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私は生来の下戸です。父も下戸でしたから遺伝的なモノと思います。多分腎臓の機能が弱いのでアルコールの排出能力が弱いのでしょう。
サラリーマン時代は”私は下戸ですから・・・”奨められたお酒を無碍にも断れず飲んではトイレに駆けこんで吐き戻していました。
喉の奥に指を突っ込んで舌の根元を押すとお酒は簡単に吐き出せるのです。
本店の部長職に栄転して、定期検診で「腎臓癌」のエコーで右の腎臓が肥大化していることが発覚しました。病理検査の結果肥大化し多部分が悪性腫瘍だというのです。病院では「腎臓は二つあるので右の腎臓を全摘しましょう、放置しておけば二つとも癌に犯されてしまうリスクに晒されます」指摘され、即全摘手術になりました。
朝晩タクシーで根津の病院から大手町の銀行に通勤しました。部下から見れば「朝礼と終礼だけに顔を出して注文だけを付ける厄介な部長だったと思います。手術後は日本酒は避けていましたがワインだけは飲みました。「赤ワインにはポリフェノールが多量に含まれているから抗癌効果が期待できる」そんな風評を信じたのです。
世界にはいろいろな宗教がありますが、総じて云えば、お酒をタブーにしている宗教が過半で、お酒を積極的に推奨しているものは稀なようです。
イスラム教では「酒は心を乱す飲み物で悪魔の業であり」禁じています。仏教でも五戒の一つに「不飲酒」をあげています。禅寺の門にはこの戒めを刻んであります。
五戒で酒は禁じられていても、総じてお坊さんは酒好きです。
その証に古刹の門前には美味しいお酒や肴(豆腐等)の名店が多いようです。
横浜では弘明寺、鎌倉にも酒屋が目立ちます。
これは横浜最古の寺院弘明寺の門前の酒屋、筆者は此処の甘酒を買うのが習慣です。お正月には弘明寺石段下にある和菓子の名店「月兎」さんが路上で甘酒を商っています。
屹度、仏教やイスラム教の勃興期には、在来の宗教の勢力が強くて、在来の宗教を禁じてイスラム教や仏教を布教する為には強く禁酒を命じたのでしょう。と云っても人間は生来酒好き、好色で賭博好きです。「三悪」は神代の時代から人間の本性に根差しているのです。民衆はお酒を手放せず、祭儀が終われば祭壇から酒を下してきて、神主や導司を筆頭に参列者が揃って直会(なおらい)を開始します。
祭祀の後に、神事に参加したもの一同でお神酒を戴き神饌食する行事(供飲供食儀礼儀礼)は卑弥呼の時代からの民族の慣習でした。
ダビンチの「最期の晩餐」も直会です。
ダビンチの「最期の晩餐」も直会です。写真出典フリー素材https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E6%9C%80%E6%9C%9F%E3%81%AE%E6%99%A9%E9%A4%90&ei=UTF-8&fr=top_ga1
食卓に並んだご馳走を前にしてイエスはぶどう酒の杯を持ち弟子達に言います
「この杯はあなたがたのために流される私の血による新しい契約である」
葡萄酒が血の色をしていたからこうした発想になったのでしょう。
お酒の快感は宗教的法悦に通じるモノがあります。キリスト教はお酒のマイナス側面を意識しながらも強く信仰することによる悦びを評価して葡萄酒の酔いを「イエス」との契約の証と解釈したのでしょう。その結果修道院で「葡萄酒」を醸造する事が出来ました。
此方は鎌倉市大船の酒屋「菅野」の店頭、日本酒の名店でしたが今では主力はワインになってしまいました。
ところで、隼人瓜は屹度千成瓢箪の親戚なのでしょう。今年は初めて庭で栽培したのでしたがどうしても処分できません。お友達にも押し付けたのですが12月に入ると堅くなってきました。後は大根の代わりに「鰤太鼓」に代わって「鰤隼人瓜」にしたり隼人瓜に往生して貰うには私が責任を持って食べ尽くさなくてはなりません。堅くなって来た隼人瓜の最終策を考えました。奈良漬の「白瓜」の代わりに「隼人瓜」の皮を剝いて漬けるのです。インターネットで奈良漬けの「漬け床」を探しましたが、思いのほか高価で送料も看過できません。
其処で、ツラツラ酒屋を想い起しました。私の生活圏の酒屋は何処も彼処も量販店に圧倒されて不冴えです。到底「奈良漬の漬け床」など商っていそうもありません。
想い出したのが鎌倉市大船の市場通りにある「菅野酒店」です。鎌倉にはこの老舗のお蔭で全国ブランドの銘酒が手に入ります。私のサラリーマン時代なら「越の寒梅」昨今なら山口んの「獺祭」も常時店頭に置かれています。お蔭で鎌倉や大船の居酒屋では飲兵衛が涙するような銘酒を飲む事が出来るのです。
大船駅東口前の蕎麦屋でも銘酒が並んでいるのは老舗酒屋「菅野酒店」が頑張っているからです。
人気銘酒の「獺祭」は1合1480円と高額です。
居酒屋で飲めば1合1480円の獺祭も菅野酒店で買えば1升千円で求められます。
酒屋は食文化の集まる処です。地方を旅して地誌や地方文化で訊きたいことがあれば酒屋に行けば大概解ります。
これが菅野酒店で売られている「高清水」の酒粕です。秋田杉の桶も買い求めたい風格です。1キロ620円のお安さです。1キロ買っておけば、鍋物にも、甘酒にもなります。
菅野酒店で訊きました。
「隼人瓜を奈良漬にしたいのですが、漬床を酒粕で作るにはどうしたら良いですか?)女子職員は店主に訊きに行って解答を伝えてくれました。
「高清水の酒粕(620円/1キロ)を求めて清酒で戻して漬床にして下さい。」
酒粕は幾つも在ります。高清水(秋田」を始め立山(富山」等々です。私は推薦された通りの高清水の酒粕を求めてリュックに入れて帰りました。これで、隼人瓜の漬物の食べられそうです。アイディアは奈良漬けですが「秋田漬け」と云う事になるのでしょうか・・・。残った酒粕で先月津軽で食べそびれた「たらのじゃっぱ汁」でも作ろうと思います。勿論隼人瓜もたっぷり入れます。
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