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2018年の元旦、我が家の近くのバス停から、鎌倉八幡宮行のバスがでます。正月三が日だけの臨時ダイヤです。直行バスが無ければ戸塚駅から鎌倉駅迄JRに乗って、鎌倉駅からは歩かなくてはなりません。昨年は三溪園に出かけ筝曲の演奏を聴いたのでしたが、今年は久々に鶴岡八幡宮にでかけました。バスは八幡宮裏の大駐車場が終点で、歩けば百メートル足らずの処「三の鳥居」まで回り、正面から太鼓橋を渡って本殿に向かいました。流鏑馬道の辺りに縄を張って、その先には入場制限をしていました。”混雑で事故が起きたら大変”警察署の配慮です。加えて八幡様の周辺は車道は通行制限され小町通りの歩行者天国が若宮大路や八幡宮周囲の通りまで広がっていました。太鼓橋から60段の石段の上、本殿前に辿り着くのに1時間は要してしまいました。自ら「随分我慢強くなったものだ」感心していると、鎌倉警察署の整理員がアナウンスします。
初詣の鶴岡八幡宮の周辺道路は歩行者天国です。左の鳥居が三の鳥居です。
元旦の八幡宮は太鼓橋を渡った辺りから進行禁止で、参拝数の整理を実施していました。20m進んで15分待つ状態でした。此処から向こうの本殿前まで1時間かかりました。
本殿前で右の人は祈祷をお願いしている人です。男子神職の袴は白と浅葱色がある事に気付きました。
「皆様は実に我慢強くされて『初詣』されています。神様も感心して、観ておられるでしょうから、ご利益は間違いありません。お賽銭は正面から入れても脇から入れても御利益に違いはありません。本殿の前に出られましたら、正面に集まらずに左右に広がって下さい。決して立ち止まってスマートフォンで写真を撮ったりしないでください!。」渋谷のDJポリスが鎌倉警察署にも居るようです。
鶴岡八幡宮の本殿前西の御神籤やお守りの販売施設
八幡宮本殿前、長い石段を登り終えて晴れ着のお嬢さんたちも一息です。
お賽銭を投じて柏手を打って祈願も終えたら、次は「御神籤」です。同じ御神籤なら一番綺麗なお巫女さんに手渡して貰おう期待して、御神籤売場に行きました。テーブルの上に四角い箱が立っていて、「ガチャ・ガチャ」回すと筮竹撰が出て来ました。
竹は神意を窺がう道具です。竹製の櫛は神話に再三出て来ます。私の引いた筮竹は5番と記されていました。巫女さんは目敏く5番ですね、確認されて5番の「神籤」を手渡してくれました。
御神籤売場、筆者が美しい巫女さんを視るように女性もイケメンを観るのでしょう、イケメンが並んでいました。
5番の神籤は「吉」で、次の歌が記されていました。
みわたせ ば雲ゐはるかに雪白し ふじの高ねの明ぼのの空.
(自宅に戻って確認すれば実朝の作で金槐和歌集三六六に収録されているそうです。流石に青年将軍実朝らしい爽やかで気有壮大な歌です。
これが私に対するご神意です。最初に御神籤を作られたのは延暦寺中興の祖「元三大師」の百籤で形式もそれに従っていますが。御神籤の数表現は各寺社の創意に依っているようです。
ワイフは
「私は御神籤は苦手なの!親友と来た時に何度曳いても「凶」だったの!」言います。以来御神籤は「曳かない主義」のようです。
御神籤を花の様に結んだ縄を観ながら「凶の御籤は如何した?」確認すると。
御神籤で花の様に結ばれた縄。御神籤は神意で「解りました神様、ご神意に留意して過します、神様と私を結びつける印に御神籤を結んで帰ります」そんな行為のようです。
良く見ると柱に「凶」の御神籤は赤い箱に納めるように案内されています。
ワイフは「凶の御籤」は「赤い箱」があるので其処に納めた」言います。確認すると本殿の左(西)に凶の御籤を納める赤い箱がありました。箱の上には鏑矢が置かれていて。御神籤を赤い箱に入れる手順が説明されています。御籤を折って結んで「鏑矢の鏑」を握り回転させながら御籤を赤い箱に納めるよう手解きされていました。
これが本殿西側に設えてあった「赤い箱」です。「御神籤」が「凶」であった時には、矢を回しながら”神意は承りました。留意しますですから、運勢を変えてください”と念じるのだそうです
どうも、神意は人間の「運」は巡るモノなので、今日の神意は「凶」であっても何れ「吉運」に転じる、転じる事を心中で祈りながら御籤を神の元に「お返しする」行為のようです。
私の御籤は「吉」でしたし、和歌も実朝の格調高いモノなので、大切に持ち帰って今年の「戒め」にすることにしました。見れば脇に「鳩御籤」が置かれています。此方は箱の中に手を入れて随意に御神籤を曳くスタイルです。
こちらが「鳩御籤」です。白木の箱に手を入れて御神籤を曳くだけです。案内を観れば御神籤に可愛い鳩の「根付け」が付いています。筮竹の御神籤は100円で鳩御籤が200円と格差があるのはこの根付の差でしょう。
御神籤を考案した人は一般に「元三 ( がんさん ) 大師」と云われています。平安時代中期比叡山延暦寺の中興の祖で、円仁と呼ばれ、陸奥の「天台寺」を始め「中尊寺」「山寺」等を創建した高僧です。
私の学生時代「ライシャワー駐日大使が円仁の「入唐求法巡礼日記」を上梓されて話題になりました。その前にはケネディーが「上杉鷹山」を紹介され、当時の米国政治家や外交官の優秀さに驚いたモノでした。
円仁が唐に留学していたので唐の寺で「御籤」を知り、日本に輸入したのではなくて、日本での布教活動の中で考案したモノだそいうです。
「御神籤」は円仁によって「仏籤」として、始まり、次いで神社が倣って「御神籤」になったモノでしょう。
御神籤は「お札」に発展します。「お札」を上手に活用したのは「一遍合上人」で「熊野権現」のお札を「遊行踊りする信者に播いたのでした。
幕末には「伊勢神宮や八坂神社のお札/天王の神意」が舞って、「王政復古」が神意のように思われたのでした。
これは元三大師が配られた「護符」です。護符や「御神籤」等布教に際してアイディアマンだったようです。深大寺に行くと本堂より立派な元三大師堂があります。護符をデザインした。石仏も祀られています。
此れは深大寺にある元三大師堂前の護符をデザインした石仏です。春になると「なんじゃもんじゃ」の花の傘の下になります。次に紹介しました。https://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/folder/893299.html?m=lc&sv=%A4%CA%A4%F3%A4%B8%A4%E3%A4%E2%A4%F3%A4%B8%A4%E3&sk=0
御神籤は綺麗な巫女さんに手渡して貰って100円、一方鳩御籤はセルフで済ませて200円です。どうも価格が割に合っていません。不本意そうな私の表情を観てワイフは教えてくれました。
「鳩御籤は御籤の他に鳩のアクセサリー(根付の様なモノ)が付いているので、100円は「根付」だと思えば良い。教えてくれました。八幡宮の鳩の根付なら私も欲しいたモノ。今度来る時には綺麗な巫女さんに吸い寄せられないで鳩御籤をセルフで引く事にしましょう。
この鳩の「根付」が「鳩御籤」にはついているのです。
御神籤の基本スタイルも円仁大師が考えられ、それをベースに作り替えられて来ました。円仁の考案した御神籤は一般に「元三大師百籤」と云われています。百籤と云っても百種の御神籤が用意されているわけでは無くて鶴岡八幡宮では50番までの様に見えました。
昨今は盛り場では「運勢占い」が人気です。トランプだ星占いだ、昔ながらの筮竹を使うもの以外にも世界中の占が並んでいます。日本人は世界中の料理が好きなように占いも世界中の占が好きなようです。
横浜中華街では中華料理店が閉じられると直ぐに占い屋台が出て来ます。平安時代も現代も「占い」は人気です。
日本民族固有の問題と思えば世界中で盛んです。星占いが盛んであったから聖書では「占いを禁じ」厳しく神の声に耳を傾ける様に、戒めたのでしょう。
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