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長崎26聖人像を彫刻した船越保武氏は次男の名を桂と三男を直木とられました。余程木に愛着がおありだったのでしょう。桂は木偏に「佳い」と書きます。直木と名付ける時先ず「槇」の名を想われた事でしょう木偏に直と書いて槇だからです。槇はその姿も一番ですし、樹の香りや肌触りも最高です槇の湯風呂は最高で滅多に浸かれません。鎌倉の浄智寺のお庭には高野槇の大木が聳えています孤高な姿は弘法太子を見習えと云っているようです。
一般に観られる槇は犬槇(いぬまき)で庭木や垣根に使われます。犬槇の葉が密生しているのが羅漢槇です。名前からしても羅漢さんのようなの中国的な槇の意味でしょう。箱根湯本の早雲寺の北条早雲の墓地には巨大な犬槇が自生していて今頃は地面が槇の実で覆われていることでしょう。
鎌倉浄智寺の高野槇以前次に書きましたhttp://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/47227679.html
關東では立派な屋敷には羅漢槇や高野槇をシンボルにして垣根を犬槇で囲うのが一般的です。槇の木は手入れが大変でお屋敷を守るには大変な負担になります。
千葉県は都の後背地ですから植木屋さんは競って槇の木を植えています。
千葉と云っても房総の白子でも槇の木は大切にされています。
白子で用事を済ませて食事する事にしました。
久しぶりに槇の木亭(http://tabelog.com/chiba/A1205/A120504/12004205/」に行く事にしました。
槇の木亭なネーミングの由来になった樹齢800年県の天然記念物の羅漢槇があるのです。勿論周囲は犬槇の垣根が囲っています。丁寧に刈り込んだ槇の垣根は正装の髪型のように改まった感じがして良いものです。
羅漢槇は相変わらず良く手入れされています。この秋に刈りこんだのでしょう。強く刈り込まれた枝先には新芽が伸びています。新芽は鶯色で羅漢槇の古い葉は濃い緑色です。緑のコントラストが鮮やかです。
でも手入れが為されていることは槇の木亭の運営が順調な事の証でしょう。
喜ばしい事です。店主は初代槇の木亭のお孫さんで前回もお店に出ていましたしっかり者で女将さん姿も板についています。
羅漢槇の根元には句碑が立っていました。
羅漢槙 泰然として 是に在り根 (富本憲吉)
富本憲吉と云えば奈良の生駒に窯を持っていた明治の陶器人です。
琳派風の陶器を復興しました。第一次世界大戦後産業革命によって大量生産された製品の味気なさを反省して生活と芸術を一致させようとし運動(モリスがリーダー)が盛んになります折しも我が国は大正デモクラシーでバーナードリーチが来日し柳宗悦等と共に民芸運動をおこします。千葉県我孫子の柳宗悦邸内に窯が 築かれ、そこで河合寛次郎濱田庄司らと共に富本憲吉が揃います。でしたから富本憲吉が白子まで足を延ばした事情は想像できることです。羅漢槇の泰然とした姿は屹度富本憲吉の自負心と通じるものがったのでしょう。柳が指導した民芸運動はモリスの主張したアール・デコ運動の日本版であったようです。フランスでアール・デコと呼ばれた生活雑器は日本人が伝統の民芸を見直す気運になりました。
富本憲吉は人物であった事もあり日本民芸館の第二代の館長になって日本の民芸運動を指導します。
色絵四弁花更紗模様 六角飾筥 かざりばこ1945年 奈良県立美術館/琳派風の名作です重文出典同美術館のホームページhttp://www.pref.nara.jp/25786.htm
女将さんの話では。東京で事業を成功したおじい様が白子に来てこの羅漢槇を一目見て見入られてしまい槇の木の一帯を買収して屋敷を構えて事業を起こしたのだそうです。
その時の心構えを富士山に託した句が屋敷に立っていました。
ところで肝心のお味ですが。初代はアジア風ハワイ風がお好きだったそうで。アジアンテーストの民家を模して新築し、割烹料理活魚料理は母屋の近くに和風で建てられています。
白子は茂原の生活圏ですが肝心の茂原も最近は閑散としています。レストラン業も楽ではないと思うのですが賑わっているようです。女将の健康が続く限り大丈夫でしょう。
槇の木亭の内部
槇の木亭の煮込みハンバーグ定食1200円ボリューム充分ルーが美味しかったです
お庭には季節遅れの赤蜻蛉が木枯しに逆らって泳いでいました。
色々な赤蜻蛉が居て興趣が尽きないものです。
満天星の枝先に止まった赤蜻蛉満天星は既に蕾を膨らませていました。
何度も危険な目に遭遇して翅も傷んだ赤蜻蛉これで木枯しに向かって飛ぶのは大変です。
庭もお値段の内、グルっとお庭を鑑賞して改めて羅漢槇の根元を観れば。良い土がお布団の様に敷かれて羅漢槇の根元を覆っています。この分なら1000年も長生きするのは太鼓判でしょう・・・。
羅漢槇の根元の土はフカフカです。これなら大丈夫です。
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