仮想旅へ

毎日の通勤路を憧れの街道歩きに転換してみたら? あなたを「LOHAS」な世界に誘ってくれます。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

鎌倉の街には沢山のアンティークショップがあります。
そんな中で、今年の5月開店したのが「窓辺」という名のお店です。
お店の場所は大町にある八雲神社の参道に面しています。
何度もこのお店の前を通りました。
”素敵な民家だなあ・・・・!” 思っていましたが、中に入る事は出来ませんでした。
通りから遠目に見て通り過ぎていました。
 
9月2日も、その家の前を素通りするところでした。
見事な八重の酔芙蓉が咲いています。
その傍の柿の切株にインコの置物があります。
何かショップのようでもあります。
見上げると、窓ガラスの向こう側に看板が出ています。
”お部屋貸します” ”アンティーク窓辺”
小さな、手作りの看板です。
私は、興味をそそられて、玄関に回りました。
 
イメージ 12
    これがアンティーク窓辺のある建物。手前は珍しい八重咲きの酔芙蓉
イメージ 5
                柿の木の切り株に置かれたインコ、これも店主の作のようです。
 
標識に「内藤病院」の看板が架かっています。
此処は、病院の建物だったようです。
呼び鈴を押すと、しばらくして上品な奥様(内藤圭子さん)が出て来られました。
久し振りのお客さんで、嬉しそうです。
 
イメージ 3
    アンティーク窓辺(右端下から二段目)の窓。左端下から二段目には貸間の案内も出ています。
イメージ 6
    内藤病院の玄関、窓は薬剤室。入って右が和室(大正5年)左が洋室(昭和5年)
 
玄関の右手が和風の作りです。
大正5年に建てられた和風住宅で、歌人の木下利玄さんがお住いだったのだそうです。
そのころは牡丹屋敷と呼ばれて、花木の綺麗な屋敷だったそうです。
昭和5年、震災にも強いように洋風建物を増築されました。
その建物でお父様(内藤悌三郎氏、先年93歳の生涯を閉じられました)が内藤医院を経営されていました。
 
「御成小学校講堂が昭和8年ですから、此方の建物はもっと古い事になりますね。でも、状態はズット良いし、歪みは微塵もない!」
誉めますと、一層嬉しそうに答えられました。
「私達にとっては大切な建物です、大事に伝えたいと思っています。」
 
私は三姉妹で、姉が内藤洋子、東宝の女優でした。
(実は、私は最初からこの奥様が内藤洋子さんの身内ではないか? 感づいていました。
何しろ美人ですから・・・・。)
と言うのは、内藤洋子さんは映画デビュー前から有名な美人だったのでした。
私の高校時代、こんな話をしました。
「北鎌倉女学院に可愛い女学生がいるそうだ、見に行こうよ!」
 
私が店主にそんな話をすると、
「良く、我が家にも見に来る人が居ました、姉がデビューする前でしたから・・・、少し迷惑でしたが・・・」
 
内藤洋子さんのデビュー作品は黒澤監督の「赤ひげ」の「まさえ役」でした。
大きなお凸、大きな瞳で演技が出来る人でした。
私は赤ひげを鑑賞、北鎌倉女学院で有名だった少女の演技に見入りました。
 
イメージ 4
  伊豆の踊子の内藤洋子さん、吉永小百合、鰐淵晴子、山口百恵など数多くの女優が演じました。
  内藤洋子さんが原作のイメージに一番合っていると思います。
 
”「窓辺」のネーミングはこの絵からですね・・・・!”
ドアーに一枚の油絵が架かっています。
窓辺にブルーのワンピースを着た少女が、物思いに耽っているようです。
モデルは洋子さん、描いたのは圭子さんです。
 
この洋館は美しい三姉妹の想いでの空間で・・・・、そのまま時間が止まっているのでしょう。
 
イメージ 1
                        この絵が「アンティーク窓辺」の由来です。
 
姉はメルヘンな絵が得意でした。
妹も絵が好きでした。
良く材木座の砂浜に出かけました。
夕陽が江の島に沈むのを眺めていました。
桜貝を拾いました。
他にも沢山拾いました。
シューマイのキューちゃん(崎陽軒弁当のお醤油入れ)、正月の鏡餅を飾った海老なんかも拾いました。
それらは、薬剤室の薬瓶に入れて保存しました。
 
イメージ 2
      薬剤室にも思い出が瓶に詰められたりして・・・・、詰まっています。シルエットは店主の圭子さん。
イメージ 7
  材木座海岸で拾い集めた桜貝などが瓶に詰まっていました。
イメージ 8
    これは正月の鏡餅を飾った海老です。最近はプラスチックばかりですが昔は陶器製でした。
 
薬剤室の隣が診療室です。
その部屋がアンティーク三姉妹のメインルームです。
三姉妹の思い出のほかに、圭子さんの作品が並んでいます。
圭子さんは珈琲を入れてくださいました。
私が御成小学校の先輩であり、このご近所に友人が多い事を聞き知って、気を使って戴いたからでしょう。
お菓子は昨日和泉多摩川に行って買い求めたものだそうです。
(行けば珈琲を戴ける訳ではありません)
テーブルには酔芙蓉の花が活けられていました。
午前中が花の命でしょう。
牡丹の様に大きな酔芙蓉です。
 
イメージ 9
  珈琲を入れてくださいました。お菓子は前日お出かけにおなったお土産だそうです。
 花瓶の酔芙蓉が見事でした。
 
これが、カリフォルニアで生活している姉の家族です。
圭子さんは携帯を操作して、洋子さんのご家族を見せて下さいました。
幸福な三世代家族が映っています。
洋子さんはカルフォルニアで家族を守って、
妹は鎌倉で和歌や手芸、絵画を楽しみながら、この家を大切に守っておいでなのです。
 
イメージ 10
  アンティーク窓辺の展示商品、多くが内藤洋子さんのブロマイドです。
 
イメージ 11
    これが内藤洋子さんのメルヘンです。洋子さんは喜多嶋舞さんのお母様です。
 
    圭子さんの携帯には洋子さんの家族写真が沢山納まっています。
    老いても三姉妹が仲良しで居られることが良く解ります。[ 写真はご家族の御威光により削除させて戴きました2016.5-9)
 
 
「今年の春に思い立ってアンティークショップを始めましたが・・・・・・、
半年は頑張って今後どうするか考える積りです・・・・」
仰いましたが・・・・、”来客も無いので・・・止めようかな?”
顔に出ているようです。
 
私なら・・・・・・、此処が喫茶室であった欲しい・・・、思います。
鎌倉は佐々木信綱、木下利玄、最近では山崎放大・・・等々歌人が多く住みました。
圭子さんは沢山の歌人のお仲間をお持ちです。
 
北鎌倉の「雪堂美術館/書家小野田雪堂の美術館、山頭火、金子みすずの作品を展示、実態は喫茶店」
のように・・・・・・、寛ぎながら、和歌を楽しむ空間であったら・・・・、良いと思います。
幸い、圭子さんは鎌倉歌人の作品(短冊・歌集)や書簡を数多くお持ちのようですから・・・・、
 
喫茶室の名は「三姉妹」が良いと思います。
  (ショップは水曜日日曜日がお休みです。お出かけになるなら今の内です)
 
 
ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。
 
 

全1ページ

[1]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事