仮想旅へ

毎日の通勤路を憧れの街道歩きに転換してみたら? あなたを「LOHAS」な世界に誘ってくれます。

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7月18日(水曜日)藤沢六会に在る日本大学の博物館に出かけました。博物館の開館は10時、私が到着したのは9時でしたので1時間時間を潰さなければなりません。図書館内に喫茶店が在る事を想い出して図書館に入りました。図書館ロビーには生物資源学部らしく蟷螂のオブジェが三つも並んでいます。蟷螂は害虫の天敵ですから、好ましい昆虫なのでしょう。
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此れは日大図書館のロビーに置かれた「蟷螂のオブジェ」です。3体もありますが少しずつ違います。作者は芸術学部専任の「鞍掛純一」氏です。
図書館の壁に貼られていたポスターに「読後感想文募集」が在りました。
私なら何を如何書こうかな?」自問自答してみました。
結論は最近二度目の読み返しを終えた「前野・ウルド・浩太郎氏」の著書『バッタを倒しにアフリカへ』にする事に思い付きました。そこで、今日のブログは「読後感想文」に募集する積りで同書を紹介します。
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これが「バッタを倒しにアフリカへ(光文社新書)のカバーです。緑色のタイツを着てバッタの大群に立ち向かうのが著者の前野浩太郎氏です。何故緑のタイツ姿かというと、バッタは緑を目指して飛んでくるので少しでもバッタに密着して観察したい、恋人に触れている時間を持ちたい、そんな気持ちからです。
私が長銀の内定が決まった時全員に課題が与えられました「入行式の時読後感想文」を持参する事でした。何を読んでも良いと云う訳では無くて「ルアンダ中央銀行総裁日記/中公新書/服部正也 著」でした。銀行員になる社会的自覚を促す書でした。世銀の職員であった著者が1994年のルアンダ動乱後の荒廃した同国に赴任して、物理的条件の不利に屈せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、あくまで民情に即して「経済改革」を遂行した日本人総裁の記録でした。
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職業に貴賤はありません。でも志こそ高ければ偉大な社会的貢献が出来るモノです。服部正也氏は高度成長下の日本に居れば日本銀行の参事や開銀の理事だったでしょうが、高度成長を為し遂げた国の銀行員として世銀の副総裁からルアンダ中央銀行の総裁に白羽の矢が当たったのでした。同氏はこれをチャンスとしてとらえ、金融政策と各国の支援を取り付けて荒廃していたルアンダを成長軌道に乗せます。
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此れが読書感想文募集のポスターです。私の様な老人はターゲットにならないとは記されていませんでした。
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此れは樹木の天敵「紙きり虫のポスターです。
一方著者の「前野浩太郎氏」は「国立農林省ッ研究センター職員」からモーリタニアで大発生した砂漠飛びバッタの防除駆除対策」を研究するために同国の研究所に派遣されます。でも、昆虫研究学者として生計を立てるのは我国では困難です。世界的評価を得なくては安定した収入の道は開けないのが現実だそうです。そこで、前野氏はモーリタニア支援の為手を挙げて大好きな「バッタ」の研究に勤しみます。動機としては第一に「実証研究」の実績を上げて、研究論文をまとめる事でした。動機としては不純です。純粋なのは”ファーブルの様になりたい”子供の頃の憧れだけです。モーリタニアでは上司に親分肌の所長が恵まれて、激励や刺激を受け続けます。でも多くの困難に遭遇します。最初は「バッタに遇えない事」次いで「バッタの大群が出現してもバッタ研究所の職員が薬で撲滅してしまうので、観察のチャンスに恵まれません。そうこうしている中にサソリに刺されてしまいます。しかし『ダメ元』で応募した京都大学の「白眉センター」に採用されます。同学の特定助教に就任し、生計も安定し、研究も軌道に乗りそうな処で書物は終えます。
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漸く「サハラ砂漠の東で砂漠飛びバッタの大群に遭遇します。砂漠では乾季になると、すべての生物が死滅します逆に雨季を過ぎると総ての生命が湧きます。他の生物より先んじた生物が繁栄できます。「砂漠飛びバッタ」は飛んで緑の若草を食べ尽くすことで大群になり「蝗害」を引き起こします。
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同著の挿絵の写真、左が「蝗害」の現況の砂漠飛びバッタの夫婦。写真で視れば日本に居る「殿様バッタ」と同じです。「飛びバッタ」 で辞典を調べると「おんぶバッタ」が出て来ますが。そんなに可愛い昆虫では無いようです。
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此れが日本に不通に居る「飛びバッタ」の「おんぶバッタ」です。勿論大きいのが雌で背中の小さいのが雄です。
感心するのは著者が常に複眼の視点を持ち合わせている事です。同氏のブログアップの習慣が複眼の視点を育てたのでしょう。
常にバッタなんて関心ない市井の人の眼を持ち合わせていて、「バッタの研究をする位ならゴキブリの研究をしてよ!」「ゴキブリの博士ならお金になるわよ!」と云いそうな主婦や私の様な「バッタの弱みを見つけてアフリカを飢饉から救う研究よりバッタや蟋蟀を研究して食糧にする研究ならスポンサーになる企業を容易に見つけられるよ」そんな人の視点も承知している事です。だから、地味な研究も人を引きこんで行きます。
若い人には「子供の時の興味を大事にして仕事にすれば何事においても世界一になれる」事を教えてくれます。私の様な老人にも「老いてかそ、大自然には尽きない秘密が潜んでいる事」を教えてくれました。

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日大藤沢生物資源学部のキャンパスに貼られた「夏季オープンキャンパス」のポスター。






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