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昆虫ウォーキング

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姫林檎に集まる昆虫達

毎朝、我が家を出る時、注意している事があります。
門の脇に家を建てた時に植えた姫林檎の木があるのですが、
其処で、蝉にオシッコをかけられてしまうのです。
夜を過ごしたり、新しく羽化した成虫が、私に驚いて飛び出すのです。
その飛び出す瞬間にオシッコをするのです。
きっと、身を軽くして飛ぶのでしょう。
私に悪意がある訳ではないのですが・・・、
私も家内も再三かけられてしまいます。
と言っても、家内はオシッコとは知りませんでしたが・・・。
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                             姫林檎の幹で羽化した油蝉、未だ翅に青い筋が通っています
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                              役割を果たした油蝉、鳥か何かに食べられてしまうでしょう。
 
夕暮れ時、を別名「降魔ヶ時」と言います。
昼と夜が入れ替わる時です。
生物も昼型から夜型に入れ替わります。
夕顔や烏瓜など「夜の蝶」を惹きつける植物が開花します。
昆虫も羽化します。
明るい時間に羽化などしていたら、天敵に食べられてしまうから、降魔ヶ時が変態のチャンスなのでしょう。
爬虫類も多くはこの時間に脱皮します。
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                                             姫林檎の幹に集まってくるカブトムシ
 
姫林檎の樹液は美味しいのでしょう。
カミキリムシもカブトムシも集まります。
同時に蜂の巣も出来ます。
オシッコも蜂もカブトムシも皆、私は好みです。
唯、カミキリムシは樹木を枯らしてしまうので困ったものです。
私の好きなイチジクはカミキリムシがたかって、少し大きく育つと根元から喰いちぎってしまいます。
 
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      姫林檎の枝先に足長蜂の巣が出来ていました。黄色い実は姫花梨。(我が家の玄関)
 
姫林檎の脇に玄関灯があります。
この灯りに昆虫が集まります。
昆虫を目標にヤモリが出没します。
ヤモリも脱皮します。
何時もは素早く逃げて隠れるヤモリですが、流石に脱皮の時は動きません。
私のレンズの前で観念したように、静止しています。
ですから、この時に忍者のように壁や天井にへばり付く秘密の足を観察できます。
目の玉も閉じたままです。
愛嬌に満ちた表情です。
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                                   玄関灯に集まる蛾を食べるヤモリ
 
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        夕暮れ時に脱皮するヤモリ、ボケボケしていると蝦蟇(我が庭の主)に食べられてしまいますよ。
 
今晩の降魔ヶ時には「迎え火」を焚く予定です。
家内が用意していました。
私が一寸活躍する時間です。
 
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      お寺の鬼
     (時刻は日篇に寺と書きます。夕暮れ時にお寺の鐘が鳴るのは、これから悪魔の時刻になる      か      ら、早く帰利なさいよ・・・・合図でした。)
 
 
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ハマユウの花の北限は三浦半島の佐島と聞きます。
「水金梅/ミズキンバイ」の北限は横浜戸塚の柏尾川と言われています。
昨今ハマユウは何処でも見られますが、水金梅は絶滅危惧種と聞かされています。
「そんな!水金梅が絶滅危惧種になるなんて・・・・、俄には信じられません」
何処にでもあった水生植物でしたから。
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今日の話題は柏尾川の水金梅です。水辺に咲く、金色の梅の花の意味でしょう。夏中咲き続けます。
 
柏尾川は度々洪水になります。
私の住む上倉田には「笈川」姓が多いのですが、徳川家康を蓑を背負うようにおぶって洪水の柏尾川を渡ったので、そのご褒美として「笈川」の姓を賜ったのだそうです。
及川と書かずに「笈」と竹冠がつくのはその為だそうです。
400年も前から洪水が頻発していたのですから、田圃が埋め立てられた現在です。
洪水リスクが増大しています。
そこで、県では5年ごとのように川底を掘りあげます。
少しでも水が良く流れるように、洪水にならないように、そんな対策です。
その度ごとに「水金梅」が掘り出されて捨てられていました。
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  水金梅の群生地、向こうの橋は「吉田大橋」、江戸情緒のデザインは安藤広重の戸塚宿「こめや/お   茶屋」が描かれたから、川に沿って鎌倉道が東海道と分岐しています 
 
もう、5年も以上前でしょうか。川底の堀上げに際して、水金梅保存プロジェクトが実施されました。
水金梅を区内の小学校の池などに植えたり、金井にある雨水調整池に大規模な移植地を用意しました。工事は区内小雀にある「生駒造園土木」でした。
移植した翌年には咲き出しました。水金梅の移植は成功でした。
でも、今では移植地は水金梅以外の植物が覆っています。
姫蒲や葦が繁茂して、水金梅は僅かに水面に漂っています。
移植地に土が埋まって、他の植物にも生育に適した環境になってしまったようです。
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   水金梅は浮き草のように繁茂しています。この下は魚や昆虫が格好の隠れ場所となっています。
 
一方、東戸塚小学校の池には見事に今年も咲いています。
子供達は池のほとりで水金梅の花の陰に居るメダカを見たり、海老つりをしたり、ヤゴを網で掬ったり・・・・、楽しんでいます。
 
一方、柏尾川では、水金梅は何時しか回復しています。
これから、9月ごろまでズット花を咲かせ続けます。
何のことは無い・・・・、人間が手を加えないところのほうが、見事に回復しているのです。
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    東戸塚小学校の池にも水金梅が咲いています。生徒は遊びながら学習しています。
 
小学校の池は水が流れるわけではありません。雨水の水溜りのようなものです。
日照りが続くと水道の蛇口を開きます。
ですから、清流とは程遠い「水溜り」です。でも、水金梅は生育しています。
水金梅は汚い水で生育して、水の汚れを除去する役割があります。
清流でない方が育つようです。
 
絶滅危惧種になった、理由は「農薬」にあったのです。
戸塚に田圃が多かった時代、頻繁に農薬がまかれました。
農薬は田から柏尾川に流れ出しました。
その結果、魚や昆虫を殺したように、植物も絶滅の淵に追いやったのでした。
都市化が進んで、田圃が無くなった、同時に川も汚れた・・・・・、でも、農薬が流れなくなった・・・。
そうしたら水金梅が復活したのでした。
今は、多分、水金梅にとって、柏尾川は最高な生育環境にあるような気がします。
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                            水金梅の横は露草が群生しています
 
私は、柏尾川の水際に降りて観察です。
水金梅は茎を浮かせて、水上を這うように広がってゆきます。
その葉裏は生物の格好な隠れ場所です。
メダカが泳いでいます。川海老がくっ付いています。
私の姿を察知すると、さっと水金梅の陰に隠れます。
 
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    水金梅に寄って来た紅蜆蝶
 
様々なトンボが居ます。
どのトンボも縄張りを持っているようで、雌のトンボがやってくるのを待ち構えています。
雄が来れば体当たりをするようにして撃退します。
もう深紅の赤トンボが居ます。
尻尾を垂直にて立てています。まるで体操で逆さに十字懸垂をしたような格好です。
尻尾の先端は雌を捕まえる「取手」があります。
そして、胸の腹寄りに生殖器があります。
ですから、雌を捕まえようと構えているのです。
その形は、「トンボ鉛筆」のデザインです。
私達はトンボが水平に飛んでいる姿を良く見ます。平和な姿です。
逆立ちしている姿は滅多に見ません。
でも、トンボ鉛筆は商標を逆立ちをした姿にしました。求愛の格好なのです。
「お客さん・・・・、私を末永く使ってください」そんな姿勢の表れなのでしょうか?
 
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                 トンボ鉛筆の商標どおりの姿で求愛(?)する赤トンボ
 
赤トンボも塩辛トンボも体が太いのですが、糸トンボは体も細く、羽も繊細です。
でも、同じように水金梅の上で求愛しています。
雌が飛んでくると、さっと数匹の雄が寄ってきます。
雄は尻尾の先の取っ手で雌の頭部を掴みます。もう逃さないぞ・・・、そんな意気込みが伺われます。
すると、雌は自分の尻尾の先端を雄の胸にある生殖器に差し込みます。
こうして雌雄が合体します。
縦長の体が合体するのですから・・・・、細い体はおおきくしなります。
しなった体はハートの形になります。
 
合体した雌雄のトンボに新たに雄のトンボが寄ってきます。
「僕にも遣らせて・・・!」そんな声が聞こえるようです。
でも、それは野暮なこと・・・・・、合体したままでハートは場所を変えます。
トンボの愛の時間は長いのです。
合体したままカッププルは水金梅の茎に止まります。
そして、雌は尻尾の先の産卵器を茎に差し込みす。
茎の中に卵を産み付けます。
産み終わったら、また体をハートにしならせて、受精します。
受精と産卵を繰り返して・・・・、役割を終えたら、死んでしまうのです。
 
 
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  このままの格好で動き回る「アオモン糸トンボ」のカップル、青いのが雄、黄色いのが雌
 
家内が用意してくれた水筒ももう残り少なくなってしまいました。
熱中症も心配です。
水金梅の花園を後にしました。
 
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   水金梅の上で一休み、糸トンボ
 
 
 
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こんな話をすると「お前は、どんな家に住んでいるのか?」疑問に思われるでしょう。
でも、私にとっては可愛い動物ですので、紹介させていただきます。
 
先ずは、巨大な蜘蛛です。脚を開くと幅は15cmくらいあるでしょう。
それが居間の壁にへばり付いています。
昼間は何処に隠れているのか姿を見せません。
夜、電灯を灯すと姿を見せます。
家内も慣れてしまって驚きはしませんが、嫁が見つけたりすると大声を発します。
元々、蜘蛛は嫌われ者ですから、それにこの蜘蛛は異常に巨大ですから、
いたし方ありません。
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       壁と天井の隅にうずくまる「脚高蜘蛛」、一般には「家蜘蛛」と呼ばれています。(拙宅の居間で)
 
名前はアシダカ蜘蛛、多分「脚高」と書くのでしょう。
一般には「家蜘蛛」と呼ばれていて、古い家に棲んでいます。
そして、電灯に集まってくる蛾や昆虫を捕食します。
ゴキブリも食べる・・・・、聞きますが食べている姿は見たことはありません。
大きい割りと臆病な性格のようで、私がカメラを向けると後ずさりします。
更にクローズアップしようと近づくと、一気に逃げようとします。
 
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    私がレンズを向けたところ、逃げ出した家蜘蛛、お腹には大きな袋、ここに子蜘蛛が育っています。
 
今は、腹に白い座布団を抱いています。
座布団は細みな体に比べて遥かに大きいので、目立ちます。
この座布団の中に子蜘蛛が育っています。
もうじき、座布団の皮を破って大挙出現してくるのです。
まあ、増えるのは程々にして置いて欲しいものです。
これ以上増えすぎれば「不気味」で、嫁も孫も寄って来なくなるかもしれません。
 
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         我が家の室外玄関灯、この灯りに様々な昆虫類が集まってきます。
         それをヤモリが待ち受けています。
 
我が家で、家蜘蛛に似た「食生活」を送っている住人がいます。
ヤモリ(家守)です。
玄関の壁や天井にへばり付いています。
壁の色がベージュですので、同色に変じています。
タイルのところではレンガ色に変じています。見事な変色、保護色です。
じっと動かないで「玄関灯」に集まってくる蛾や昆虫を待ち受けています。
ですから、ヤモリが潜んでいるのは私と家内しか知りません。
外来者はまず気づかないと思います。
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           瞬時の技で、蛾を咥えたヤモリ、吸盤のついた足の指先、変色など魅力が満載されたボディー           の持ち主です。
 
電灯に虫が集まってくるのを、遠くからジッと見詰めているのでしょう。
そして、スルスルと近づいて、飛んでいる蛾や昆虫に飛びついて大きな口で喰らえます。
カメレオンのように長い舌が伸びるわけでもないので、実に忍者のような技です。
ヤモリの方はゴキブリも食べています。
食べ残しの翅を見れば解ります。
 
 
実は私は鳩や鶉を飼っていますので、その餌(糠やトウモロコシ)を室外に置いています。
その入れ物にゴキブリが忍び込んでしまうのです。
そのゴキブリをヤモリ食べます。
そして、そのヤモリを蝦蟇蛙が食べます。
我が家の食物連鎖の頂点は蝦蟇蛙と青大将です。
 
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     私が接写を試みると、闇の中に消えてしまいました。天井から壁に、壁から柱に飛ぶんです。
 
以前はお隣から、苦情がたびたび出ました。
「お宅の庭木に蛇が登って気味悪いのでどうにかして欲しい・・・・」そんなクレームでした。
「スズメバチの巣を駆除して欲しい・・・」そんな注文もありました。
「私は坊主の生まれですから・・・・、生物の悲しがる事は致しません」
総てお断わりして来ました。
まあ、お経も読んでもらったし・・・・・、
あいつは変わり者で致し方ない・・・、思われているでしょう。
最近は苦情もなくなりましたが、生物は数を増しています。
諦められたので「白い目」で見られているのでしょう。
 
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      我が家の食物連鎖の頂点に位置する蝦蟇蛙君。ヤモリも一呑みです。
 
私は、玄関に出てヤモリを観察します。
背中で家内の声が響きます。
「ヤモリ好きは結構ですから・・・・ドアを閉めて下さいな!蚊が入ってきますから・・・・」
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             犬の残飯をあさる雀、今年も子雀(右)を見せてくれています
 
カメラのフラッシュを焚くとヤモリの皮膚のヌメッとした感触が出ません。
電灯だけだと黄色く写ってしまいます。
玄関(室内側)の灯りが欲しいのですが・・・・、
家内が蚊に食われてしまうのは忍び難いので、ドアを閉めます。
ヤモリも可愛いものです。
写真では男か女か判別出来ません。
でも、ヤモリの身のこなしは「クノイチ」では出来ません。
親父の忍者です。
 
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  此方は、アイビーに巣食った脚長蜂、家内は何度か被災しています。
  これを竹箒で叩き落そうとすれば、それは怒られるに決まっています。
 
 
 
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半夏生に紅しじみ蝶

昨日は雑節の「半夏生/はんげしょう」でした。
夏至から数えて11日目になります。
農家にとっては大事な日で、苗代作りから始まって、田植え、代掻き、など一連の農作業を終えて、一休みする季節でありました。
我が家も農地解放後少しばかり残された田圃を家族で自作していました。
母や兄は農作業の重労働に苦労していました。
ですから、半夏生になると安堵していました。
でも、体調を悪くする事も多くありました。
 
私の叔母はこの季節にジャガイモの食中りになり、瞬く間に亡くなりました。
丁度2ヶ月ほど前私が産まれていました。
臨終の時の言葉が「赤ん坊を暗い部屋に置いておくと鼠に齧られるから・・・」だったそうです。
ですから私は「叔母の生まれ代わりだ」とよく言われました。
「叔母(学校の先生)のように勉強が好きになる」と言われました。
 
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                         公園の棚田に棲んでいるカワセミ
 
半夏生の時には「取れたばかりの野菜を食べないように・・・、」とか
「井戸は蓋をしておけ・・・、」等と言われていました。
この季節、人間の手に負えない災いが天から降りてくるからです。
生野菜や生水に注意するように・・・・そんな生活の知恵だったのでしょう。
映画で見る「野辺送り」と呼ぶ葬列は大概がこの季節です。
 
「半夏」という薬草が生えるころであり、
片白草(カタシログサ)がその名の通り草の葉の半分が白く、化粧をしたようにもなります。
ですから半夏生には片白草が白く化粧する頃・・・、と言った意味も重なっているのでしょう。
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   半夏生は鎌倉中央公園の池(昔は溜池)で、今年も綺麗に化粧しました 
 
今年も鎌倉中央公園の池の半夏生は見事に化粧しました。
緑の木立の下に真っ白な葉が広がっている様子は目に爽快です。
私はカメラを構えて昆虫が来ないかジッと待っています。
でも、蝶も虫も殆ど寄り付きません。
蝶や虫が色彩を区別できなくて、緑と白のコントラストだけを識別できるとしたら、こんなに目立つ花は滅多にないと思われます。
ところが、殆ど寄ってこない所を見ると、白だけでは魅力が無いのでしょう。
朱や黄色のような鮮やかな色が無いと、魅力に乏しいのではないでしょうか?
 
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  半夏生の葉の上で休む紅蜆蝶、花には寄りません。それは花が好みの色ではないからです
 
そう思って辺りを見ると、他の花には蝶も虫も集まっています。
半夏生の傍らで寂しげに咲いている姫ジオンには数匹の紅蜆蝶が止まって、蜜を吸っています。
蝶が鮮やかな色彩を持っている事は多分その色彩が識別できて、
仲間、特に異性(雌)を探すのに適しているのでしょう。
だから、紅蜆が姫ジオンの集まるのは、姫ジオンの白い花弁ではなく、花芯にあるオレンジ色に惹かれているのではないかと思います。
オレンジ色は紅蜆蝶の羽の色だからです。
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  姫ジオンのオレンジ色の部分に集まる紅蜆蝶
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    紅蜆はオレンジ色に集まってくるように観察されます 
 
紅蜆が一頭、半夏生の白い葉っぱに止まりました。
目の先に花があります。
でも、花には全く関心を示さず、羽根を休めているだけです。
 
蝶には全く関心を示されていない半夏生ですが、誰を惹こうとして、化粧しているのか?問題です。
 
昼間見ているだけでは解らないのでしょう。
夜になれば「夜の蝶」ではなく「蛾」が活躍します。
真っ暗闇では多分半夏生だけが浮かんで見えるでしょう。
蛾だけが半夏生を頼りにしているのでしょう。
 
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     宵闇になると蛾が出てきて、半夏生に集まってくる。
 
暗闇で、池の淵で、柳の木の下で、ぼーっと浮かんでいる・・・・、となると牡丹灯篭の世界のようです。
もうじき「怪談」の季節にもなります。
「日本文化の最高の場面が怪談にある・・・・」私はかねがね思っています。
いつか、このブログで「怪談の文化論」を書きたいと思っています。
 
私の父が小坊主だった時の思い出話です。
花の白い、綺麗な娘さんが亡くなりました。
小坊主の父が一人で枕経を読んで、棺桶の番をしていました。
小坊主が死に顔を覗いた瞬間、ボヤっとした大きな物体が虚空に飛び立ちました。
小坊主はハット息が詰まって、腰を抜かしてしまいました。
死者の魂が虚空に飛び立ったと思ったからでした・・・・。
 
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                          木の下闇で目立つ半夏生
 
魂は遺体の上を二度三度宙に舞って、障子戸に止りました。
小坊主が魂が実は「蛾」である、気付くのにしばし時間が懸かりました。
蛾は宵闇に飛んで、白いものに寄るのです。
 
 
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門扉を開けると、足元に物体があります。
濡れ雑巾のように、ズシンとタイルの上に置かれています。
何かと思えば、ヒキガエルです。
我が家に居座って、もう7年にはなるでしょうか?
「あやまあ!今頃冬眠から覚めたか・・・・」
そういえば、昨秋にも挨拶して行った。
「暫く寝てきます、春また会いましょう・・・・」とお別れした居候です。
 
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                                          昨年秋のヒキガエル
 
 
でも、顔を近づけてみれば、冬眠明けではもなさそうです。
体中負傷しています。
眼は濁って閉じ加減で、左の前足が踏ん張れません。後ろ足もダランと伸びたままです。
体全体が左に傾いてしまっています。
まるで、関が原で敗れた侍のようです。
見れば、目の前はレンガです。
レンガを超えられないで、棲家に帰還できないでいるようです。
こんなところに長居していれば、ゴミ溜めを漁っていたカラスに食べられてしまうかもしれません。
 
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  ヒキガエルの棲家はこのレンガの先、植え込みの中です。でも、レンガを超えられないようです。眼も白濁、
  生気を欠いています。色が黄土色から灰色になっているのは保護のため変色するのです。
 
 
私は、思い出しました。
小林一茶の名句を。
  やせがえる 負けるな一茶 これにあり    (小林一茶 7番日記)
 
一茶は3歳の時母を亡くしました。
継母に育てられましたが、弟が生まれます。継母の愛情は弟に注がれます。
一茶は小さなもの、弱いものを見詰め愛情を注ぎます。
この句を記した7番日記には「4月20日蛙合戦を見に・・・・」と注書きしてあります。
一茶爺さんは信濃柏原の遅い春を迎えて、ヒキガエルの合戦を池に見に行ったのでしょう。
一般に「蝦蟇合戦」と呼ばれます。
 
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  蛙合戦で左前足に負傷したようで、力が入りません。傾いています。顔面に血が滲んでいますし、眼には「疲  れた・・・」言っているようです。
 
 
蛙の合戦は集団の求愛行動です。
一匹の雌蛙が排卵しそうになると、沢山の雄達が集まります。
雌の背中に乗って、両の腕で膨らんだお腹を「グイッ」と押します。
そのまま押し続けます。
お陰で雌は尻の穴から「トコロ天」の卵を排出します。
すると、雄は白い精液を排出します。
背中に乗れなかった周囲の雄も一斉に精液を排出します。
冬の間静まり返っていた池は俄かに賑やかになります。
こうして、体外受精は完了です。
一匹の雌の排卵が終わると雄達はまた別の雌を探します。
それらしい雌が見つかると数匹の雄が先を争って奪い合いをします。
最高のポジションを掴んだもの、その上から圧し掛かるもの、またくんずほぐれず蛙の合戦が始まります。
 
 
一茶の目は蛙合戦で極めて劣勢な痩せ蛙に注がれます。
「負けるな!負けるな!」
今流に言えば
「負けないで・・・・、負けないで・・・・・」声援したのでしょう。
 
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                         ミミズのプレゼント、直に気づいてパックとゆきました。
 
我が庭に帰還した蝦蟇蛙は明らかに大負傷をしています。
屹度、合戦で体力を消耗しつくしたのでしょう。
蛙の事です、たとえ骨折していても静養すれば再生は早いでしょう。
私は腐葉土を掻いてミミズを探します。
蝦蟇蛙の口の先に置いてあげます。
蛙は上目遣いして私を一瞬見たようです。
瞬時にミミズを食んで、呑み込んでしまいました。
 
貧乏所帯で肉親の愛に恵まれなかった一茶でした。
52歳で遺産を相続します。
27歳も若い「菊」を晴れて嫁に迎えます。
句日記はこまめに書き綴ります。
文化13年8月、54歳の日記には
「晴 菊女帰ル 夜五交合」と書きました。
可愛い菊が何処かに出て行って、帰ってきたのでしょう。
「夜、5回も愛してしまった・・・・」
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                      我が家前の路地を帰還中のヒキガエル、これは少し若造です
30分もしてまた我が家の居候蛙はどうしたかな?
見に行きました。
もう、タイルの上には見えませんでした。
屹度、何時ものポジションに戻った事でしょう。
まあ、ゆっくり傷を癒して欲しいものです。
 
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                      ヒキガエルの棲家はこの弥勒さんの植え込みの中です
 
 
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