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湘南国際村は横須賀の大楠山の西山麓(葉山より)にあります。
標高300㍍程の山、57万坪を開発しました。
住宅地と事業用地、事業用地は学校、企業の研修、開発研究施設向けでありました。
当時、野村総研が鎌倉市常盤の山中に進出しました。
筑波研究開発都市の湘南版と考えれば良かったのでしょう。
開発したのは三井不動産でした。
湘南国際村センター街区(三井不動産HPから転載、葉山国際ゴルフ辺りから写したもの と思います)
私が長銀の融資係の課長代理になったのは昭和50年ころ、
その時に東京ディズニーランド計画が持ち込まれました。
当時の浦安は「青べか物語」の舞台、“浦安に大規模遊園地は無いだろう・・・・”
それが常識的な感覚でした。
銀行団が融資に協力したのは、先ずは当時の経営者(江戸英雄会長、坪井東社長)の卓見、
そして、担保力でありました。
事業を失敗した場合には用地を住宅地として処分できる、宅地指定されたのでした。
銀行には本場のディズニーランド遊んだ人は殆ど居なかったのですから、
銀行団には不動産会社の「夢」を判断できる識見が無かったのです。
次いで三井不動産は「大川端計画」、平成に変わる頃「湘南国際村」計画を発表しました。
湘南国際村は江戸会長が筑波の生まれであった事も関係していたのかも知れません。
我が国の将来は「研究開発、人材の育成(研修)にある」考えたのでした。
(湘南国際村躑躅の大斜面。頭上に雲雀が上がっていました)
私の友人M君(中学高校の同窓生)が三井不動産の国際部に居ました。
昔からの山男でした。
ある時中国西安にホテル(現唐華賓館)を建てる・・・、計画していました。
当時の中国の内陸部にホテルを建てる・・・・・、様々な問題を指摘されました。
採算も心配ですが、いつ何時没収されるかもしれない・・・・・。
坪井社長からは「西安のホテルを建てるのは社会貢献だ」、指示されている。
Mから聞かされました。
同君は続いてモンゴールのウランバートルでホテルを建てる事業に着手しました。
しかし、山中で遭難してしまいました。
私は三井不動産の様々なセクションの人に親しくさせていただきました。
三井不動産の事業には大小さまざまあっても、総じて「夢」がありました。
ミニ開発の対極にあるような、「住宅、街」にかける夢がありました。
これからの日本では「こんな家に住まったら!こんな街にしたら・・・!」
ライフステージの提案がありました。
湘南国際村は大半の位置から海が眺められます。
特に西斜面は鎌倉から大磯にかけての眺望が開けています。
湘南国際村の名前は「湘南が眺望できるニュータウン」の意味でしょう。
元々が山を削った開発ですから、大きな斜面が出来ます。
大きな雨水調整池が必要になります。
大斜面をどのように処理するのか?
有効宅地化率を上げるには、頑健なコンクリート用壁を作れば良さそうです。
でも、コンクリート壁は全くと言って良いほどありません。
桜を初め高木を植えるプランもあったでしょう。草原にしても良さそうです。
斜面から南を望む
開発者は躑躅を植えました。
それも、横縞模様に植えました。
海に寄せる波をイメージしたのだそうです。
帯のように広がる躑躅の植え込みは壮大であります。
下から見上げるとあの丘の上の生活は楽しいだろうな・・・・、充分に思わせてくれます。
景観は私達の財産です。
吉野山が下の千本、中の千本、上の千本、桜が咲きます。
先年以上も前から、修験者がこの山を愛して植えてくれたから・・・、日本人の景観財産になりました。
湘南国際村の斜面の躑躅を見て、その中を歩くたび毎に思います。
不動産会社は”夢を形にする会社“なんだ・・・と。
20年、100年将来の国土をデザインする会社なのだ。
躑躅の斜面から住区を見上げる
湘南国際村の住宅街を歩いていると、その美しさに感嘆します。
そして、成熟してきたなあ・・・・!思います。
日本の国には一時の力が無くなってきてしまいました。
湘南国際村の研究開発用にプランした事業用地はいずれ健康福祉施設に施設に変じることでしょう。
白衣の若い研究者が群れている筈の施設が、お年寄りが老後を楽しんでいる・・・、そんな光景に変わっていることでしょう。
住宅区の家並み、庭も、道も美しくしようとする気持ちが快いです
でも、グランドデザインは変えようもありません。
それに、健康福祉施設にこそ湘南国際村のグランドデザインは適切です。
研究開発施設でも、高齢者専用住宅でも、病院でも、同じ人間が利用する施設です。
躑躅の大斜面は誰しもが誉め上げる事でしょう。
見上げれば、様々な鬱積、ストレス・・・・、皆吹き飛んでしまいます。
湘南の海風と、明るい日差しと、美しく彩られた景色を眺めれば・・・・・、元気になります。
M君はあの世で言っているでしょう。
「君も三井不動産に勤めれば良かったのに・・・・、それにしても私の西安のホテルに何時来るんだよ!」と。
湘南国際村の住区、電線・フェンスなど煩わしいものが無い町並みは美しい、また日当たりの 良い事から年中花が咲いています。(咲かせています)
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2011年05月11日
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