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久し振りに東慶寺を詣でました。12月末には年間パスポートも切れてしまいますし。 お茶室の柴垣を背にして、藤袴が咲き揃っています。 花の形が袴のようだからこの名前があるのでしょう、加えて袴を着た古風な子女のような簡素な美しさがこの花にはあります。だから、紫が最適でしょう。 どこか、裏寂しさが漂います。 『源氏物語』五十四帖の第30帖に「藤袴」があります。 夕霧が詠んだ和歌 『おなじ野の 露にやつるる 藤袴あはれはかけよ かごとばかりも』 光源氏の使者として玉鬘を訪れた夕霧が、藤袴の花に託して贈った恋の歌です。 『貴方と私は同じ秋の野原に咲いている藤袴のようです。露に濡れて萎れています。そんな私に優しい言葉をかけて下さい。ほんの少しでも。』 でも玉鬘は取り合いません。玉鬘か大宮が亡くなり喪に服していたのですから。 見れば、脇に真っ白は藤袴も咲いています。 秋の花は総じて華やかに咲いていても、どこか裏寂しさ、悲しさを秘しているように思います。 その代表が、藤袴でしょう。 暫く眺めていると、優雅に揚羽蝶が舞って来ました。 小池さんに教えていただきました。アサギマダラという名の蝶で、これから海を渡って台湾に飛んで冬を過ごし、来年にまた日本にやって来るそうです。 華奢な体の何処にそんな力が潜んでいるのか、不可思議です。 お隣には黄縦羽蝶も来ました。 (アサギマダラ蝶) (黄タテハ蝶) 単に「蝶」と言えば、春でしょう。菜の花に舞う紋白蝶や黄蝶を思い起こします。 揚羽蝶と言えば夏の季語です。 そして秋蝶といえば、別の想いが込められています。 11月になれば成虫は死んでしまいます。 卵を食性の葉っぱに産み落として。 秋風が吹けば、必死に花の蜜を吸い、立派な卵を柑橘類の葉っぱに産まなければなりません。 種を残す為に必死に食べて、必死に交尾します。 そんな「健気」さが、私達の共感を呼び覚ますのです。 藤袴の花に、見る見るもう一頭、更にもう一頭、計5頭も藤袴の葎に集まりました。 ひらり、と舞って、また隣の花にとまります。 秋の陽射しは優しくて、空気は軽く、ピーンと張っています。 東慶寺の樹林の梢から、百舌の高鳴りが聞こえてきます。 秋の日よりは速く過ぎてしまいます。 注記 小池さんから、大きな方の蝶は「なみ揚羽」では無いと教えていただきました。早速に訂正いたします。小池さん有難うございました。 (小池さんのコメント) 元蝶採集少年として申し上げますと、これはナミアゲハでなくアサギマダラという蝶です。数百キロの旅をすることで有名です。これから台湾付近まで旅をして冬を過ごし、繁殖して春に日本本土に渡ってきます、不思議な生命力を持った蝶です、ぽち ブログランキングに参加しています。 応援クリックお願いします。
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