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[東芝]に始まり「三菱自動車」「神戸製鋼」等日本の看板企業の虚偽が問題になりました。「どうしたのか?」懸念していたら日本の最高の官僚組織財務省(旧大蔵省)で公文書偽造問題が露見しました。連日マスコミは取り上げています。
粉飾決算に続いて米国法人で巨額損失が発覚して謝罪する東芝経営者、もう売るモノは何一つ無さそうです。日本の国も東芝の様にならないよう留意しないといけません。
燃費偽証事件で謝罪する三菱自動車の経営陣。写真出典朝日新聞デジタルhttps://dot.asahi.com/wa/2016042600184.html
”日本の国は上から下まで総嘘つきになってしまった”実感です。
幕末に日本に来た外国人は異口同音に『日本人の正直、勤勉、礼儀、識字率の高さ』に感動して、日本の国の発展を確信してその旨本国に報告しています。イザべラバードは「日本奥地行」を英国で発刊して米沢市を『アジアのアルカディアである。』評しました。「メイド・イン・ジャパン」の高品質評価はこうした日本人の資質の成果ですから、嘘つきが蔓延して来た事実は日本の国家が瓦解する前兆の様に懸念されます。
イザべラ・バードは米沢の郊外置賜地方の紀行文をデッサンと共に英国で上梓しました。日本の近代化を推進した日本人の美徳はもう過去のモノになったようです。最近は改めて着目されています。
「どうしてこんなことになってしまったのか?」 ツラツラ考えると思い当たることがあります。
変化の兆しが表れたのは2014年(平成26年)内閣人事局が出来た時でした。内閣人事局とは、内閣官房に置かれた官房内部部局の一つでした。従来役人の人事権は各省長にありましたが、この時に内閣総理大臣の掌握する官房に移ったのでした。従来『日本の国は自分達役人が責任を持つ 』自負していた役人が握っていましたが、肝心要の人事権が政治家に移ってしまったのです。政治家に擦り寄った役人が出世する事態に変ったのでした。日銀総裁も日銀育ちから、大蔵ОBの黒田氏に移ってしまいました。JRもNHKのトップ人事も内閣府人事局が握ってしまいました。
私の兄弟親戚には上級職が多いので、一杯飲むと話題は「政治家評」に変っていました。政治家の評価を役人がしていたのでした。役人は政治家を教え導く気概を有していました。『日本の国の進路は自分達官僚エリートが掌握している』そんな自負が嫌味に響きました。
バブルの時代のベストセラー「ジャパン・アズ・ナンバーワン」最近は中国でベストセラーになっているそうです。写真出典/日本経営合理化協会https://search.yahoo.co.jp/image/search;_ylt=A2RCKwfqAapalXkAuQ0dOfx7?p=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%B3&aq=-1&oq=&ei=UTF-8
社会人になった頃、エズラ・ヴォーゲル著「ジャパン・アズ・ナンバーワン」がベストセラーになりました(1976年)。 戦後の日本経済の高度経済成長の要因を分析し、『日本的経営』を高く評価した著書でした。日本的経営の中核を為した組織が官僚でした。官僚が各所掌毎にに分析し、企業や社会を導いて産業競争力を引き出しました。当時の就職希望学生には「 ジャパン・アズ・ナンバーワン」が常識であり、私の勤めた長銀の上司「竹内宏」氏は『柔構造の日本経済』を上梓し経済学者のリーダーと評されていました。「柔構造の日本経済」ではオイルショックや公害病等の難題を、労使が協力してや「研究機関」も「政治家・官僚」もこぞって協力して難題解決を図りました。オイルショック等の不況では賃金カットはしても首切りはしませんでした。研究機関は低燃費エンジンの開発を推進し、日本製自動車の国際競争力を引き上げました。
こうした、難題に直面して対策を練ったのが通産官僚であり、予算を牛耳っていた大蔵官僚でした。私の兄は大蔵省で農林省を担当していたのですが、書斎は「農政学」や「農業の書物がウズ高く積み重ねられていました。必死に勉強したモノと記憶しています。
でも、バブルが弾けて構造改革が始まると小泉内閣は日本の良さを顧みずアメリカ化を目指しました。「労働市場の自由化」は臨時雇用を増加させ、一億中産階級観を幻想にしました。政治家に仇する官僚組織も切り崩して館長組織の吸収合併を繰り返しました。
ノーパンシャブシャブ事件は「酒池肉林」の過剰接待で、世論の総攻撃を受けました。堅固な堤防も鼠の一穴から崩れるように大蔵省は消えてしまいました。同時に官僚の人事権は内閣府に移され、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の司令塔は沈没してしまいました。
折から官僚のリーダー大蔵省は世論から「ノーパンシャブシャブ」と呼ばれた過剰接待を非難されていましたから、抵抗する術も無く、大蔵省は財務省と金融庁に解体されました。肝心要の自分達の人事権も失い上位に内閣府が置かれる素地を作られてしまいました。内閣府の評価によって昇進が決まる現実を見せつけられたのです。佐川理財局長にしても、当時は財務省次官や国税局局長の昇進の可能性があったのですから、政治家の忖度を期待して、あのような国会答弁をせざるを得なかったのでしょう。理財局長から国税庁長官への栄転は内閣府の常識であっても世論とは逆行していました。
哀れなのは佐川局長であって、国会答弁では内閣府の期待に沿った答弁を臆面もなく繰り返しました。理財局局員や阪神理財局職員はをテレビで上司を観ながら、即刻稟議書を書き換えたのでした。徹夜で悪い事とは知りながら稟議書を書きかえた処で、会計検査院続が来て噓の稟議書の証拠を持ち去りました。次いで検察庁が乗り込んできて「本来の稟議書」と「噓の稟議書」を持って帰りました。屹度『明日は自分も国会か県議会で証言を迫られる』覚悟した事でしょう。自殺を選択しました。何時も哀れなのは蜥蜴の尻尾です。自分が尻尾である自覚すれば「窮鼠猫を咬む」ものです。次々に内部告発があって、政府も財務省も「稟議書書き換え」を認めざるを得ない状況に陥りました。佐川長官も入監を覚悟したので、忖度を忘れて、口を開くかもしれません。
国会で安倍内閣の防波堤になろうと必死に答弁する佐川国税庁長官。左は憔悴した安倍首相、明恵夫人のノーテンキを想い合わせるとこの内閣も幕引きが見えてきた気がします。私は抜本改革は官僚の人事権は官僚に戻す」事だと思います。人間たるモノ誰もが人事権者の顔色を窺って忖度するものです。
NHKの報道姿勢にも変化が現われて、自殺した近畿理財局職員の立場に同情的になって来ました。写真は3月15日の夕刻ニュース。
NHKの報道姿勢では検察が稟議書の改竄を確認、その時点で財務省は本省の指示で稟議書の書き換えを命じた事を認めたようでした。
NHKの報道では麻生財務大臣が「佐川」と呼び捨て、役人の尻尾きりを示唆する麻生大臣に違和感を示していました。(世論を『佐川局長が犯罪者でその上司麻生大臣の引責』で幕引きを図る様に導いているようです。
新聞を観れば週刊誌に佐川元理財局長が逮捕されることを示唆していました。
「総嘘つき」状態に陥った日本国です。立ち直りは簡単な事では無いでしょう。せめて官界について唯一言える事は「人事権は当該官僚組織に委ねる事です。「御恩と奉公」は中世武士の倫理観ですが、日本人の骨身に浸みこんでいます。幾ら働いても成果を上げても評価をしたり人事権を握っているモノが組織の外に居たのでは、張合いも無いし、忖度を期待してしまいます。
更に言えば「森友問題」の始まりは「幼稚園児に教育勅語を暗誦させる」と云った時代錯誤した教育理念に無節操な首相夫妻が共感して引き起こした事件でした。国家財産を盗み取ろうとした幼稚園経営者と、それを首相の期待と忖度した哀れな高級官僚が落ちた「落し穴」でした。所詮高級官僚と云えども倫理観無きモノは単なる「出世亡者」なのです。
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