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野鳥ウォーキング

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大鷹の採餌場面

「今朝は野鳥が姿を見せませんね!」
「この冬は野鳥が少なかった、何故でしょうね?」
バードウォッチング仲間と舞岡の里山を歩いて行きます。
ようやく、鶯もそれらしく啼く様になって、向うの山、こっちの山蔭から響いてきます。
良い季節になってきた・・・・、しみじみ思います。
池のほとりには今日も翡翠がダイブを繰り返しています。
水が温んで、お魚も底から泳ぎだしてきたのでしょう。
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    舞岡の里山風景。”山笑う”には少し早いのでしょうが、柳の芽が吹き、鶯の谷渡りが聞かれて・・・・、ウキ    ウキする季節になりました。田圃に居るのはカラスです。
 
池の畔に沢山の羽毛が散っています。
キジ鳩の羽毛でしょう。
此処で、誰かに殺られてしまった。
その時、羽毛が散ったのでしょう。
殺ったのは、野良猫か、洗い熊か、鷹の仲間でしょう。
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                                              キジ鳩が殺られた現場跡。
 
この冬はノスリを何度も見ました。
トンビは、海辺に行けば沢山居ますが、舞岡では滅多に見ません。
舞岡はカラス天国、カラスとトンビは同じ雑食なので、犬猿の中です。
海辺でトンビが勝って、里山ではカラスが優勢なのは・・・・、多分気流の関係でしょう。
海辺は上昇気流が多く生じます。
大空を風に乗って滑るように飛ぶトンビは、海辺が得意、
一方里山では、力で飛ぶカラスが優勢なのでしょう。
 
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   これがトンビ。姿だけ見れば立派な鷹なのです。
   しかし、鳴き声の軽さと、採餌行動の浅ましさから、馬鹿にされています。
 
ノスリもトンビも鷹の仲間です。
諺の「鳶が鷹を産む」は、「鷹が鷹を産む」と言う事で、至極当然なのでしょうが・・・・、
トンビが雑食で、人間の食物を掠めたりするので、最低ランクの鷹だと判断されているのでしょう。
一方、鷹とは大鷹の事で、鳥類の王者の風格に満ちています。
平凡な親が立派な子供を産むことの喩えになっています。
でも、トンビも黙って止まって居れば、立派で風格もあります。
鷹と見間違えるようです。
肝心なのは行動でしょう。
 
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今日の主役は「大鷹」です。両足の頑強な爪で獲物を掴んで離しません。
   
里山の尾根を見ていると、見慣れない大きな鳥が居ます。
大鷹です。
昔風に言えば「鷲」です。
胸毛がゼブラ模様で、お洒落です。
ガッシリとした体躯です。
両足も太く、大きな鋭い爪で獲物をゲットしてます。
鋭い眼で辺りを窺がっています。
やおら、先端が曲がった嘴で、獲物を裂いて、少しずつ呑み込みます。
 
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               獲物を嘴で引き裂いて、呑み込みます。辺り一面に白い羽毛が散ってゆきます。
 
引き裂く度に、獲物の羽毛が辺りに飛びます。
獲物は真っ白い羽をしています。
多分白鷺でしょう。
白鷺の首は既にありません。
首のあった位置からは鮮血が散っているようです。
先ず、白鷺の内臓を探して食べたようです。
次いで、胸肉を食べようとしているようです。
時折持ち上げて、獲物の位置を変えたりしています。
凄惨というより、崇高な場面です。
一つの命が散って、一つの命が育まれる・・・・、
もうじき、大鷹も子育てしなければ、種の保存がままなりません。
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からすの気配に気配りする大鷹。この後飛び立ちました。
             
大鷹は私達を全く無視しています。
人間は怖くはない・・・、思っているのでしょう。
唯一、心配しているのは・・・・、カラスの動向のようです。
暫く、遠くでカラスが啼いていましたが、次第に近づいてきました。
そして、次第に仲間が増えてきたようです。
”此処に、大鷹が居て、食べ物があるぞ。皆で奪い取ろう・・・!”
誘っているのでしょう。
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 獲物の白鷺を掴んで、飛び立つ瞬間。白鷺に識別の足輪が付いていました。
 
大鷹は両足で、ムンズと獲物を掴み揚げました。
そして、サット飛び上がって、篠竹の中に身を隠してしまいました。
篠竹の中ならカラスは集団攻撃出来無い・・・・、知っているのでしょう。
カラスは、大鷹が食事をしていた跡に行きました。
そして、食べ残しを拾い食いしています。
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                                        大鷹の食べ残しをあさるカラス
 
大船に「鷹匠橋」という地名があります。
その名の通り鷹匠が住んでいたのでしょう。
お狩場は長尾台でした。
鷹狩をしたのは徳川家康。
ある時、お鷹狩からの帰路、柏尾川が洪水でした。
倉田の百姓が家康公を背に、まるで蓑を負うように背負いました。
洪水から脱した、家康公は”褒美を取らせる”言いました。
百姓は言いました。
”それでは私の名前(姓)を下さい”
苗字を負うのは武士など支配階級だけの時代です。
”百姓代から、名主にしてください”そんな願いだったのでしょう。
家康は快く、
”私を蓑のように負ぶって川を渡ったのだから・・・、笈川(及川ではない)と名乗りなさい”
名前をあげました。
 
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                 柏尾川、鷹匠橋近くで小魚を漁る白鷺。この種が今回の犠牲者のようです。
 
 
そんな言い伝えもあります。
長尾台から倉田にかけて、戦前まで鎌倉郡豊田村は大鷹に縁が深い土地でした。
そこで、初めて大鷹を目の前に見る事が出来ました。
 
この辺りの自然が回復して、大鷹の獲物が増えてきた事も原因の一つでしょう。
でも、大鷹の餌場になるような草原は殆んど無くなっています。
大鷹の環境適応力も増して来ていることでしょう。
何しろ、目と鼻の先に居る私達をまるで怖がって居ません。
草原こそ無くなりましたが、道路脇や田圃の畦、堤防など開けた場所は案外多くあります。
其処に出現する、鼠やリス野兎、猫やモグラ、そして鷺やキジ鳩など・・・、獲物は沢山居ます。
大昔から鷹は人間になつきました。
だから、環境適応力も旺盛なのでしょう。
 
暫くの間は大鷹出現で、野鳥の多くは姿を隠してしまう事でしょう。
でも、里山の食物連鎖の頂点が見られて・・・、私は満足です。
家内は残酷だ!、思って私の写真を見ようとしませんが・・・・、
でも、羽の写真を見せれば、目を輝かせる筈です。
鷹の羽は矢に欠かせないものですから。
 
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                 鷹の羽は武門の家の紋です。(九州の菊池家や浅野家の家紋)
                 鎌倉では御霊神社、権五郎神社の紋が鷹の羽です。
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    矢には大鷹の尾羽を使います。(藤沢小山弓具店) 大鷹の事を鷲と呼びます。
     
 
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庭先雀の文化誌

窓を閉めたら、家の中に雀が入って居ました。
しばし、様子を見ました。
窓辺に止って、恨めしげにガラス戸から庭先を見詰めていたのですが、
私を怖がってなつく気配は全くありません。
ガラス戸を開けたら、一目散に飛んで逃げて行きました。
 
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                               我が家の居間に迷い込んだ雀の子
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                                         鳩の餌箱をあさる雀。
 
我が家には数家族の雀が棲んでいます。
鳩や鶉の餌を頂戴していますから、餌も豊富であるし、安全だと思っているのでしょう。
人家には天敵である猛禽類や獣が近づきません。
私は巣箱を用意していますが、雀も四十雀も全く見向いてくれません。
雀は「自分の棲家は自分で探す、命がかかってるんだから・・・」
言いたげで、軒下(樋の中)に巣作りしているようです。
 
実は、人間と雀の関係は、多分稲作を始めた時に始まると思われるのです。
 
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     柏尾川の中洲にススキが茂っています。其処が雀の棲家があるように、何時も賑やかです。
 
絵本に雀の話がありました。
さくらんぼの大好きな王様が、熟したさくらんぼを食べる雀を見て怒ります。
”予の大好きなさくらんぼを盗むとはけしからん鳥だ、討ち取れ・・・・”
見る見る雀の数が減りました。
王様はさくらんぼをひとり占めして、食べられるようになりました。
 
ところが、翌年さくらんぼは実りませんでした。
毛虫が大量に発生して、さくらんぼの葉っぱを食べ尽くしてしまったからです。
何で毛虫が発生したのか?
それは、毛虫を食べてくれていた雀を、王様が殺してしまったからでした。
王様は深く反省しました。
 
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         葦原の雀、葦の実を食べ尽くしたので、茎を齧って、潜んでいる虫を探しているのです。
 
 
人間の生活に益する鳥を「益鳥」と呼びます。
鼠やモグラを食べる梟、毛虫を食べるツバメなどは常時益鳥と言えるでしょう。
合鴨農法のカルガモも役に立つ鳥です。
逆に人間の生活の邪魔をする鳥を害鳥と言います。
ゴミを荒らすカラス、養殖魚を食べる鷺、ベランダに糞をする鳩、集団で啼くムクドリ・・・、
有害と指摘される鳥は沢山居ます。
 
 
 
  雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る
 
一茶の句です。
雀が最も可愛らしいのは、幼鳥が親鳥に食べ物をせがむ姿です。
我が家でも、良く見かけます。
冬を除けば一年中子育てをしているようです。
年間、少なく見ても2回は卵を産んでいます。
毛虫が増えた季節に合わせて子育てをしています。
観察していると、幼鳥は栄養価の高い毛虫しか食べないようです。
最近は雀の数が減って、8千万羽と言われています。
昭和30年代はその十倍、8億羽は居たと言われているようです。
 
当時は、田圃に落穂が散っていたから・・・・、
雀は毛虫が食べられない冬場、田圃に出て残った米を拾っていたのでしたが・・・・、
コンバインが普及したので落穂が出なくなってしまった・・・・・、
だから、冬場の餌に事欠いて・・・、雀が減ってしまった・・・、と言うのが通説のようです。
お米に比べれば、腹の足しにはならないでしょうが・・・・、ススキの種なんかを食べて、冬越しをしています。
ススキも葦も米科の植物です。
 
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                    大きな毛虫を親鳥に食べさせてもらう幼鳥、一番可愛らしい光景です。
 
舌切り雀の雀は、お婆さんの糊を食べて、舌を切られてしまいました。
お婆さんにとっては害鳥だったのでしょう。
でも、殺さなかったのですから・・・、まだお婆さんには仏心があったのでした。
心優しいお爺さんは雀のお宿を訪ねて、宝物を戴きます。
お爺さんにとっては心の通う益鳥なのでした。
一方、欲張りお婆さんは・・・・、
つづら箱を開けると妖怪や邪悪な者が飛び出してきます。
外国風に言えば”パンドラの箱”でした。
 
現代人から見れば、お爺さんには生活観が無い”お人好し”でしょう。
間違いなく1億2千万人はお婆さん化しています。
人間のあり方次第で雀は益にもなるし害にもなる。
でも、益の側面を見詰める事が・・・・・、福をもたらしてくれるのは間違いないようです。
平成50年には日本人は雀と同じ8千万人に減ってしまうそうです。
 
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                                      竹薮の雀。伊達家・上杉家等の家紋になります。
 
舌切り雀は御伽草子(鎌倉時代)に取られています。
腰折れ雀(説話)や童謡(雀のお宿、雀の学校)落語(抜け雀)等等、日本人に最も親しまれた鳥でしょう。
竹も雀も”福”をもたらしてくれます。
ですから、”竹に雀”は最も縁起の良い、座りの良いデザインです。
 
雀は良く竹薮にいます。
ですから、どれもこれも「雀のお宿」は竹薮の中です。
多分竹薮が雀にとって最も安全な場所なのでしょう。
天敵の青大将も竹が滑って上れないし、猛禽類は笹に邪魔されて、竹薮に降下出来ないのです。
でも、竹取物語(日本最古の物語)を筆頭に日本の文化誌は竹に根ざしています。
かぐや姫がお大尽や帝の求愛も拒否して月に帰ったように・・・・・、
金や名誉や権力に媚びずに生きるのが日本人の美徳でした。
心の澄んだお爺さんが誉められて、強欲のお婆さんが懲められてきたのでした。
でも、現代人は”欲張りお婆さん化”しているように思えます。
 
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                                陽だまりを楽しむ雀の家族
 
 
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秋の訪れは風によって、春は日差しに気づくと言われます。
今日も最高気温が5度と、寒い一日でしたが、
水面で照り返す日の光に”もう春ですね・・・!”気付かされました。
 
私は舞岡公園の棚田を巡って、葦原に出かけます。
もうじき冬鳥は北に渡ってしまいます。
ですから冬鳥観察も残り少ない季節です。
シッカリ見詰めておきたい・・・、そんな想いがバードウォッチングに駆り立てます。
 
今日はもう水溜りの氷も溶けています。
水面がキラキラ照り返しています。
何か居ないか・・・・!、葦原を見詰めます。
様々な冬鳥が、餌をあさっています。
 
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今日の舞台は舞岡公園の葦原(左手)、もう猫柳が芽吹いています。
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      刈り取った葦原に田鴫が二羽(左上・中央やや右)がせわしく餌をあさっていました。
 
居ました、居ました、今日も田鴫にご面会です。
今日の田鴫は動きも活発です。
先日はジッと動かない、鴫の看経(かんぎん)を見せられました。
今日は、餌も沢山ゲット出来るのでしょう。
せわしなく動き回ります。
 
水溜りに嘴を入れます。
嘴をせわしなく動かして、ミミズ等を探します。
嘴の感覚で餌を判断できるのでしょう。
水面に轍が出来て、次々に広がって行きます。
光が眩しく照り返しています。
 
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                        水溜りを嘴で餌を探る田鴫。水面に轍が広がりました。
 
田鴫は二羽います。
二羽とも連れ添って動きます。
一羽が何かに驚いたように走ると、もう一羽も直ぐに従います。
一羽が水溜りに入れば、もう一羽も入ります。
 
私は、隣のバードウォッチャーに訊きます。
「あの、二羽の関係は何でしょうね?夫婦でしょうか?それとも兄弟でしょうか?」
「田鴫の雌雄は見分けできないのですよ。それに、シベリアに帰ってから夫婦になって、子育てすると思うのです。兄弟と言う事もあると思いますが・・・・、もうあの位大きくなれば兄弟の意識は無いでしょうね。」
「仲が良いのは、仲間だからでしょうかね。一羽で居るよりも二羽の方が安全ですからね。
鴨のように渡る時は仲間になるのでしょうかね?渡ったらまた離れ離れになるとか?」
会話には結論はありません。
 
同じように見えた田鴫でしたが、写真で見れば、随分違っています。
体全体が太いのと細いのと分かれています。
でも、葦原の保護色は二羽とも一緒です。
 
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レンズを通して見れば同じ田鴫でも、太目と細身とはっきり違いがありました。
こうしてみると矢張り夫婦なのではないか・・・・・、思ったりします。
 
溜池には翡翠がいます。
此方も二羽居ます。
2mほど離れた位置にいます。
 
溜池の岸辺から数メートル先に杭が打たれていて、ロープが張られています。
”このロープの先は池の深みなので入らないように・・・・”、そんな”印し”なのです。
その杭やロープを使って、二羽の翡翠が鬼ごっこをしているようです。
一羽が近づくともう一羽が飛んで逃げます。
でも、距離は数メートルです。
もう一羽は直ぐに近寄ります。
逃げた一羽は相手の気を惹いている・・・・・、そんな感じです。
私はてっきり恋人同士なんだ・・・・・、気を惹いているのは雌で、追いかけているのは雄だろう・・・・、思いました。
 
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         ロープの上で鬼ごっこをしていた二羽の翡翠。水面は春の気配です。
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                                               追いかけっこに興じている翡翠
 
で、矢張りバードウォッチャーに聞いてみます。
「二羽は恋の駆け引き中でしょうかね・・・・・?」
すると
「二羽とも雄ではないでしょうか? 
何故かと言うと、雌の嘴の下の方は赤いのです。この翡翠は上下の嘴共に黒っぽいです。
それに、二羽共に同じように綺麗です。
カワセミは翡翠と書きますが” 雄を翡と云い、雌を翠と云うのです。
背中の緑色の中に紫色が加わっているのが”翡”で、雄なのです」
 
私はそうなんだ、二羽とも男なんだ・・・・・、改めてじっと見詰めます。
でも、肉眼では遠くて見分けられません。
 
という事は・・・・・、今年育った雄の翡翠が育った溜池にやってきた・・・・、
そうしたら、お父さんに出くわしてしまった。
この溜池はお父さんの縄張りです。
でも、日陰の溜池は凍っているので餌場になりません。
「勘弁してちょうだいな・・・・!僕の餌場は凍っていて食べ物にありつけないんです・・・!」
甘えながら、お父さんを慕っているのかもしれません。
 
私が思い付きをバードウォッチャーにぶつけると・・・。
「そんな事かも知れませんね。この時期餌場も限られているので翡翠同士が接近して・・・、親子という事もあるでしょうね・・・」


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                   雄同士の翡翠、半年振りに遭遇した親子だろう・・・・、という事になりました。
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                              此方が翡翠の雌。上下の嘴の色が違います。
田鴫は渡り鳥、翡翠は留鳥です。
でも今は冬と春の境目の季節、二羽が仲良しでも・・・、どんな関係か・・・・、果たしてこれが恋なのか?
想像するのも楽しいものです。
 
私にもそんな時があったような記憶もあるのですが・・・、
”春は名のみの風の寒さ・・・”   でした。
 
 
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山赤蛙の産卵と百舌

友人が言いました。
「瀬上の尾根道を歩いていたら、天から兎が降ってきた。驚いて見上げると空に大鷹が舞っていた・・・」
本当かな? 半信半疑です。
でも、行って見たくなります。
 
瀬上は横浜と鎌倉の境にある丘陵地です。
両市が自然環境の保全に努めています。
横浜市の「山の家」があって、市民の自然観察の場になっています。
「ウィーンの森」の横浜版のような場所です。
私は瀬上川に沿って尾根に向けて歩きます。
何時もは雀の仲間の姿を良く見かけられるのですが・・・・、今朝は見かけません。
猛禽類が出現したので、野鳥は警戒しているのかも知れません。
 
小鳥が枝先から地面に急降下、また枝先に戻っています。
ヒヨドリと雀の中間くらい、綺麗な小鳥です。
ああ!百舌だな・・・・・。
小さいながらも、綺麗であっても、百舌は肉食の猛禽です。
「今頃、何を狩猟しているのかな?」興味が沸きます。
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    百舌の雌。小さくて綺麗ですが、嘴の先が鋭利で尖っているので、猛禽である事に納得します。
    可愛い眼で地上に動いた生物を狙っています。
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百舌の雄 今回はもうカップルになっているようでした。瀬上では一年中居る(留鳥)ようです。
        でも、晩秋は良く高啼きしますので目立ちます。
 
 
百舌がハンティングしていた場所は、湿地で小さな水溜りがある、その淵です。
その水溜りの淵に何か百舌の狙いになる生物が隠れているのです。
まだ、氷が張っていますし・・・・、冬眠中の生物も多いのですから、獲物が居るとも思えません。
 
湿地の淵には看板が立っています。
慶応大学と鶴見大学の「蛙探偵団」が立てたものです。
「此処は蛙の産卵調査をしていますので、生き物を持ち込んだり持ち去らないで下さい」
書かれています。
更に”カエルツボカビ症”が深刻である・・・、
蛙の世界にも深刻な病気があるんだ・・・、教えられます。
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                                        かえる探偵団のメッセージが書かれた看板。
 
私は長年歩いていますが、昔はありませんでした。
最近出来たもののようです。
”探偵団”と言う名からは研究会と言うより愛好会とか観察会のニュアンスが窺がえます。
鶴見大学(総持寺)は環境教育に熱心です。
近くの慶応大学(日吉、環境経済学)と一緒に蛙探偵団を組織しているのでしょう。
 
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    木道の両側に水溜りを作って、蛙の産卵場所にしています。
    看板は「生き物を持ち去らないように、持ち込まないように」メッセージが書かれています。
 
私は水溜りの中をのぞいてみました。
葦の根元に蛙の卵が産み落とされています。
寒天状の塊の中に、真っ黒な点々が無数に散っています。
あっちの葦の根元にも、こっちの葦の根元にも、卵が産み落とされています。
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               あっちにも、こっちにも山赤蛙の卵が産み落とされていました。
卵は山赤蛙です。
里山に良く見られる赤蛙です。
小さい時は真っ黒で、背中にイボイボがあるので嫌われ者です。(2㎝くらい)
大人になると赤味が増します。(5㎝位になります)
私が子供の頃良く掴まえて、海老を釣る餌にしました。
焼いて食べれば濃厚な味と匂いがありました。
牛蛙が鳥の笹身なら、赤蛙は山鳥のような印象でした。
酒飲みは淡白な笹身より濃厚な山鳥が好みです。
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     もう、産卵してから1週間も経っているのでしょうか? 黒い卵核が大きくなっているものもあります。
 
その山赤蛙が里山が無くなったので・・・、稀少種になったのでしょう。
そこで、蛙探偵団が此処に山赤蛙の格好な環境を保全したのでした。
 
山赤蛙は他の蛙や生物が冬眠から覚める前に動き出して産卵して・・・・・、お玉杓子から、蛙になってしまい・・・・、結果として他の生物に捕食されない・・・・、工夫なのでしょう。
そこで、氷の溶けた水溜りに入って、葦の陰で産卵して・・・・・、また里山に隠れる積もりなのでしょう。
百舌は、産卵で精根尽き果てた山赤蛙を狙って、梢の先から見詰めて居るのです。
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大鷹は見つかりません。
空を見上げれば雄大に滑空している鳥がいます。
チョウゲン坊(隼の仲間)、ノスリ(鷹の仲間)でしょうか?
私のカメラでは遠くて良くわかりません。
見上げていると・・・、カラスが遣って来ました。
”此処はワシらの縄張りだ”
言わんばかりに猛禽を追い出しにかかります。
見る見る、もう一羽カラスが応援に参じました。
猛禽は逃げ出しました。
カラスはトコトン追いかけて・・・、縄張りの外に追い出してしまいました。
 
人間世界もカラスのような輩が増えたような気がします。
大鷹には会えませんでしたが・・・・・、山赤蛙が復活していることを確認できました。
百舌の夫婦も上手く行っているようです。
私はソロソロ帰る事にしました。
 
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            右の猛禽に向けて飛び立ったカラス。最後は二羽のカラスに追い払われてしまいました。
            鳥が何だか、トンビでない事くらいしか解りません。解る方は教えてください。
 
 
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野鳥が集まる「蔓梅もどき」は舞岡の湿原の端にあります。(昨日書いた)
その先は葦や萱、ススキ等が茂っています。
30年も前までは棚田であったと思われますが、耕作を放棄されて、一面の湿原になり、
今は野鳥の棲家になっています。
 
冬は湿原の一部、枯れた葦を刈って、野鳥の観察が出来るようにしてあります。
生い茂った葦原の中から、様々な野鳥が顔出します。
そして、安全な葦原の中に身を隠します。
私は葦原と刈り取った湿原の境目辺りを見詰めます。
 
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                          猫柳も膨らみ始めました。その向うに棚田と葦原が続きます。
 
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                                                 葦原から顔を出した小綬鶏
 
恐る恐る、小綬鶏(コジュケイ)が顔を出しました。
小綬鶏は10羽程度の群れを作っている事が多いのです。
先達が出てきて、辺りの様子を窺がいます。
私たちの視線が注がれた事を感じたのかもしれません。
また、葦原の中に消えてしまいました。
残念、小綬鶏の家族は見られませんでした。
 
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   冬になると湿原の一部の葦等を伐採します。湿原に住む野鳥を観察できるように・・・、そんな措置です。
   中央の切り株の左1mに田鴫がいます。
 
写真の何処かに田鴫がいます。
枯葉、落ち葉の中では全く見分けが出来ません。
でも、採食中は小刻みに嘴を震わせますから、見つけられます。
暫く(10分ほど)採食すると、静止してしまいます。
20分は身動きしません。
 
体を動かさなければ、猛獣や猛禽に見つからないので安全だ・・・・、DNAに刻まれているのでしょう。
田鴫の先にももう一羽、鴫が居ます。
一回り大きい、山鴫です。
昨年は青鴫(灰色)も居たのですが、今年は見当たらないそうです。
静止してしまう、その習性は共通しています。
また、多くは夕方から夜に活動し、昼は静かにしているようです。
横浜には越冬の為にシベリアなどのツンドラ地帯から飛来し、春に北に帰るのです。
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   枯葉の下の虫や木の実を食べる田鴫、この状態は動くので発見できます。
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      静止してしまった田鴫、この状態は枯野が保護色で発見しにくいのです。
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        此方は田鴫より一回り大きく灰色の目立つ「青鴫」
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                                           此方は静止状態の「山鴫」
 
ですから、俳句の世界では「冬の季語」になっています。
一面の田圃に霜が降りて、凍っています。
天空には三日月が煌々と光っています。
そんな荒涼とした景色の中で、田鴫がポツンと立っています。
ジッとして動きません。
冬を代表する景色です。
 
お経を声を出して読めば「読誦」と言います。
声を出さなければ「看経」と言います。
”鴫の看経(かんぎん)”と言います。
 
荒涼とした風景の中で鴫が動じないでいる姿を見て、人は座禅をしている僧を思いました。
僧の背筋は伸びて、丹田に気を集中しているようです。
他人が近寄り難い緊張があります。
僧は、声を出さずに経文を唱えているのです。
既に、どれほど時間が経ったでしょうか。
僧の瞑想は続いています。
既に、空気の流れも、風の音も、誰も瞑想の妨げは出来ません。
そんな座禅(修行)の姿を鴫を使って表現しました。
 
鴫の羽に霜が降りてきたようです。
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    静止状態の田鴫、これを「鴫の看経」と呼びます。
 
  心なき身にも哀れは知られけり
       鴫立沢の秋の夕暮れ
 
僧になった西行法師が湘南の湿原を歩いて来ました。
秋の日はつるべ落とし、早く今晩の宿を決めなければなりません。
次第に足早になって先を急ぎます。
突然足元から羽音がして、鴫が飛び去りました。
西行法師は驚いて立ち止まり、鴫の飛び去った先を見詰めました。
鴫は枯れ葦の中に消えてゆきました。
そこは鴫の家があるのです。
西行法師は前にもまして寂寥感に沈んでしまいました。

”鴫立つ沢”とは鴫が居る沢ではなくて、”鴫が立っている沢”の意味です。
「鴫が飛んでいる」「鴫が歩いている」「鴫が啼いている」のではなく、「鴫が立っている」のです。
野鳥は沢山居ますが、「立つ」と表現されるのは鴫だけでしょう。
静止している事が多い「五位鷺」でさえ「鷺立つ」とは言われません。
 
更にいえば、”鴫立つ”は”鴫が看経している沢”の意味なのです。
私は鴫で表現した「無常観の系譜」に思いを馳せます。
田鴫(鴫といえば田鴫を言います)は日本文化の柱になった野鳥です。
 
水無瀬三吟の鴫については以下に書いたことがあります。
 
 
イメージ 9
                                           西行法師像(大磯の鴫立庵で)
 
 
 
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