|
熱帯夜が続きます。でも、ワンちゃんも元気で食欲も旺盛ですし。婆さん鶉も毎日卵を産んでくれます。私はペットに挨拶して、庭の草花や野菜の表情を確認します。新聞を取にポストに行くと昨晩羽化した蝉が飛び立ちます。庭木のアッチコッチに空蝉(蝉の抜け殻)が付いています。蝉も羽化する場所を間違えると、蝙蝠(こうもり)や家守(家守)に食べられてしまいます。早朝私の足音に驚いて飛び立つ蝉は幸運なのです。今朝から精々1週間の儚い命です。精一杯生を謳歌して、子孫を残して蟻の餌になって欲しいモノです。
此れは油蝉が羽化した跡の抜け殻(空蝉)です風の谷のナウシカのモームを想わせる姿です。源氏物語の「空蝉」は夜這いをした源氏でしたが想い人は夜這いの気配を感じ12一重を脱ぎ捨てて源氏を肩透かししたのでした。
源氏物語絵巻の「空蝉」の場面、源氏は亡き母の面影を「藤壷」に見つけて一方的に思慕します。しかし政略結婚で「葵上」を迎えます。「雨夜の品定め」で”市井の女性との恋愛こそ良い”と聞いた源氏は運悪く年老いた受領の妻であった「空蝉を垣間見ます。そして夜這いを断行します。気配を感じた空蝉は寝所に12一重を脱ぎ捨てて逃亡します。
今年は朝顔の種まきが遅れた為か、未だ花が咲きません。考えてみれば、朝顔は秋の花ですから、立秋前に咲く筈無いのです。朝顔の弦の脇に気になる花が在ります。烏瓜の花です。烏瓜の花は絹のレース編みのハンカチを想わせる花で、夜に咲きます。朝は咲き終わった花柄だけが残っているのです。”源氏物語の「空蝉」もこんな感じだったな”思いながら烏瓜の花柄を観ます。そして”今晩こそ絹のレース編みを観てやろう”決心するのです。
朝起きて庭を見回る楽しみを良く言い表した短歌が在ります。総じて江戸時代の短歌は駄作が多いと高校では教わりましたが橘曙覧(たちばなあけみ)は例外です。「楽しみは」で始まる健康な市井人の歌を連作しました。
たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時 もうじき私も、庭に朝顔の花を見つけて次の様に歌える事でしょう。
楽しみは朝起きいでて 昨日まで無き 桔梗の花の咲けるを見つけし時
咲き終えた烏瓜の花柄(花の残り屑)を観るのは残念なモノです。まるで野球場のゴム風船の残り屑を拾う様な気がします。
これが咲き終わった翌朝の烏瓜の花です。何度もこの萎れて使い古したレースのハンカチを見せられて、今晩こそ咲いた状態を確認したいと決めました。
夜に初めて確認しました、烏瓜の花です。ワイフを呼んで一緒に観ました。ワンちゃんもこんな夜更けに何が在ったんだ?云わんばかりに烏瓜の花を見上げています。今晩は13夜ですから比較的月明かりが在って、烏瓜はレースの下着で飛び出した女性のようです。
此れが今年初めて確認した烏瓜の花です。次回はこの花に寄ってくる夜の虫を確認しようと思います。
烏瓜が何故夜に咲くのか?それは簡明な事です。烏瓜は太陽の下で飛ぶような蝶々は誘っていません。夜に飛ぶ虫(蛾等)を誘っているのです。蛾の仲間でも山蚕のような巨大な蛾が寄って来るのでしょう。私も夜の蛾の様なモノ絹のレースには弱いのです。
れは山蚕の成虫の「やままゆ」です。幼虫はテグス(釣り糸)の原料の繭(まゆ)を作るのでこの名が在ります。此幅10センチもある巨大な蛾です。写真は国立科学博物館で実施されている「昆虫展」で撮影。こんな巨大な蛾が来るのが楽しみです。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用



