誰かと一緒に祈ることは、
もうできない
心の中でだけ、
跪かせてください
あなたの元に
還れないかもしれないけれど
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もしもわたしのために
音を描いてくれるなら
わたしも、あなたのため
精一杯に歌うでしょう
もしもわたしを思って
音を絞り出してくれるなら
わたしも、あなたを思って
精一杯に喉を開くでしょう
あなたは私の喉を潤す
私は口から音を出す
音は空気を震わす
空気はふたりを満たす
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この程度で満足したくない。
忘れられない過去があるんだった。
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いつか撮った道端の花が、
いまは枯れたかどうか知らない。
ただ、写真は鮮やかなまま手元にある。
過去なんて、思うたび、
色褪せるか、
色づいてゆくか、
どちらでしかない。
林檎は、いつまでも赤くない。
赤いうちに、腐る前に。
そうでしょう?
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