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古都の小道と言えば、奈良なら「囁きの小道」、京都なら「哲学の道」、
そして鎌倉なら「明月院道」でありましょう。
囁きの小道は春日大社から高畑につづく道、
高畑には春日大社の祢宜(神主)の住まいがあって、彼らが通った道でした。
馬酔木(アセビ)が生い茂っていますから、小道は花のトンネルです。
馬酔木は「馬も酔ってしまう木」と書きほどですから、鹿も食わないのでしょう。
馬酔木だけが茂っています。
何故「囁きの小道」の名がついたのか?
馬酔木の葉ずれの音が囁きのように聞こえるのか?
自然に耳を傾けるため、小声で話しましょう・・・・、そんな意味なのか・・・・、
それとも恋人が愛を囁く道なのか・・・・、様々想像できます。
志賀直哉(高畑に居宅があった)はこの小道を歩きながら、「暗夜行路」の構想を練った事でしょう。
机の前で考えるより、静かで豊かな自然の中を歩きながら考える方が、
良いアイディアが出て、考えが深まるものです。
「哲学の道」は京都の南禅寺付近から琵琶湖疏水に沿って銀閣寺まで続く小道です。
疎水の両側が桜並木ですから・・・・、春は花の下を、秋には紅葉の下を歩きます。
近くに西田幾多郎が住んでいたから哲学の道の名が付いた・・・、言われますが、
誰しもこの道を歩くと・・・・・、”何故自分は生きているんだろう!”
考えてしまうので、”哲学の道”の名がついたとも思われます。
今頃は哲学の小道も蛍が飛んでいることでしょう。
生活圏にこんな小道のある人が羨ましく思われます。
鎌倉山ノ内の明月院への道。左手の渓流沿いに道が続きます。
北鎌倉駅の円覚寺口を出て、しばらく線路沿い歩きます。
左手に明月院の参道が出てきます。
道路標識にも「明月院道」と書かれています。
道路の左手に谷川が流れています。
明月院の谷から流れ出す渓流です。
明月院川の源流地には菖蒲田もあります。
石橋が架けられていて、橋を渡ればお屋敷が連なっています。
石垣も、石橋も鎌倉石で築かれています。
鎌倉石はその名の通り、鎌倉で産出する石です。
由比ガ浜の砂浜が沈下して、地圧で固まった出来たような砂岩です。
重たい石ですが良く水を吸い込む黒い石です。
多分お屋敷の建設に際して敷地内から出た石を利用したのでしょう。
私はこの道を「忘れな道」と名付けたいと思います。
お屋敷は鎌倉石等を使ったアーチ橋で明月院道に繋がっています。
石垣には岩ジシャが自生しています。
明月院の前を過ぎますとこの細道は峠を越えて今泉に繋がります。
右折すれば半蔵坊に続く天園ハイキング道になります。
その道の脇にもうじき「忘れ草(萱草)」の花が咲きます。
そして、都会生活で傷ついた心を癒してくれ、
人付き合いの嫌なこと悲しいこと・・・を忘れさせてくれる小道なのです。
(忘れ草は次に書きましたhttp://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/43662228.html)
6月になると紫陽花の花に誘われて、明月院には沢山の観光客が押し寄せます。
道には交通指導員が出て観光客を誘導します。
何時もは閑静な住宅地ですが、この季節は騒がしくなります。
お屋敷の方も諦めておいででしょう。
明月院道、頭上には椎の大木に定家葛の花が咲いていました。
このスクリュウーのような花が道に散っていますので、通行人は思わず頭上を見上げます。
鎌倉石の石垣には岩萵苣(イワヂシャ/岩煙草)や雪の下が自生しています。
岩萵苣は星の形をした紫の花をつけます。
雪の下は白い鷺のような花を咲かせます。
どちらも山野草で、奥ゆかしく、いじらしいほど可愛い花です
丁度今頃、梅雨の季節が見頃です。
今が見頃の岩萵苣(イワヂシャ/岩煙草)の花。
私はカルガモの親子を探します。
毎年、この渓流でカルガモ親子を見ることができるのです。
「今年も子育てしている」友人から聞いていましたから・・・。
交通指導員に訊いてみました。
カルガモはお屋敷の庭先で子ガモを孵化させて、この渓流でしばらく子育てしています。
今年も先日まで此処にいたのですが・・・、今頃は円覚寺の鷺池に居るんじゃないでしょうか?
今年は蛇(やまかがし)が異常に多くて驚いています。
藻屑蟹が随分いたんですが、全く居なくなってしまいました。
多分”洗い熊”にやられてしまったのでしょう。
見た目は可愛い熊なのですが、獰猛でこの渓流に良く出没するんですよ。
話してくれました。
これも今が見頃、雪の下の花。何れも明月院道で撮影。
蛇が増えたのは自然が回復してきた現れでしょう。
でも、外来種が目立つのは困ったことです。
藻屑蟹は上海蟹とも呼ばれ、中華街に行けば食べられます。
稀少種ではありませんが、明月院川にとっては稀少種です。
人間は明月院で癒されれば、悲しい事を忘れることが出来ます。
でも、野生種は忘れられしまうと、修復はできません。
宵闇になれば明月院道に静寂が戻って、蛍が舞うことでしょう。
屹度今頃は、哲学の小道でも、囁きの小道でも蛍狩りが行われていることでしょう。
岩萵苣は鎌倉の石垣や櫓等に自生していますから、随所で見ることができます。
明月院道で見つけた糸蜻蛉。
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ここのところ、更新されたブログを拝見しておりません。
お体の具合を悪くされたのでしょうか?(以前、そのようなブログ記事を拝見しましたので・・)
ご自愛ください。
毎朝のブログチェックを楽しみにしておりましたので、無用な心配でしたらご放念ください。
2012/6/19(火) 午前 7:02 [ y21 ]