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黒石をもっとゆっくり観たかったのでしたが、午後3時を過ぎると既に夕闇も近く、私達は東北自動車道を走って三内丸山遺跡に向かいました。三内丸山遺跡は東北自動車道の青森ICから数秒の位置にありました。受付のお嬢さんに相談すると、室内展示は午後5時半閉館間際まで観られるので屋外展示を先ず観てから室内に廻るようアドバイスを受けました。展示室は実質地下1階で二階屋上から外に出ると、其処は八甲田山の山麓で眼下に青森市や津軽海狭を見下ろすロケーションでした。縄文時代は温暖で、その後氷河期に入り、海峡が後退した。目の当たりにする景色でした。
クヌギやブナや栗の木等の照葉樹林が広がっていたのでしょう。丘陵の中央に巨大な館と櫓が復元されています。今までテレビ等で何度も観て来た我国最大の縄文遺跡を観る感動は歓びであり、縄文人に対する畏敬の念が湧き立ちます。諏訪大社の御柱に接した時の感動に劣りません。
此れは三内丸山遺跡の展示館の二階屋上から出た時の光景です。一瞬で現代から縄文時代にタイムスリップした様な感覚に陥りました。 此れは三内丸山遺跡のジオラマです。手前は津軽海峡の海です。入江や沼が遺跡の周囲に点在しています。左上に遺跡の中心の館と櫓が見えます。
八甲田山の山麓を使って、青森市内から三内丸山古墳に入ると先ずは建物中で、山麓の地下です。室内展示を見終えてええwベータで上れば照葉樹林の中に開けた縄文遺跡で、まるでトンネルを抜けると先史時代の社会に飛び出したような気がします。私は此処のデザイン設計は別にして、グランドデザインの優秀さに感服しました。そこでグランドデザインの責任者を確認すると
「梓設計/https://www.azusasekkei.co.jp/company/about/」だそうです。同社の実績を確認すれば東京国際空港国際線旅客ターミナル」や福岡国際空港の国際線ターミナルを設計しており、地下鉄からエレベーターで上がったら、出国ロビーと云った設計は三内丸山遺跡に共通するモノです。ネットで調べると山梨博物館(釈迦堂遺跡や木喰で有名)や青森県で実績を重ねています。惜しまれるのは、櫓の上空に高圧線の鉄塔があって、照葉樹の彼方に針葉樹林が見渡せることです。遺跡の周囲はブナやクヌギや栗の様な縄文人が命を繋いだ樹木にしてほしかったモノです。
ロビーには「ユネスコの文化遺産に青森の縄文遺跡群を!」幟やポスターがてんじされていました。
今年は「世界文化遺産に『神宿る島宗像・沖ノ島 と関連遺産群』が認定されました。北九州はユネスコが得意なようで昨年の『. 明治日本の産業革命遺産.』その前の 『祇園 山笠行事』を加えれば、3年間毎年ユネスコに認められていることになります。日本人が毎年ノーベル賞の栄誉を受けているのを隣国が妬むように、青森は北九州のアピール上手を妬んでいるかもしれません。私にとっては「沖ノ島も宗像神社も青森の三内丸山遺跡や津市の『木造亀ヶ岡遺跡』に勝るモノではありません。
外が暗くなって氷雨も降り出したので私達は館内の展示を見始めました。右が入り口で展示施設の屋上から外に出ると、野原と照葉樹林が広がっています。
此れはフロントのフロアーに展示してあった巨大な縄文土器の複製品。
屋外は真っ暗になってしまいました。氷雨も降り始めました。私達は館内に戻り展示を勉強する事にしました。重文の土偶が幾つも展示されています。翡翠は糸魚川産で黒曜石やアスファルトは北海道から渡って来たものだそうです。縄文時代の交易の広さに驚かされます。亀ヶ岡遺跡で遮光器埴輪の脚がアスファルトで繋がれていた説明がありましたが三内丸山遺跡では上下二つの甕棺をアスファルトで接着してある、と説明が為されていました。
巨大な土器は大半が甕棺でした。風化した白骨を拾い集めて甕に納めて埋葬したのでした。甕は妊婦のお腹を想わせるので再生呪術と思われます。
此れは甕棺に骨を納めて埋葬した母の人形、手前が子供の墓、奥が成人の墓。
一番私が感服したのは縄文人の日常生活を家族の人形を作って再現していたのでした。
竪穴住居では家族が囲炉裏の火を囲んで団欒しています。
ある時は母が娘の髪をそいでいました。母は誇らしげに翡翠の勾玉の首飾りをしていました。
母が娘の髪をそいでいる人形壁には装身具が展示されています。
縄文の日常を人形で示しています。父は釣りで息子は弓の練習でその向こうでは母娘が栗を育てています。
息子は弓の鍛錬をして父は魚を釣り上げて、母は娘と栗の種を撒いてそだてていました。何が原因か解りませんが母は甕棺を土に埋めて土饅頭にしていました。上下の土器(甕).を繋いでいるのが北海道産のアスファルトだというのです。アスファルトの他にも翡翠(糸魚川」黒曜石(北海道)琥珀(岩手)等広く交易がおこなわれていたと説明していました。
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