仮想旅へ

毎日の通勤路を憧れの街道歩きに転換してみたら? あなたを「LOHAS」な世界に誘ってくれます。

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8月16日は「お盆の送り火」でした。NHKでは今年も中継していました。解説者(お坊さん等)は総じて、文字こそ仏教用語だが、考え方自体(故人の魂は山頂に行く)は日本人古来の考えで、仏教は日本人の世界観を宗教用語で説いたに過ぎない・・・・」東儀 秀樹氏の笙の響きも無常観を帯びて良かったです。日本の大自然は人間の命を振り回し圧倒的です。日本人は古来忍耐強く自然(神)に対して「忍ぶ事」、「絶える事」を美徳として生きて来ました。耐え忍ぶばかりでは無く「工夫をする事勤勉に集落単位で労働力を集結する知恵を活かしてきました。
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大文字焼きは如意ヶ岳に大の字を焼くのでその名が付きました。NHK画面を撮影。
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NHKテレビで解説陣に加わっていたお坊さんは大文字焼きの始まりには日蓮宗の影響を指摘されていました。妙法の字が日蓮宗の大切な名号の一部分なのです。この後舟形左大文字鳥居形で5山になるのは、日本人の祖霊感を示しています。
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2年前に「送り火」を観に行った時の絵です。5山総てが観られるというので大谷高校の屋上に陣取ったのでしたが、ゲリラ豪雨で何も観れませんでした。NHKの実況中継こそ途中ストップしましたが大文字焼きは挙行されました。
私は京都の大文字焼きこそ、何度も観て来ましたが、京都の人は如意ヶ岳の裏は比叡山ですから、大文字焼きを観ると「信長の比叡山焼き討ち」や「応仁の乱」を想い出しはしないかと考え、五山の山焼きと応仁の乱や比叡山焼失との関係を想定していました。町衆が八坂神社に「厄払い」を祈ったと同じく、権力者の横暴に抵抗して、自治力の強さを示したもの・・・・・と。
種々調べているうちに次に思い当たりました。
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若草山の山焼きは春を待つ行事です。興福寺と東大寺の境に位置する古墳ですが。山焼きする事で、名物の山菜(二月堂の蕨餅の素材)が育ちます。
「奈良若草山の山焼き」は山焼きする事で病虫害のリスクが減少し、蕨や「薇/ぜんまい」が良く収穫できるのです。『日本農業のルーツが焼畑なら、大文字焼きは焼畑農業と関係するかも知れない。』
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此れは農学者佐藤洋一郎氏の「稲と米の民族誌」のグラビアのラオス山岳地帯の焼畑写真。焼畑の雑穀を撒きます。稲も雑穀の一つです。
でも若草山の山焼きも冨士の裾野や阿蘇の山焼きも冬の終わりから早春に行われます。大文字焼きは半年の真夏に行われます。
大文字焼きは「盆の送り」に行われますから、『祖先崇拝儀礼』に違いありません。でも「祖霊」は同時に「穀霊」でもある事は多多ありますから、祖霊が自分の子孫の繁栄を期待して稲作の収穫を守る事はありそうです。
アレコレ考えたり民俗学の書を読んでいる中に、「虫送り行事」に遭遇しました。私が学生時代栃木県の眞名古村西形の棚田で体験した行事でした。
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棚田で行われる「虫送り行事」です・美しい日本の外枠は「山がち」で耕作地が無い事、そこで皆が力を合せて猫の額の棚田を開墾します。労働集約して、最大収穫を目指して「虫送り」をして「田の草取り」に精を出します。美しい日本は国土だけではなく、勤勉で忍耐強い国民性に在ります。「虫送り」そんな美しい日本を象徴する行事です。
松明を持って田の畔を巡回するのでした。伯父の説明では「田圃の大切な稲の花をウンカや蝗が食うので松明の火で脅かしてウンカや蝗を山向こうの隣の村に追い出すのだ・・・・・」という事でした。山本有三の「路傍の石で主人公が石合戦をする、それと似た行動です。自分の属する村に福を呼び込むために厄の元凶である虫を追い出すのが虫送りだというのです。
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此れは常磐線富岡駅に貼られていた「麗山/はやま神社の火祭りのポスターです。「6時から火祭り」「8時から盆踊り」と案内されています。
折しもNHKの深夜ラジオで紹介されました。
『放射能汚染で苦労を強いられている福島県双葉郡富岡町で指定文化財の「虫送りが8年ぶりに復活する』
私は8月15日の夜にその行事を観て16日帰宅しました。福島の浜通りは今春桜の季節に訪れお盆にも行くことになります。何時もの日文研の仲間には呆れさせると思ったので、高校の先輩をお誘いしました。同氏は石巻/宮城県の生まれですので。放射能で苦労を強いられている双葉郡や楢葉郡に関心が強くて同行してくれました。
『大文字焼きのルーツは虫送りかも知れない』そんな思い付きを確認するには沢山の虫送り行事を観て置く事です。
結論から先に言えば虫は火を少しも怖れずに逆に火に集まって来ます。
「飛んで火に入る夏の虫」です。
虫送りの「虫」とは「厄」の意味のようです。人間の体中に棲む虫と同じように大自然には悪さをする「虫」が居るので、「虫送り」とは大自然の厄を払う意味で不動明王の火炎で煩悩を焼き尽くすのと同じ意味のようです。
私の推論の当否は別にして、良い行事を観て来れました。
今日はその麗山神社の火祭りの写真を一枚アップし、あすからお祭りの詳細をアップいたします。
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麗山神社の前庭に勢揃いした若者50人は松明を翳して山頂近くにある「奥の院」に登ります。そして山を下りてから棚田を巡ります。この光景は左大文字焼きと酷似しています。写真の背景の高圧線は原子力発電所から発するモノで、神社の麓に変電所がありました。
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火祭りを終えて自宅に帰る氏子。3.11で鳥居は倒壊したので新しい鳥居を作り代えました。虫は灯りに群れていました。蜘蛛の巣も大忙しです。






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