2007年秋には赤福はピンチを招きました。事件は『店頭売れ残り品を包装し直して再出荷する「まき直し」や、消費期限を先延ばしする「先付け」などの食品衛生法違反の偽装』が発覚したのでした。お伊勢様の御膝元の老舗和菓子店のこの不祥事は世間の非難を浴びました。でも今ではそんな事件も忘れ去られて「赤福」は危機を脱したようです。その前には船場の吉兆でも同様の不祥事がありましたし、最近ではマックでもありました。懲りない食品業界です。
此れは竜の口の龍口寺門前にある扇屋さんです。昔は牡丹餅屋さんでしたが昨今は「江ノ電最中」で通っています。
私の生活圏では「赤福」に似た餅菓子があります。その一つが片瀬の龍口寺門前の牡丹餅です。日蓮上人の「龍ノ口法難」に際して、信者が上人に牡丹餅を奉げた故事による牡丹餅ですが。龍口寺の牡丹餅は漉し餡ではなくて黒ゴマをまぶしています。餅拾いは子供が有利で私は健康な時でも拾えませんでした。でもそこは片瀬の商人で門前では「扇屋」が「牡丹餅」を商っています。扇屋さんは昨今は「江ノ電最中」が売れ筋です。江ノ電に乗って極楽寺に行けば御霊神社の門前に「力餅」屋があります。此方は赤福に似た漉し餡です。
此れは坂の下御霊神社の角にある「力餅屋」です。右突き当りが御霊神社で左に行くと極楽寺坂を経て極楽寺に行けます。
此方が坂の下の「力餅」です。美味しいのですが美しさに欠けます。
扇屋の牡丹餅も坂の下の「力餅」もデザインがイマイチです。でも一つデザインが優れた「漉し餡餅」があります。それは相模一の宮「寒川神社の門前にある「八方餅」です。八方と云うと「八方塞がり」を想って如何なネーミングかと思えば「八方無碍」で「どの方向でも視界良好・上手く行く」のだそうです。お餅の周囲に花弁か火炎の様に渦が巻いているのです。
1月6日夕刻に寒川神社を詣でました。
太鼓橋を渡れば寒川神社二の鳥居です。今年は思い切って杖なしで渡りました。
楼門前に手水があります。ズット青森のネブタが楼門を飾っています。ネブタを観るのも寒川神社初詣の楽しみです。
行は中央の参道を歩くので、楽なのですが帰りは脇道の屋台の間を縫って帰るので難儀です。
「八方餅」を作った人は寒川神社二の鳥居門前のお蕎麦屋さんで、お餅は寒川神社境内を始め駅などで販売されています。
後発ですから先発のお餅を充分に研究したのでしょう。赤福は勿論、龍の口の牡丹餅も、坂の下の力餅も研究し、最も美味しく。見た目も美しいお餅にしたのでしょう。
福の神である「年神様」が悦ばれるお餅は当然に善男善女に喜ばれる筈です。
其処で思い付いたのは栄螺(さざえ)の姿でしょう。燃え盛る炎は穢れや災厄を焼き尽くします。如来の螺髪の姿であり、獅子の毛先です。。竹のヘラをどのように使えばあの姿が出来るのか解りませんが、蕎麦屋の親爺の快心の出来栄えだったことでしょう。
私は。昨年買いそびれたので、参拝前に1箱(1080円12個)を求めました。
これが「寒川神社」の新名物「八方餅」です。餡が渦巻いています。獅子舞のマントの模様のようです