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鹿教湯温泉を後に、内村川に沿って下ります。
霊仙寺温泉との分岐点にかけて、道路端に案山子が立っています。
村おこしの案山子です。
温泉医院の案山子がありました。
”梅ちゃん先生ではないんだ・・・・!” 思ったりします。
このまま、真っ直ぐ下れば丸子町の郷土資料館に着きます。
鹿教湯の案山子(温泉診療所) 右側が虚空蔵堂の山門。小さな、静かな、美しい集落です。
鹿教湯温泉から約2キロほどで虚空蔵堂の前に出ます。
街道に面して古風な山門が建っていますから、すぐに「何だろう?」気付きます。
山門の周囲にはコスモスが咲いています。
門の左右には仁王様が立っています。
眼パッチリの愛嬌のある、仁王様です。
少しも怖くありません。
仁王様の背中に回ると、大黒さまと吉祥天が祀られています。
此方は中々の出来栄えの仏像です。
仁王像と板戸を介して背中合わせの吉祥天像
同じく仁王像の背に祀られた大黒さま
山門から虚空蔵堂(本堂)前まで、300mはあるでしょう。
参道の左右は農家が並んでいます。
食用菊が満開です。
朝晩、採って食べているのでしょうが…、食べきれないのでしょう。
お仏前を飾って良し、食べて良し、便利な食用菊です。
香しい味、シャキッとした触感が懐かしく思い出されます。
虚空蔵堂から門前の集落を眺める
農家の庭先の畑で、満開の食用菊
虚空蔵堂は独鈷山を背に建っています。
独鈷山(1266m)は独鈷山を主峰に弘法山、安曽岡山、高ぼっち、竜王山等を支峰にもつ山脈です。
遠目には鋸の歯のように見えます。
妙義山の山頂をもっと長くしたような形です。
山脈自体が仏具の独鈷のように見えること、弘法大師が独鈷を埋めた・・・・、
そんな伝説があるので、独鈷山の名がついたのでしょう。
修験道の山として早くから信仰されたようです。
塩田平から見上げる独鈷山の連山。東西の両端に虚空蔵堂が祀られていました。
正面が前山地区で前山寺、中禅寺、龍光院等の寺寺があります。
鹿教湯温泉は左奥の山の裏に位置しています。
虚空蔵菩薩は虚空(大空)のように無尽蔵な福徳・智慧を備えた仏様です。
地蔵菩薩が大地を母体とする無尽蔵な愛を備えた仏様でありましうから・・・・、
どちらも強く支持された仏でありました。
塩田平から見れば独鈷山は大空に聳える連山です。
その登り口、降り口に東西二つの虚空蔵堂を建てたのでした。
山門に入り、虚空蔵堂に向かう間は嬉しい時間です。
仏前にあがる歓びが次第次第に膨れてきます。
まして、虚空蔵堂は美しい和様の本堂です。
桂の大木の向こうに本堂の屋根(こけら葺き、寄棟)が次第次第に大きなって見えます。
こんな片田舎の集落の中に、美しいお寺が佇んでいた事実が尊いと思われます。
虚空蔵堂 屋根はこけら葺き、寄棟です。本堂左手に桂の大樹があります。
虚空蔵堂の側面、此方は4間と幅広ですので、流れるような寄棟の稜線が美しいのです。
寄棟の合わさった部分に鬼面、その下に懸魚が見えます。
虚空蔵堂(重要文化財)は正面が3間です、ところが桁行は4間あります。
ですから、正面から見るよりも、側面から見た方が大らかで、流れる屋根の勾配も美しいのです。
何故、正面よりも側面が美しいのか?
それは、外陣を広く取っているからです。
外陣と内陣の間には格子戸があります。
信者は格子戸の外から内陣を仰ぎ見ます。
内陣中央に厨子(重要文化財)があって、扉の奥に虚空蔵菩薩(平安時代、桂の一木造り、重要文化財)が見えます。
厨子の前には護摩木が焚かれて、虚空蔵菩薩は炎の向こうに揺れて見えます。
密教の祈りが続けられます。
広く取られた虚空蔵堂の外陣、向こうに見えるのが桂の大樹です。
密教の祈りの場所を用意するため、虚空蔵堂は奥行を深くして作られているのです。
そんな訳で、正面から眺めるより、側面から見たほうが”美しい”のです。
全体としては和様建築でありますが、細部は禅宗様(唐様)の技法が目立ちます。
懸魚(棟の中央に吊られている魚の尾鰭状の飾り)、
鬼面(棟の両端を飾る鬼の顔をした魔除け。鬼瓦になる)などが目につきます。
室町時代中期の建物で、和様の完成期の建物という事が出来ましょう。
虚空蔵堂の内陣
虚空蔵菩薩像。桂の一木で作られている…、案内されています。
密教では重要な位置を占めています。(丸小町HPから転載)
独鈷山の裏側に鹿教湯温泉がありました。
更に東は美ヶ原や霧ヶ峰を通って、諏訪に行けます。
諏訪も地方文化の花が咲いた一帯でした。
そして、独鈷山の西側は塩田平で、此方も地方文化の薫り高い一帯でした。
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正面から見ると禅宗の仏殿風ですね。正面より側面が短いのは普通ですが逆は少ないですね。このお堂も弘法大師縁ですか。弘法大師は唐から四国まで独鈷を投げることができたお方ですから。
2012/11/12(月) 午後 0:12 [ 思案中 ]