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私はズット「野菜作り」をしたいと思って来ました。父は禅の坊さんらしく、野菜作りが上手でしたので、私も手伝いをしながら農作業の楽しみを承知していました。農作業がリハビリにも良い事は薄々感じていましたが、農地が見つかりません。庭も狭いので隅に南瓜や隼人瓜を栽培して、「育てて楽し、食べて美味し」を実感してきました。もう2坪でも庭が広ければ良いのですが、私がログハウスを建てたモノですから。庭先菜園の夢は消えてしまいました。近隣の農家も畑を貸してくれそうもありません。戸塚も俣野や信濃に行けば貸農園もあるのですが、我家からは不便です。農業をするなら福島か千葉に転居するより術は無さそうです。
これは戸塚区俣野町の貸農園です。週末になると路傍の道はマイカーが埋めてしまいます。大凡1万円/月が相場のようです。この貸農園も以前は牧草地でした。以前は道端や農家の庭先で「無人販売」していたのですが、最近は「貸農園」が流行っています。野菜を買うよりは栽培する方が楽しいのです。
そんな折に、高校の友人で麻雀仲間のSさんから「畑作り」を誘われました。畑は戸塚と大船の中間「貝殻坂」だそうです。我家から貝殻坂まではバスで10分ほどで着きます。小学生の頃は貝殻坂迄自転車で出かけました。貝殻坂はその名の通り、貝殻が沢山出土するのです。と云っても縄文時代の「貝塚」があったのでも無く、関東ローム質の赤土の中から二枚貝が出土するのでした。多分、紀元前1万年頃は、この辺りまで相模湾の海岸線が入り組んでいたのでしょう。去年三内丸山古墳を見学した時にもジオラマで「青森郊外の八甲田山の裾野まで海岸線が迫っていた・・・。」説明していました。私の住んでいる倉田にも縄文遺跡があって、今は明治学院大学の図書館の展示室にヘボン博士の業績の隣に展示されています。
朝時貝殻坂バス停でSさんと落合、畑に向かいましたバス停は貝殻坂でも住所表示は「長沼」です。長沼は昔は金魚池が広がっていた処で、今は浄水場になっています。市街化の波が長沼に迄広がっていて、隣の飯島団地には瀟洒な戸建て住宅や農家の副業のアパートが連担しています。
栄区長沼の農家の庭先築山の畑をお借りして野菜作りのチャンスを貰いました。奥の瓦屋根が貸主の農家です。右のアパートは農家の経営しているアパートです。この畑は私よりも先に借りている方がインゲン豆を撒いたものです。私の借りた畑はこの畑よりも上の段で東にあります。
Sさんが案内してくれた畑は元国鉄職員だったIさんの作って居られたもの。10年も前にIさんのお父様が亡くなられ御屋敷が代替わりになって、庭先の畑が放置されていたモノだそうです。隣は県営団地と児童公園です。県営団地を囲む形で「緑の金網フェンス」が設えて在るので、畑の周囲も金網で囲われています。金網は葛や野藤が絡んでいます。屋敷を守っていたお稲荷さんが畑の北隅に祀られています。
お稲荷さんも葛で埋まっていたようです。
畑の周囲は篠竹が囲んでいます。私と友人のSさんが耕す畑は先ずこの篠竹の抜根から始めなくてはなりません。
後で知った事ですがSさんは去年まで友人と二人で畑を借りていたのでしたが、友人が興味を失った事から私に白羽の矢が当たった訳でした。今年改めてSさんは畑に鍬を入れ、根を張った篠竹を伐採して来たようです。私は畝を起します。鍬を翳すと左肩がきしみます。錆びた肩を動かすからでしょう。耕した土が懐かしい香りを発します。土塊が壊れると赤いゴミ虫が出て来ます。ミミズも出て来ます。土の上で身体を捻っています。春の陽射しがきついのか、早く土の中に逃げ込まないと鳥に食われるか、干乾びてしまう事が解っているのでしょう。「この土の匂いが健康にしてくれる」嬉しい予感がします。
春耕のミミズ微かに匂いけり。
畑の北側には農家の屋敷守であるお稲荷さんが祀られていました。「篠田の狐」を地で行くようなロケーションでした。
Sさんが篠竹の抜根は大凡済ませてくれていたので、私は畝を耕しながら根を捨てるのが役割でした。先ずは鍬を使って畝を耕して来週は薩摩芋の苗を植えようと思いました。
土の中からミミズが出て来ました。という事はこの土地は痩せていないという事です。春耕のミミズ微かに匂いけり。
9時から耕し始めて11時も過ぎると流石に息が上がって来ました。下の段を耕している人が新しい仲間が来たと喜んで挨拶に来てくれます。脳梗塞を発症して5年目でリハビリと野菜作りの楽しみを求めていると云えば、脳梗塞の後遺症は全く見られないと誉めてくれます。
鍬も鋤も各自が持ち込んで、農家の納屋に閉まっています。お互いに貸し借りしているようです。水は農家の庭に溜まった湧水を使います。何でも揃っているのですから、私は自宅から軽装でバスに乗って来れば直ぐに菜園つくりを楽しむ事が出来ます。篠竹の中から鶯の囀りが響いて来ました。「もう春は盛りですから、夏野菜は今用意しなくてはいけませんよ!」急かしているようです。フェンスの向こうは県営住宅の児童公園で、草原に遊具が据えられています。Sさんのお友達で麻雀仲間のIさんお宅もこの近くと云う事で寄って行くことにしました。Iさんは野鳥が好きで「ホウジロ」や「雲雀」を飼っているとの事。見せて戴きました。
これがIさんが飼育している雲雀です。篠竹が繁茂している自然環境ですから鶯等小鳥が多く棲息しているのでしょう。こんな飼育小屋で「青大将(蛇」に狙われないか心配です。
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