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NHKラジオの「子供電話相談室」が夏休みだけでは無く,この冬休みにも放送されました。私は読書したりパソコンのキーボードを叩きながら聞き耳を立てていました。1月8日で終わってしまいましたが、実に面白かったのでした。
1月8日には6歳の女の子の質問に思わず、キーボードを叩く手を止めて聞き入ってしまいました。
質問は「毛虫の毛を刈ったら毛虫は如何なりますか?」という事でした。屹度女の子は毛虫が身体をくねらせて前進する態を観察して思いついたのでしょう。家族に訊いても誰も執り合ってくれないので、電話したのでしょう。スタジオの先生方の笑い声も響きました。誰も思い付かないことに疑問を持つ事は、新発見への糸口です。
私は子供の時蚕を飼っていましたし、庭の百日紅の樹に樟蚕(クスサン)の幼虫付いていたので、毛虫の毛の無い幼虫は小さい時から良く見ていました。
これが樟蚕(クスサン)の幼虫です、体長8㎝にもなる巨大な毛虫ですが毒はありません。大食漢ですのでこれが発生すると樹は丸坊主にされてしまいます。
此方は黄揚羽の幼虫です。良く山ウドの葉に付きます。これも7センチほどになりますが、毛は生えません。掌に載せるとゴニョゴニョ動いて冷たいので気持ち良いです。
先生の解答は『試した事は無いけど、毛を抜いたら体液「血」が流れ出して死んでしまうだろう』という事でした。若しその回答が真実なら、殺虫剤は無用で毛虫の毛抜きをすれば良い事になります。
失笑を誘った質問が毛虫対策の新発見のきっかけになるかも知れません。
その日のNHK深夜ラジオに北里病院の馬渕教授がゲストで出られていました。
2015年の「イグ・ノーベル賞」を受賞されたのだそうです。
同賞の受賞の対象になったのは「バナナの皮は何故滑るのか?」の研究が対象になったそうです。
有名大学病院の教授が「何故こんなテーマの研究をされたのか?」気になります。
教授の専門は「人工関節」で患者に人工関節の説明の際に「力が入ると良く滑るのでしょう。まるでバナナの皮を踏んだように・・・・・。)すると大半患者が納得してくれたのだそうです。でもそこは科学者「何故バナナの皮を踏むと滑るのだろうか?、自明の事のように話してきたけど本当に正しいのだろうか?」思って研究を開始たのだそうです。
此れが人工関節の手術手順の説明図です。出典金沢医大HPhttp://ortho.w3.kanazawa-u.ac.jp/patnt/pages/jint.php左上から始まります。股関節症の患部を削ってお椀を埋め込みます。次いで大腿骨の先端にキャップを取り付けます。素材はセラミックスや金属、そしてポリエチレンだそうです。
ポリエチレンは有機物で圧迫されるとゲル化して潤滑油の効果を出すのだそうです。
このノギスも潤滑油が無ければ使えません。工作機械も潤滑油のお蔭で動作します。何れも「圧迫されると油は滑る」性質を活用しています。バナナの皮も圧迫されると潤滑油に変じるのだそうです。
若しも馬淵教授が最初に「バナナの皮を踏むと何故滑ってしまうの?」疑問に思ってから人工関節の研究に着手されたのならノーベル賞候補だったでしょう。でも事実は自明の事と思っていたことを科学論文にまとめた事からイグ・ノーベル賞の対象になったのでしょう。北里大学は2015年大村 智(おおむら さとし)教授がノーベル賞の栄誉に浴されました。2015年に馬淵教授がイグ・ノーベル賞を受賞された訳で、凄いと思います。試みにイグ・ノーベル賞の授賞者を調べると日本人が圧倒的に多いのです。ウキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
2017年のイグ・ノーベル賞を確認すると、上村慶応大学教授が受賞されていました。テーマは「雄と雌で生殖器の形状が逆転している昆虫(トリカヘチャタテ)の存在」研究に対して表彰されましたこの疑問は堤中納言物語(取り替えばえ物語)の歴史を持つ古代以来の興味です。でも生殖器の研究が害虫の駆除に役立つ事も食糧危機対策に役立つ事も考えられます。少なくとも蚕の雌雄決定が可能になれば生産性は倍にアップするでしょう。平安時代のお姫様の「虫愛ずる少女/堤中納言物語/平安時代」の興味を慶応大学の教授が継承したのかもしれません。子供電話相談室に電話した少女は何れ遣って来そうな「食糧危機」の対策を発見するかも知れません。毛の無い毛虫は食糧に最適だからです。少なくとも、ファンゴキブリを視ると逃げているお母さん方よりも遥かに将来があります。”ゴキブリが食糧危機を救ってくれるかもしれない”思えばゴキブリを観たら逃げるのではなく観察する方が立派です。昨秋慶応大学では「蟋蟀/こうろぎ」で出汁を採ったラーメンを学食に出していました(NHKテレビ)。蟋蟀はゴキブリの仲間です。
この化石昆虫を見る目も変わって来るでしょう。
昨年観た新海誠監督によるアニメーション映画「君の名は」は現代版の「取り替えばや物語」でした。
平安時代のお姫様も現代の少女も大して変わりません。一寸の虫にも五分の魂があることを直感していて虫に関心を寄せました。現代は遺伝子操作技術も進みました。害虫対策も遺伝子操作する事によって飛躍的に進歩するかもしれません。問題は倫理問題だけのようです。「遺伝子は神の領域なので人間が弄ってはいけない」と云った考えもあります。でも江戸時代の飢饉も原因は蝗/いなごの大量発生でありました。そうした事実や食料対策となれば害虫の遺伝子操作は許容されることでしょう。
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