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毎日の通勤路を憧れの街道歩きに転換してみたら? あなたを「LOHAS」な世界に誘ってくれます。

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「奈良町」は近世になると「伊勢旅行ブーム」で湧きました。日本民族固有の「代参詣」で、家族や村や部落を代表して一人が有名社寺を詣で、その神社の「加持」や御利益の全員分を授かって来ると云った考えです。旅行費用は代参依頼人のカンパで用意されます。江戸からの旅は「富士山」や「相模の大山」そして「伊勢神宮」京大阪からは「伊勢神宮」が一番人気でした。京都を旅立つと、伏見街道を南下して「奈良町」に入ります。興福寺の猿沢池の畔から「奈良町」は続きます。今も「左伊勢道」の道標が帯解から天理にかけて立っています。伊勢街道は石仏街道でもあります。何しろ旅人で賑わう町は新しい文化や信仰の起きる場所ですから、近世庶民信仰の代表である「庚申信仰」も奈良町で勃発しました。天理の南に在る長岳寺は長岳寺様式地蔵石仏が彫られました。長岳寺様式地蔵石仏はシンプルな地蔵菩薩で、先ず立方体の石を伐り出します。立方体の石仏を立てて、地蔵菩薩を浮き彫りするのです。自ずと弁当箱の様な石材は舟形向背になります。最も効率的に地蔵菩薩が彫りあがります。庶民が家族の墓標を必要にし始めた近世には木製の卒塔婆に代わって石の地蔵が墓標になったのでした。風化されない「地蔵石仏」は故人の守護仏としても、需要があったのでした。
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此れは長岳寺の南柳本の地蔵菩薩です。
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長岳寺門前の地蔵石仏群大きな楠の根元に集まっておいでです。長方形の石材を使って地蔵を浮き彫りします。地蔵の墓標が量産されたのでした。
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長岳寺門前の勧請縄、この注連縄は村に災厄が入らない様に結界としたもので楠の巨木の幹を繋ぐように懸けられています。その根元に夥しい数の長岳寺様式地蔵菩薩が祀られています。
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これは奈良町の庚申堂です。夥しい数の「猿ボぼ」と呼ばれる厄除け人形が吊るされています。
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これは奈良町の伊勢街道に面した徳融寺(一般には誕生寺と呼ばれる/中将姫の誕生地なので)門前に祀られた庚申塔。奈良町は石仏が辻辻に立っています。
奈良町の再開発が活発になったのは昭和61年頃でした。当時、奈良の賑いが期待され、JR奈良駅の再開発や近鉄奈良駅周辺の再開発が実施されました。路面を走っていた近鉄電車は線路も駅も地価に移転しました。油坂や奈良町の町屋が再開発の美名によって取り壊され始めた時でした。
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此れは近代化資産に認定されているJR奈良駅です。JRが高架化され、駅舎も高架橋の上に移されたので現在は観光案内所となっています。
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これは油坂の町屋です。昭和60年代初めまでは近鉄電車はこの辺り路面上を走っていましたし駅舎も地上に在りました。

「奈良町再開発」は歴史的な町屋の織り成す景観を守りながら賑わいを取り戻そうとするプランでした。私達はこの頃社会人になったのでした。昨日書いた「日吉館もこの頃に廃業になってしまい現在の土産物店に変ってしまいました。志が高く奈良を愛した人達が奈良町の歴史的景観を守りながら、事業を起こしたのでした。成功の最たる人は「馬酔木の郷」という名の飲食店だったと確信します。

古代元興寺の境内地であった奈良町の起点は猿沢池でしたから、観光客は猿沢池から南の「新薬師寺」や「百毫寺」に向かいます。観光客の喫茶に昼食に町屋を改築して「漬物+ご飯」で1500円程度のランチを提供してくれたのでした。
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「馬酔木の郷」の「奈良漬ランチ」40年前も1500円で漬物食べ放題で主菜は西京漬けのお魚でした。勿論白米は奈良産の「ひのひかり」これに月ヶ瀬産の「ほうじ茶」。美味しくも嬉しい茶屋でした。今も1500円で値段も素材も変わらないようです。
食事喫茶の店の他にも民芸品屋や土産物店が出店しました。それでいて昔ながらの町屋の美観を大事にしました。「近代的な清潔感+快適な空間+リーズナブルな価格設定+日本の故郷奈良愛」を共通コンセプトにした街造りだったと思います。町屋の企画は奈良町の町屋も京都の町屋も同じです。古代に始まり中世も近世も町民い対する課税は道路に面した間口の幅が基準でしたから、町屋は間口が狭く奥行きが長い長方形になりました。結果的に切妻が正面になります。町屋再開発に際しては間口が広い事が有利です。同じ広さなら間口が広い方が自由に設計できます。でも間口が狭く奥行きが長いとなると「鰻の寝床のような設計にならざるを得ません。私は「そんな逆境をプランナーがどうやって克服するのか」私は興味を持って観察します。合理的なプランナーなら鰻の寝床の町屋を何軒も併せて間口を広くして再開発プランを設計するでしょうが、それでは歴史的な景観は壊されてしまいます。「歴史的景観」を尊重しながら、再開発をプランすることが肝要です。
私は「花園湯」という名の銭湯を出て伊勢道を北に向けて歩きました。三日月が追いかけてくれます。期待していた「馬酔木の郷」は午後6時閉店でした。昔ながらの店内を覘いて相変わらず繁盛していることを確認しました。
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此れが奈良町の伊勢街道の家並です。真っ直ぐ北上するともち井戸の商店街を経て猿沢池に突き当たります。新しい格子戸も天然木で出来ていました。

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伊勢道を北上猿沢の池に向かって歩く。三日月と宵の明星が追いかけてくれました。
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奈良漬定食を出していた「馬酔木の郷」は美術館も併営していました。
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奈良漬定食店だった「馬酔木の郷の店内」
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現在も馬酔木の郷では、『奈良漬(食べ放題)+野菜+西京漬け』で1500円で案内していました。
「馬酔木の郷」は既に閉店していたので真っ直ぐ猿沢池に向かいました。新しい店が目立ちます。伊勢道に面したお店だけでは無くて路地の奥に良いお店が在るモノです。狭い路地の奥に「宝船」の電飾板を見つけました。伊勢道に面して「ジャズ」の看板も立っています。
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路地の奥に在った「宝島」という名のジャズ喫茶店
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宝島の電飾看板看板は「レイチャールズ」のようです。
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宝島の食事は一律820円です。「どれでも美味しそうだから残り物でも良いよ!」店主に云うとオムライス+唐揚」が出て来ました。
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店主は50歳代ピアノもあるので生演奏も楽しめるようです。写真には映って居ませんが小学校の椅子が置かれていました。
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此れは宝島のトイレです。トイレに入ってもジャズを聴きたいそんな人向きのお店のようです。


誰にでも「拘りは或るものです」美味しいモノを食べるのが私の拘りです。
私の職場の関係で「大阪三田会」では、ジャズを聴きながら美味いモノを食べました。万年幹事は「メルボ紳士服」の清水 貞行氏で中之島のサントリービヤガーデンでジャズの生演奏を聴きながら食事を楽しみました。問題が在るとすれば「メルボ紳士服を新調しないと参加できない程度でした。三田会は梅田でも博多でも熊本でも活発でした。美味いモノを食べたい私と、上質な時間を過ごしたい三田会の友人たちと中々意見の合うお店は見つけられませんでした。
美味しいモノは「地産地消」が原則です。美味しいモノを探すにはその土地の産品を探して、その土地の人の好みで料理して貰う事です。「地産地消」とは「農」の基本理念です。農の基本は「土」です。微生物が生きている土は美味しい農作物を生み出します。奈良の野菜が美味しいのは昔も今も”奈良の土が良い”からです。奈良漬が美味しいのも奈良の農業が土を大事にしているからです。奈良を旅したら農作物をたらふく食べる事が楽しみです。
処でジャズが好きでレイチャールズお宅の親爺の手作りのオムライスは美味しかったです。第一卵の味が濃かったし、野菜も香りが強かったです。トイレに流れるソウルを聴きながら、様々な人が奈良町に拘りを持って流入していることを知りました。


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歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。

2018/6/29(金) 午前 9:33 [ omachi ]


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