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今日は8月7日、私製の陰暦カレンダーでは。月齢4.3旧暦では7月5日で立秋と記されています。
明日からは残暑になってしまいます。テレビではオリンピックに高校野球と暑い夏の盛りに突入します。今朝も網戸には数匹のセミがくっ付いています。昨晩羽化したセミ君が羽を乾かして飛び立とうと網戸を這い上がっているのです。セミ君も安全な場所を良く承知していて。カラスや蝙蝠に捕食されないように、網戸で羽を乾かすのを覚えたのでしょう。でも私にしてみれば。あの世の両親かお婆ちゃんが”倅はどうしているか?”覗きに来たように思えます。思い起こしてみれば2年前はリハビリ病院のベッドの上で先輩が差し入れてくれた「日暮の記/、葉室麟作」を読んでいました。退院した私は同名の映画を湘南テラスモールに観に出かけ、「堀北真希」さんや「岡田准一」氏を観て良い俳優さんが出てきたものだ思いました。
映画の舞台が私の好きな豊後秋月辺りだろうと思いながら明日死ぬことを覚悟した武士の潔さと美しさを涙しながら見つめました。
蝉の日暮は「ひぐらし」は普通にと書きます。屹度「カナカナ」と啼く悲しげな声が日の出日の入りの薄暮の時刻に響くのでこの一日を暮れさせる虫という字があてられたのでしょう。
でも秋蜩とか晩蝉と書くことを知ると日暮は一年を一生のお終いを告げるといった意味もあるのでしょう。
8月6日日が暮れるのを待ってバスを乗り継いで鶴岡八幡宮に向かいました。八幡宮裏でバスを降りますと八幡宮の森は日暮の蝉しぐれでした。
日暮は針葉樹が好きなのです。何故なら日暮の針(吸水口)は他のセミより柔いので、硬い樹皮は付刺せないのです。森中に「カナ・カナ・カナ・カナ」大合唱です。啼いているのは雄ばかりです。雄の体は雌の体に比べて共鳴質が大きくて大きな鳴声が響き渡るのです。
八幡宮に入ったのは6時半過ぎでした。
未だ陽も残っています。でも石段に腰かけて今晩の日本舞踊を観ようとする客が集まっています。
夜7時からぼんぼりに火が灯る聞かされています。私はワイフを誘って明るい内にボンボリを一通り観ておきます。というのは蝋燭の灯が灯ってからもう一度観たいぼんぼりをあらかじめ決めておく為です。
例年力作が多い養老孟司さんは今年は墨の線描でした。お忙しかったのでしょう。コクゾウムシを描かれているのは箱根の別荘に貯蔵しておいたお米に虫が付いたのかもしれません。良く見るとコブゾウムシとされていてコクゾウムシではありません。コブゾウムシを調べると白いので彩色しようがなかったのでしょう。(先輩失礼しました!)
八幡宮の裏から入りました。
午後7時直前の大石段舞殿で演じられる日本舞踊の席取りです。
本殿前で鎌倉のお嬢さんの浴衣姿を眺めるのもぼんぼり祭りの楽しみです。本殿の左右のボンボリは総じて大作有名人が多いのです。
此方が今年の養老孟司さんのボンボリです。昨年のタマムシに比べるとサッパリしていました。
一通り境内を回ると陽も沈んできました。
点灯しようとスタンバイしていた巫女さんが一斉に近場のボンボリに蝋燭を取り付け灯をともして回ります。
カメラマンが点灯する巫女さんを追ってゾロゾロト移動します。
私は気に入ったぼんぼりの前で巫女さんが灯りをつけるのを待ちます。
これは村田林蔵氏のボンボリです。絵は中尊寺の華鬘で迦陵頻迦(かりょうびんが)です。巫女さんが灯りを手にして回ります。姿も美しいのですが仕草の美しさにも惹かれるのです。ぼんぼりの左に見えるのは先年倒れた大銀杏の幹です。幹からも新芽が株からも蘖(ひこばえ)が生えてきていました。銀杏の生命力に感服しました。
向こうの太い幹が八幡宮のシンボルだった大銀杏。巫女さんの後ろが大銀杏の株で無数の蘖(ひこばえ)が生えてきています。鎌倉市民の愛した大銀杏は人間の生き方を指示しているように思えるのです。
此方は八幡宮の世話人総代の人の教訓に満ちた長生きの秘訣を書いたボンボリです。大銀杏の株に生えた蘖(ひこばえ)が見えます。長老の教訓も良いのですが樹木の教訓の方が心に浸み込みます。
舞殿の前には大きな茅の輪が設えてあります。私も足が良くなるように願って茅の輪潜りをします。古式には左右左と三回回る様になっています。ワイフは私の足が茅の輪に架からないかと付き添ってくれます。
大きな茅の輪は天然の茅を編んで手つくりしてあります。古式に則って潜りますから此処で渋滞してしまいます。
参道の両端には例年は屋台が並んでいるのですが屋台を整理したので歩きやすいし小町通りの商店街は歓迎していることでしょう。
太鼓橋から本殿を顧みする
今晩は名古屋の長男が戻るとのことで、ワイフはソワソワしています。
そこで日本舞踊は長くは観ずにも戻ることにしました。
今年も藤間すみれ社中が奉納していました。舞殿の袖で(縁側)順番を待っている小さな女の子が可愛くて緊張しているのが良く分かりました。この少女も歳月が経てば美しい女性になることでしょう。セミが幼虫から脱皮して飛び立つように。
和歌が書かれたボンボリを見つけました。『8月は死者行きかへる我が耳のかなかなさえも楽をしずめつ』
先人は苦労ばかりを背負って私たちは楽ばかりしています。8月は先祖を迎え感謝し同時に我が身を顧みる月のようです。
帰りは段葛を経てJR鎌倉駅から帰りました。
大改修を終えた段葛を始めて観ました。
改修を終えた時は違和感に満ちていたのでしたが。LEDが点灯した段葛を観ると”これもありだな”思いました。
点灯した段葛。春日大社の石灯籠に比べて軽い灯篭だと思って観たのでしたが歩行者の照明塔だと思えばおおと思いました。
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