仮想旅へ

毎日の通勤路を憧れの街道歩きに転換してみたら? あなたを「LOHAS」な世界に誘ってくれます。

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12月27日(水)はラジオで24節季の「麋角解」(さわしかのつのおつる)に当る,報じていました。「さわしか」とは大きな角を持った逞しい雄鹿の事だそうです。その大鹿が角を落とすのだそうです。ラジオを聞いていながら私は春日大社の森の中で神使の雄鹿が自慢の角を落とす様子を思い浮べました。
我家の庭の「隼人瓜」も梅の梢からポトンと地面に落下しています。

古代大和朝廷の統一に際して南の隼人と北の蝦夷が抵抗しました。隼人も蝦夷も総じて云えば縄文人で大和朝廷は養老4年(4年/720年」大伴旅人を派遣して隼人を征服しました。
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此れは大隅半島にある「隼人塚」です写真出典ウィキペディア
勇猛果敢な隼人も矢が尽き刀が折れたのでしょう。隼人瓜も勇敢な隼人の名を冠しているだけに生命力旺盛な瓜です。我が庭でも木瓜の木や梅の梢を覆って繁茂していました。その成果がこの晩秋沢山の実になりました。
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庭の梅の梢にぶら下った隼人瓜、精々食べているのですが食べ尽くせません。
流石に南国の植物で寒さは苦手のようで、弦が枯れると、実を落します。落すところは大鹿の角と同じです。役割を果たしたら次世代に役に立つのが自然の摂理です。
屋根の上の隼人瓜は夏中盛んでしたが霜が降りはじめると勢いが無くなってしまいました。大和言葉で云えば「気」が枯れた状態です。宮本常一氏の著書では「気が枯れた状態を『けがれ』と云ったそうです。漢字に転換すると「穢れ」とか「汚れ」になりますが。日本民族の「宗教観・倫理観」の根本を為す概念です。テレビでは薬師寺の仏様のお身拭いを報じていました。若いお坊さんが白衣の上に墨染衣を着こんで竹箒で埃を叩いて雑巾でお身体を拭います。雑巾はタオルで汚れをふき取って桶には米のとぎ汁を用意して汚れた雑巾を絞るのだそうです。お身拭いで使用した雑巾の御利益は大きく、その雑巾で顔を拭けば美顔になれるし。腰に当てれば腰痛も消えるそうです。でも誰にでもご利益があるわけでは無く信じている人だけにご利益があるのでしょう。
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薬師寺の薬師三尊お身拭い様子写真出典薬師寺HPhttp://www.nara-yakushiji.com/contents/nenmatunensi/index.html
けがれの「け」は「気」の意味で生気の「き」の事でしょう。生気が枯れて消えてしまえば「死」です。けがれを拭い去る事は「死」を遠さける事を意味します。葬儀の後では死の穢れを塩で浄める事を意味します。身内の葬儀があればその穢れを他者に移すことを避ける為にも1年間は忌みに籠ります。穢れ特に死者の穢れを忌む事を「黒不浄」と呼びます。「黒不浄」は「赤不浄/血の穢れ」と共に穢れの基本概念です。1年間は忌み籠る事が慣習です。年賀状も正月行事も避けなくてはなりません。死者儀礼は1年に留まらず33年49年50年と長期に亘って供養する事によって穢れを拭いされます。私の父は葬儀の後の説教で回忌法要を『33年も経つと故人の骨も大地に戻るし、人々の記憶からも消えます。遺族の方は回忌法要を営む事で個人も往生できるし、力強く生きてゆけるモノです。』話していました。
人間の心(霊、魂)は死んでしまって処置が悪いと魔が憑りつくと考えられました。魔が憑りつかないで、遺族の守護霊(祖霊)になるように儀礼を尽くすのが殯(もがり)で、今上天皇も昭和天皇の殯(もがり)の記憶が気懸りで居られたようでした。生前退位問題は古代の天皇家の葬儀と平成の国民葬儀の調和を図る問題だったのでしょう。「瑞穂の国では世代代わりこそ重要です。そこで一点でも黒不浄が混じってはいけません。
死者の遺族が逞しく生きてゆくことが故人の何よりもの供養になるのは明瞭ですし、遺族も励みになるモノです。
私達は12月16日には世田谷の実相院に佐々木一雄先生の墓参りをしました。私の病気も目途がたったので報告に墓参したのでした。丁度「ぼろ市」でしたし、祖母の想い出話に再三登場した「松陰神社」も詣でました。
歳末に墓参りし、私のルーツを確認したのは「心の穢れを消す行為でもありました。
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此方が世田谷の松陰神社、長州藩の屋敷跡であったから、伊藤博文等の尽力によって松陰神社が祀られました。私の祖母の生家実相院からは良く見渡せて「乃木大将が詣でる様子を良く眺めたそうです。六本木の乃木神社のほうが師の松陰神社より荘厳なのは乃木さんも気にかけておいででしょう。松陰さんの家紋が卍である事を初めて知りました。境内も本殿も掃き清められて元旦祭の準備は完了でした。
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松陰神社の内陣も元旦祭の準備を終えていました。
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戸塚平戸の白幡神社も掃き清められ竃では甘酒で火を焚く準備も完了しました。この状態が気持ち良いのです。
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墓参りも神社詣でも、手を浄め口を灌ぐのは穢れを落とす為です。墓標に水を灌ぐのも故人の穢れを落として成仏を願う民族の習俗です。
昔日先生の俳句が佐々木嘉信先生の墓前に奉げられていました。
「親爺に 話ししたくて墓参り」
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佐々木一雄師の隠居庵跡は多宝塔が建立されました。背後の赤松は鶴松院実相院のシンボルでした。墓参りは故人の成仏を願う儀礼ですが、墓参りを終えた清々しさは墓参者の生き様に反映されます。「故人と生人との交流の場」です。
私達の立場では親爺を「仲人」に代えればピッタリです。
私も何組か仲人をしました。賀状も欠く人が増えて来ました。それも結構でしょう
23日出状した年賀状が何枚か「転居先不明」で戻って来ました。今日は出状し直します。この歳になると引っ越しする人も多いのでしょう。松の内に賀状が着くと確信するのは気持ちの良いモノです。神社に初詣した穢れを落とした時に似ています。


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