仮想旅へ

毎日の通勤路を憧れの街道歩きに転換してみたら? あなたを「LOHAS」な世界に誘ってくれます。

全体表示

[ リスト ]

友人と二人で福島県双葉郡豊岡町にある、麗山神社(はやまじんじゃ)に虫送り神事を観に出かけました。8月15日盆の中日には東海道線で人身事故が遭ったので、特急「ひたち9号」は1時間以上遅延して、いわき駅に到着し、私達は予定していた常磐線に乗り損なってしまい、豊岡駅に着いたのは午後4時でした。駅員に”「火祭り」を観に来たのだが、バスは無いのか?”訊いても全く無関心です。駅舎に繋がっている「コンビニレストランに「火祭りのポスター」が貼られてありました。駅員よりましだろうとと思ってコンビニ職員に訊けば「歩いて行くのは無理な距離だし、町民バスは出ていないとの事、「タクシー」を奨められました。でも楢葉タクシーは1台しか無いので、早めに呼び寄せた方が良い、重ねてアドバイスです。駅前に停まっていた大型バスは参拝客を乗せるバスかと期待したのは私の甘い所で、豊岡の不便さは推測を越えていました。
イメージ 1
タクシーの車窓の風景。双葉郡富岡の田圃の過半は太陽光発電パネルが設えて在りました。運転手に訊けば、「原発の送電施設完備されているので、太陽光パネルさえ設置擦れば、太陽光発電が出来るので、田圃は総て太陽光発電に転用されるとの事でした。
イメージ 2
向こうの三角錐の山が麗山(はやま)で麓の檜林の中に麗山神社があって桧林の中を松明を翳した氏子が山頂にある「奥の院」に駆け上ります。福島県教育委員会では「虫送り神事」として重要民俗文化財に指定しています。タクシーの運転手は「この辺りで眺めるのが最高である」教えてくれました。略燃え尽きた松明は昔は道路左側に流れている川に流したそうですが、流石にこの日は、広場に集めて燃え尽くさせて放水して完全に火消していました。お祭りの主役は松明を掲げた青年団で補佐役は消防団と親爺の氏子と婦人会(直会の接待役)でした。
イメージ 3
此れが松明です。青年団の構成員が1週間かけて作った松明は3mの青竹の先端に松や桧の木端を鋏んでワイヤで固定させたものでした。次々に軽トラに積まれた松明が境内に持ち込まれました。一本一本の松明に名が記されていて、製作者が奥の院まで翳すのです。松明を持つ青年は腰掛けていますし、氏子は法被を着て準備に忙しくしていました。正面の叔父さんは松明に灯油を含ませています。私はお嬢さんが逞しい晒しの短パン姿の青年に熱い眼差しを向けている場面を期待したのですが、娘や年頃の女性は全く見えませんでした。昔は短パンでは無くて「褌」を着ていたそうですから、松明を持つ青年の正装は褌に戻すのも検討した方が良いと思いました。京都の大文字焼きも全員が短パンでした。褌の方が神様も観客も喜びそうです。
イメージ 4
此方の青年は一際大きな松明を担いで来ました。白足袋に白い晒しを腹に巻いて格好良いのですが、短パンは似合いません。私でさえ、褌姿を観たいのですから、若い女性も神様(此処は山の神)も同じ意見だと思います。来年は農村復興に熱心な小泉信次郎議員に来て貰って褌姿を被露して貰ったら良いと思うのですが・・・・。
タクシーはじきに到着、私は件のコンビニで買った農産物を郵便局で宅配依頼をして麗山神社に向かいました。豊岡と云えば有名なのは桜並木、テレビに綺麗な桜並木の中を猪の家族が占拠している光景を視ていますので、運転手に訊くと「今では猪は駆除してしまい、殆ど姿を見ないとの事。
イメージ 5
富岡町と云えば名物は桜並木です。今春はこの桜並木を我物顔で群れを為す猪の家族が報道されていました。
「私が猪が人間は危険である事を体験したから山の中に隠れただけではないのか?)意見を述べれば、「猪による農作物の害も無くなったのだから生息数も急減したのだろう」言います。結局午後8時盆踊りのはじまる頃を見計らって迎えに来て貰う事にしました。片道3千円でしたから、到底歩ける距離ではありませんでした。NHK等マスコミに取り上げて貰うのも結構ですが。お客を運ぶ足も考慮して貰わないとなりません。
麗山神社の近隣の田圃は皆臨時駐車場になっていました。お米も作れない田圃ですから、ビオトープにするか太陽パネルを置いて「太陽光発電」にする位しか活用方法はありません。神社の駐車場にするのは賢明です。麗山は字の通り麗しい姿の里山で一膳飯を思わせます。標高は230mの照葉樹林です。でも神殿の周辺は檜の林で頂上までは600mもあるそうです。神殿で松明に火を点け松明を担いで600mを駆けあがります。そして神殿に戻って。松明の跡始末を終えればその後は盆踊りと直会です。
イメージ 15
祝金を奉納して手拭を貰って直会会場で御握りを戴きました。
私は氏子が持っている「手拭」が欲しくなり、参拝者名簿に揮毫し奉天をしました。すると社務所に上って会食して行けと誘います。私は直会の席に座ると隣に読売新聞の女性記者が座って町民に神事復興の悦びをヒヤリングしていました。流石に記者は優秀で誰もが聞きたい話を的確に聞き出していました。私が社務所に上って聞き知った話は以下の通りでした。
1、麗山の火祭りは戦国時代末に始まって以来400年続いて来ましたが、3.11の東北大震災で休止してしまいました。処が、今春「避難指示解除準備」されたのを機会にお祭りを復活する事にしたのでした。豊岡町は震災前3000戸あったモノが、今では30戸が戻ってきました。「お祭り再開」がきっかけになり、若者が戻って来た事と、更に帰村する人が増える事を期待しています。
2、火祭りは3m程の青竹の先端に松や檜の木端を詰め込んで松明を作り、松明を持って神殿から山頂の奥の院迄駆け上がり戻ってくる神事で、往復1.2K、標高差230mを走り通す訳で体力のある若者が主役です。
幸い若者が豊岡町に戻って来て「豊岡青年団」が組織されたので、1週間前から松明つくりをして、8月15日夕暮れ虫送り神事の本番を迎えたのでした。
地図を想い出せば豊岡町は阿武隈山系の東際にあります。西際には田村市があって船引町には「田村様」と呼ばれる人形道祖神が村境に祀られ災厄の侵入をガードしています。ガードするのが道祖神で、既に入ってしまった災厄を追い出すのが「虫送り」です。民俗の発想は「虫送り」も「道祖神」も似ています。
イメージ 6
此れは田村市船引町の人形道祖神「田村様/坂の上田村麿」です。
麗山神社の神事は午後5時、神主や氏子が神殿に上って始まりました。ご神火がとられると、火種は境内に設えられた竈に移されます。竈で用意された松明に火が移されます。氏子は自分の松明に火が映ると神殿前に集合します。50本の松明を用意した積りでしたが実際は48人が松明を掲げて、山頂に駆け上がったのでした。
イメージ 7
此れは麗山神社に掲げられた教育委員会作成の火祭りの案内板、75膳となっているのは神事を始めた頃の村民が75戸だったからだそうで、各家は農作物を奉納して豊穣を祈ったのでした。
イメージ 10
午後5時ご神火を戴く前に全員が神殿前に勢揃いしました。NHK初め地元の福島民報等のテレビ局がその模様を録画しています。
イメージ 8
午後6時竈にご神火が移されると松明に火を点けます。法被を着た氏子は高齢者でサポート役です。短パンの人が松明を担いで駆け上がる青年で祭りの主役です。
イメージ 9
約50本50人の松明が神殿前に揃い愈々山頂に駈け上ります。
イメージ 11
往復1.2K標高差230メートルの山道を30分かけて往復して戻ります。松明が緩いと燃え尽きたり崩れてしまった松明も目に付きました。
6時半過ぎに松明は山頂から神殿前に戻りました。「ご苦労さん!」の拍手が檜の林に鳴り響きます。氏子に訊けば昔は松明は神社前の河原に持って行ってm川に流したそうです。でも流石にこの日は境内下の駐車場脇で暫く燃やして焼き尽くした処で放水して完全に消火していました。松明行事が終われば盆踊りです。屹度盆踊りは若い娘さんが浴衣に着替えて輪踊りするモノと期待していたのでしたが、残念なことに若い女性の姿は観れませんでした。
イメージ 12
午後7時45分頃始まった盆踊り盆踊りは「相馬盆歌」を期待したのでしたが違いました昔からいわき一帯の盆踊り歌だそうです。法被姿の叔父さん短パンの青年が寂しく踊っていました。男女が揃わないとイケマセン。
「祭りの夜」と云えば若い男女の交流の場だった筈なのに男性の帰村は進んだのに女性の帰村はイマイチのようです甲子園球場で活躍している金足農林高校の女子高生の様なお嬢さんは期待に反して全く見えません。「男は帰って来たが女性は冷めている事こそ」重大なような気がします。豊岡から新産業都市「いわき」迄常磐線で30分です。「いわき」にでれば都会的な楽しみは充分あります。豊岡が若い男女で活気を戻すには幾つものハードルを越さなくてはならないようです。「虫送り」は人間の心に宿っている偏見(都会尊重、田舎蔑視)の打破が必要なような気がします。
翌朝駅舎に蝗が居ました。昨日の夜「虫送り」に遇って逃げて来たのではなくて駅のライトに誘われて飛んできたようです。
イメージ 14
麗山神社の鳥居には様々な虫がライトに誘われて集まって来ていました、蜘蛛等が餌場にしています。

イメージ 13
此れが蝗です。






ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。




「脳梗塞闘病記(文化への憧憬)」書庫の記事一覧


.
yun**ake200*
yun**ake200*
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事