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「アートエキスポ2013観光展」建長寺を見学しました。http://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/47218259.htm
展示もさることながら、何時もは閉ざされた堂塔の内陣まで入れて、隅々まで見学できました。
これに味をしめ、浄智寺に出かけました。
浄智寺でも観光展が実施されているから・・・・、
浄智寺の方丈やお茶室に入れるかもしれない・・・・、期待したのでした。
浄智寺は鎌倉五山第4位ですが今はこじんまりとしています。
往時は円覚寺に匹敵する七堂伽藍と11もの塔頭を有する大寺院だったそうです。
発掘調査では現在の山門から真っ直ぐ奥、天柱峠のすぐ下あたりまで境内は広がっていたそうです。
それが、鎌倉が衰退すると、荒れ果て民有地になってしまいました。本堂は楼門横にある「曇華殿」ですが・・・・、三仏堂とか開山堂と言った性格の小堂であります。
本来の本堂は 今ではお屋敷が建って居るあたり在ったのでしょう。
「曇華殿」の三仏。右から薬師如来、釈迦如来、弥勒菩薩、過去・現在・未来の仏が並びます。
鎌倉石を積んだ石段を登ります。
石段の脇にはシャガや紫大根の花が咲いています。
見上げれば白雲木の枝先に沢山の蕾が付いています。
昨年は花が咲きませんでしたが・・・・、今年は枝先が垂れるほど大きな花房が付きそうです。
シャガの葉先で今朝揚羽蝶が羽化したのでしょう。
大きな漆黒の翅を乾かしています。
山門は宋風の楼門です。扁額には「山居幽勝」と書かれています。「山住まいして美しい自然を楽しむ」そん な意味でしょうか? 自然溢れるお寺さんです。だから・・・・、アート鑑賞にも向いています。
山門扁額 (山居幽勝)
羽化したばかりの揚羽蝶
「曇華殿」には薬師如来、釈迦如来、弥勒菩薩の三仏が並んでいます。
何時もは柵がしてあって、お堂に入れるのは和尚さんだけです。
昨年ご住職「朝比奈宗泉氏」が亡くなられました。(注)
その法要も「曇華殿」の前に舞台を作り、テントを張って営まれました。
「曇華殿」は狭すぎて・・・・・、和尚さん一人入るので精一杯です。
(注:法要の様子は次に書きました。 http://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/46733944.html)
「曇華殿」の真っ黒いタイルの上に、鎌倉彫の後藤圭子氏の作品「牡丹」が置かれています。
同氏は鎌倉彫の宗家であり、八幡宮前にある博古堂の店主でもあります。
芸大を卒業し、現在は主にデザインを担当し、彫刻刀を握る事は少ないようです。
写真で見る通り、圧倒的な存在感を示す牡丹です。
「曇華殿」には六曲二双の龍も置かれています。
作者は中堀慎冶氏・・・・、これまた力作です。
アートの片隅で故朝比奈宗泉氏の遺影が見詰めていました。
朝比奈宗泉氏は55歳までTBSプロデューサーを務めた方、
生家でのアート展を楽しんでおいででしょう。
「曇華殿」の左端には故朝比奈宗泉氏の遺影・位牌が置かれています。
和尚さんが住まうのが方丈です。
方丈は茅葺の・・・侘びた、でも大きな建物です。
大きいのはお檀家の方が寛ぐ場所でもあるからでしょう。
だから・・・・、和尚さんとそのご家族は別棟にお住いのようです。
その「方丈」の扁額は「常安」と書かれています。
和尚さんが常に安らかな心で・・・・、修行を続ける・・・、そんな意味でしょう。
浄智寺のシンボル高野槇の大木。大きな座禅石の上には慈母観音が置かれています。
浄智寺方丈、その南側は山野草の咲く庭園です。
大きな山楓が玄関わきにある方丈「常安」 私達は何時も何時も方丈庭園の向こうからこの建物を眺めています。
お庭は京都の枯山水庭園、逍遥する庭園とも違った・・・・、
山野草や睡蓮、牡丹などを栽培する・・・・、和尚さんのガーデニングスペースです。
この庭で咲いた秋明菊等を仏前に供えたい・・・、そんなお庭です。
古い百日紅と高野槇の大木がシンボルツリーです。
私は常々、方丈の座敷に座って、その視線でこの庭を眺めたいもんだ・・・・! 思っていました。
幸いなことに「アートエキスポ2013」のメイン会場はこの方丈「常安」でした。
方丈でのアート展千登勢氏の書「古事記」 シルクとボックス(和紙)に古事記が書かれていました。
伴清一郎氏の作品「瓜南直子へのオマージュ」。瓜南氏は昨年亡くなられました。建長寺にも遺作が展示されていました。オマージュとは、献辞・賛辞の意味です。中央のふくよかな人が故人のイメージなのでしょう。 方丈の畳に座って庭を見る。何処から見ても高野槇の大木が眼に飛び込んできます。 浄智寺にはお茶室が三つ以上はあるようです。
浄妙寺のお茶室は旅行者を接待してくれるので、有名ですが・・・・、
浄智寺にはそんな気の利いたところはありません。
心の通う大事な人が訪れた時に・・・、おもてなしをする・・・、そんな施設なのでしょう。
そのお茶室の中で最大のものが「龍淵荘」です。
多分浄智寺の井戸の淵にある庵の意味でしょう。
アート展はこの「龍淵荘」でも開催されていました。
得しちゃった・・・今日は「龍淵荘」にまで入れる・・・、ウキウキしてしまいます。
「龍淵荘」での展示「丹頂」
今日は平日、週末に来れば作家の後藤圭子さんらのお話も聞けるようですし、生花のパフォーマンスも見られるようです。でも、おおいに満足でした。
美術館でアートを見るのは普通です。
でも、伝統的な空間の中でアートを見るのは・・・、ずっと素晴らしいと思います。
それは、アート自体がこうした空間の中で生まれたからでしょう。
鎌倉彫は仏殿の装飾彫刻として、仏様の荘厳さを際立てる役割を担って誕生しました。
だから、仏殿こそ相応しい空間です。
生花もそうですし、龍などの障壁画も同様です。
そして、何よりも美しい自然や、美味しい空気、葛原が丘から吹き下りてくる山風が心を和ませてくれています。
だから・・・・、アート鑑賞も・・・、心にしみて来るようです。
私は意気揚々と浄智寺を下ろうとしました。
向こうから・・・・中学生のグループが登ってきます。
山門の前で記念撮影をするようです。
「おじさんがシャッターを押してあげるよ!」
私は声をかけます。
如何にも田舎から出てきた中学生です。
「何処から来たの?」聞くと、
「北海道の士幌です」
「ああ、十勝平野の士幌ね・・・。士幌は未だ雪が残っているんだろう・・・?」
聞けば、
「5月の連休明けに雪は全く消えますが・・・・」
返事です。
今日(4月21日)は横浜も冷たい雨が降っています。
今日予定されている八幡宮の流鏑馬も大変でしょう。
士幌は屹度雪が降っている事でしょう。
中学生も今頃、「鎌倉は春爛漫なのに・・・、士幌は雪だ」呟いている事でしょう。
浄智寺に上ってきた士幌の中学生。懐かしい匂いのするいい子達でした。
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さながらお寺が美術館といったところですね。でも考えて見ると、
お寺は、かつて教育の場であったわけで、情報の発信源でもありますから、アートの発信源ともなり得ますし、それにふさわしいのでは何かと思います。お寺には自然の風景も草木もありますから、もってこいです。
2013/4/21(日) 午後 5:48 [ koba**** ]
わぁ〜
私の大好きな浄智寺。。。花の季節(萩、玉紫陽花)に去年
訪問しました
この階段したから山門を見上げるアングルが大好きです
でも、学識が無い私としては「アートエキスポ2013観光展」
はぜんぜん知りませんでした
何時もyun**ake200*さんの記事で行ったり見たりした
気分にさせて頂いています・・有難うございます
2013/4/21(日) 午後 5:58
鎌倉はいつも人が多くてゆっくり楽しめません
人の少ない鎌倉を歩いてみたいと思います。
新緑の今もきれいですね。
また行きたくなりました。ありがとうございます。
2013/4/22(月) 午前 2:09 [ さん太 ]