小説・永遠では永過ぎる

恋はするものではない、落ちるものである

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コードネームはネズミ

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 正統派のヒーローもいいですが、アンチヒーローものも好きですね。
という訳で『コンスタンティン』見てきました。

『想像を絶する大胆なストーリー設定、徹底したリアリズムのもとに構築された息を呑む異空間、視覚的な衝撃、背を這うような恐怖、さらには謎に満ちた登場人物たち。フィルム・ノワール、ホラー、ファンタジー、そしてダイナミックなアクションの融合でありながら、それらすべてのジャンルを超越した『コンスタンティン』は、異形の者たちが跋扈する異世界と現実世界の境界をも取り去って、ここに初めて誕生する未体験の世界を創り出す。』

なんて謳われていますが、確かに映像的には目をそむけてしまう場面も多々あり(私はホラーもの苦手なので)、ドキドキハラハラさせてくれ、ストーリー展開も上手く出来てて、面白かったと思います。
聖書の世界が出てくるので馴染みのない日本人には判りにくいところもあったかもしれませんが、登場人物たちもキャラクター性に富んでいて、私的には結構好きな話でした。
まあでもキアヌはアンチといいながら、内面はどこか真面目でストイックな印象を受けたのですが。。
もう少し女刑事との絡みがあっても良かったのかな、と思いました。
ホモ(?)の悪魔とか、両性具有の天使とか、おっさんとかばっかりで、折角美人の女刑事が出てるんだし、アンチヒーローなら女好きでもっと軽い感じな方が私は好きなんだけどな〜。
 
                 △  △  △






コードネームはネズミ
            
           
  人  物
 加納恭之(32)運び屋
 リサ・グラナドフ(31)麻薬組織のボス
 黒崎郷子(27)女刑事
 ヘラルド
 ハビエル
 


○品川埠頭倉庫街・倉庫内の一室(夜)
   窓のない殺風景なコンクリートの部屋。
   手足を縛られ、気絶して床に転がって
   いる黒崎郷子(27)。所々服が破け、体中
   に鞭で叩かれたようなミミズ腫れの痕。
   鞭を手に、黒いサテンのワンピースに
   身を包んだナイスバディのリサ・グラ
   ナドフ(31)が郷子を見下ろしている。
   扉の両脇には、上半裸で金髪のマッチョ
   なヘラルドとハビエルが控えている。
リサ「ヘラルド、水を!」
   ヘラルド、バケツの水を持って来て郷
   子に浴びせ無理やり起こす。呻く郷子。
郷子「うう…」
リサ「強情な女ね。そうやってだんまりを決
 めこんだところで、お前がサツの雌犬だっ
 て事はもうこっちには判っているのよ」
   郷子、必死に痛みを堪えながらリサを
   睨んでいる。冷笑を浴びせるリサ。
リサ「いつまでその抵抗が続くかしら?あの
 男は死んだわ。頼みの綱の相棒がいない今、
 どうやって反撃するって言うの?」
郷子「あんたの望みは何、ボスの女が情夫と
 組んで組織を乗っ取ろうって訳?」
   リサ、郷子をキッと睨みつける。
リサ「勘違いしないで、4年前、崩壊寸前だっ
 たこの組織をここまで再建したのは私よ。
 あの男を名目上ボスにしたのもね」
   郷子、憎々しげにリサを見ている。
   勝ち誇ったような笑みを浮かべるリサ。
リサ「さあ、命乞いでもしてみたら?床に這
 いつくばって許しを乞うなら命だけは助け
 てあげるかもよ。それとも奇跡を信じるの?
 まさかね、そうゆう性格じゃないでしょ?」
郷子「殺すならさっさと殺せばいい、誰があ
 んたに命乞いなんてするもんか!」
   唾を吐き捨てる郷子。リサ、むしろ嬉
   しそうな表情で。
リサ「あくまで反抗するのなら仕方ないわね。
 命まで取るとは言わないわ、ただ注射を打っ
 てもらうけど。すぐに楽しくなるわよ。ハ
 ビエル、ブラックストーンを持って来て」
   ハビエル、部屋を出て行く。ヘラルド
   は郷子の身体を押さえ、腕をまくる。
   そのままの姿勢でハビエルを待つヘラ
   ルドとリサ。リサ、少しイライラした
   様子で声をかける。
リサ「何をぐずぐずしているの、ハビエル」  
   ハビエル、注射器を持って郷子の前に
   戻り、ニッと笑う。腕に近づく注射針
   を蒼白な顔で食い入るように見つめる
   郷子。ハビエル、突然、その針を横の
   ヘラルドの腕に刺す。ヘラルド、意識
   を失いその場に倒れ込む。
リサ「ハビエル、気でも違ったの?!」
   驚いてハビエルをまじまじと見るリサ。
   鬘を外し、ゴム製のマスクを取ると、
   ハビエルの顔の下から加納恭之(32)の顔
   が現われる。唖然とするリサ。
加納「まったく、後は機動隊に任せてずらか
 ろうって言ったのに一人で突っ走りやがっ
 て。俺はただの運び屋だっつーの、余計な
 仕事増やしてんじゃねーよ。料金は倍額だ
 からな」
   郷子、加納を一瞬嬉しそうに見上げて。
郷子「ネズミ!あなた…、生きてたの?!」
加納「そう簡単に死んでたまるか。まだあん
 たから成功報酬も貰ってないのに」
リサ「どうしてお前が…、それじゃあの時死
 んだのは、まさか…!」
   不安そうな顔で加納を見るリサ。
加納「残念だがそのまさかだ、あんたが俺と
 思って殺させたのはあんたの腹心の部下の
 武石さ」
リサ「そんな…、嘘よ」
加納「嘘じゃない。奴が倉庫に連れ込んだ時、
 俺は奴を倒して入れ替わったんだ」
   一筋、涙を流すリサ。不思議そうにリ
   サを見つめる加納。
加納「あんたでも惚れた男のために涙を流す
 んだな。4年前、俺が麻薬Gメンだと知っ
 た時は容赦なく俺を殺そうとした癖に」
   はっとして加納をじっと見つめるリサ、
   首を振りながら。
リサ「私をからかってるの?いいえ、そんな
 筈ないわ。だって私は確かに…」
加納「そう、あんたは致死量の睡眠薬が入っ
 たワインを俺に飲ませようとした。飲むふ
 りだけのつもりが、うっかり一口飲んだお
 かげで俺は朝までぐっすりお休みさ。目が
 覚めたらすべては終わり、雑魚ばかりが逮
 捕されてあんたは高飛びした後だった…。
 その後俺は責任を取って厚生省を辞め、フ
 リーの運び屋になった、って訳だ」
   加納、遠くを見るような表情。郷子、
   複雑な表情で加納とリサを見比べる。
リサ「フッ、そう、あなたがネズミだったの」
   リサ、懐かしそうに微笑しながら加納
   に近づく。手には銀色に光る拳銃。
加納「…久しぶりだな、リサ」
リサ「そうね、もう一度あなたに会いたかっ
 たわ、ずっと。また逢えて嬉しいわ」
   恋人同士のように目と目を見つめあう
   加納とリサ。加納、苦笑しながら。
加納「そういうセリフは、その物騒なものを
 しまってから言ってくれ」
リサ「そうはいかないわ。さすがはネズミね、
 よくここまで1人で来たわ。でもこの場で
 誰が1番優位なのか、あなたも判るでしょ」
加納「フン、何が望みなんだ?」
リサ「この女を殺して私と手を組むか、ここ
 で仲良くこの女と一緒に死ぬか、二つに一
 つ。でもあなたは殺すには惜しい男だわ。
 ねえ、2人で世界を手に入れましょう」
   銃口はしっかり加納に向けたまま、嫣
   然と微笑むリサ。
加納「つまり俺に麻薬組織の手先になれと?」
リサ「フリーの運び屋なんて危険なばかりで
 稼げるのは多寡がしれてるわ。それより、
 その頭脳と力をもっと有効に使ってみよう
 とは思わない?報酬ならその女の10倍払う
 わ。いいえ、いずれは組織の中心として、
 あなたにすべてを任せてもいいのよ」
加納「なるほど、そうすれば世界中の冨や権
 力が思いのままって訳か。確かに悪くない
 話だ…、もう俺は麻薬Gメンじゃないしな」
   加納、リサを意味ありげに見つめる。
   勝ち誇った笑みを浮かべるリサ。汗を
   浮かべて苦しげな表情の郷子。
加納「…なーんて俺が思うと思ったら大間違
 いだぜ、リサ。生憎俺はそんな事にこれっ
 ぽっちも興味はない。こう見えても根は小
 心者でシャイでまじめな堅物なんでね。今
 はどうやってこのお堅い女刑事を口説いて
 一晩お相手してもらえるかでいっぱいいっ
 ぱいなんだ」
   へラヘラ笑う加納、嫌そうに顔をそむ
   ける郷子、呆れて首を振るリサ。
リサ「冗談でしょ?!金も女も思いのままの人
 生が待っているって言うのに、そんな女一
 人のために今の薄汚いドブネズミのような
 生活を選ぶって言うの?この女にそこまで
 義理立てする理由はないはずよ。命が惜し
 くないの、私は欲しくないの?」
加納「確かにあんたはスタイル、容姿、どれ
 も素晴らしく魅力的だ。だが腹の底で何を
 考えてるか判らないような女はお断りだ、
 いつ寝首をかかれるか判ったもんじゃない
 からな」
   リサ、冷めた表情で加納を見つめる。
リサ「残念ね、頭の固い男に用はないわ。死
 んで頂だい」
   リサ、銃口を加納のこめかみに向け、
   引き金を引く。
   カチッ、カチッと空砲の音。焦るリサ。
加納「弾なら先刻抜いておいた。何の準備も
 なしに俺がのこのこ出て来る訳ないだろ。
 ついでにあんたの悪趣味なボディガード達
 も1人残らず片づけておいた。で?どっち
 が今有利なんだって?俺は、俺をコケにす
 る奴は女でも容赦しないぜ」
   しばらく加納の顔を睨むように息を詰
   めて見ているリサ、ふいに銃を捨てる。
リサ「完璧ね、私の負けよ。後はあなたの好
 きにするといいわ」
加納「良い覚悟だな、リサ。あんたも殺すに
 は惜しい女だ」
   ニヒルな笑みを浮かべ、楽しそうにリ
   サを見下ろす加納。
リサ「殺す前に一つだけ、…ネズミ、最後に
 私にお別れのキスをしてくれない?」
加納「いいだろう、キスだけと言わず、抱い
 てやる。来いよ」
   加納、リサを抱き寄せ、肩紐を外して
   するりとリサのワンピースを床に滑ら
   せる。そのままリサと唇を重ね、右手
   はリサの内腿へと差し込む。
郷子「こんな時に何やってるの、バカ、変態」
   呆れて罵る郷子に、加納、顔を向けて。
加納「バカとは何だ、武器を隠し持ってない
 かどうか確認しただけだ。案の定ナイフを
 足に隠していたぞ」
   加納、リサを離し、ペッと何かを吐き
   出す。手にはナイフを掴んでいる。
加納「大方、歯にも睡眠薬か何かを仕込んで
 いたんだろうが、二度も同じ手に乗るか。
 今度こそ観念するんだな」
リサ「…初めに正体を隠して近づいて私を騙
 したのはあなたの方よ。あの時私の手であ
 なたを確実に殺しておかなかった事、今、
 とても後悔しているわ」
   リサ、少し哀しげな表情で目を伏せる。
   加納、片手でリサの手首をつかんでロー
   プで縛り上げ、郷子の縄を解く。
加納「俺もあの時あんたをこうして捕まえて
 おかなかった事がずっと心残りだったよ。
 …それじゃ俺は先に帰るとするか。後で報

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