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5月8日、ラジオ深夜便で「上野の同潤会アパートが取り壊される・・・」報道していました。
同潤会アパートと言えば、代官坂や表参道の一等地にありました。
惜しまれながらも取り壊され、代官坂アドレス、表参道ヒルズに再開発されてしまいました。
あれで、同潤会も無くなってしまった・・・、思っていた所、
どっこい東上野に小さいながらもまだ残っていたのでした。
5月11日、午後から日本文化研究会セミナーが開かれます。
私は午前中に同潤会アパートメントの最後の姿を見ておきたい・・・、傘をさして出かけました。
久々の上野駅表口(東口)です。
昭和通に渡る大きなデッキが出来ていました。
社会人になって直ぐのころ、此処の横断歩道を渡って営団地下鉄本社に良く来ました。
でも、その奥の下町に入るのは初めてです。
この日は下谷神社の例大祭です。
各町内に「お旅所」が設営され、お神輿やお神酒らが出されています。
法被姿の氏子たちが忙しく準備を進めています。
浅草通りに面して、素晴らしい歯医者さんがありました。
浅草通りを清澄通りの交差点を左折して直に同潤会アパートメントがあります。居酒屋の隣が床屋、裏通りに入 ると銭湯があって、いかにも下町の雰囲気です。
銭湯の横から奥を覗くと蔦に絡まれた同潤会アパートの窓が見えます。
この日は下谷神社の例大祭でした。この裏通りが同潤会アパートの正面になります。
上野同潤会アパートメントは清澄通りに面してあります。
翠雲堂をはじめ大手の仏具屋さんの角を曲がれば・・・、その先にひっそりと同潤会アパートメントがありました。
4階建て、鉄筋コンクリート作り、茶色っぽい壁に鉄錆の黒い建具が入っています。
銀杏の樹の陰から・・・、昭和の色濃いアパートが顔を覘かせています。
代官坂や表参道のアパートと全く変わらない表情です。
文化財保護法によると、重要文化財の選定事由は以下の何れかに該当するものになっています。
①意匠的に優秀なもの ②技術的に優秀なもの ③歴史的に価値の高いもの ④学術的に価値の高いもの ⑤流派的または地域的に特色顕著なもの。
こんな根拠に基づいて、毎年数件の重要文化財が指定され、
鉄筋コンクリート作りの建造物でも重要文化財に指定されて来ています。
近年では旧東京帝室博物館(現上野の国立博物館)が指定されました。
三井、住友、三菱らの旧財閥に始まり地方の富裕な人(例えば灘の山邑家/現ヨドコウ迎賓館)の住居や別荘も数多く重要文化財の指定を受けています。
その一つ一つに異論があるわけでは無いのですが・・・・、
どれもこれも、富裕層の建物であり、庶民感覚には・・・・、距離があります。
庶民も文化の担い手なんだから・・・・、
文化財保護法を公平に施行して、庶民の住宅も重文指定の栄誉を受けたいもんだ…、思います。
【国立博物館重文指定の根拠】
国立博物館を重文に指定したと同じように、同潤会アパートメントを重文に指定するとすれば・・・・、
次のようになる事でしょう。
【上野同潤会アパートメント重文指定の根拠/仮想】
根拠とすれば国立博物館に劣らない説得力があると思います。
また、後世の人が見た時、
”そうか!RC造りの集合住宅は関東大震災の戦後復興を目標に始まったのか!、この住宅の成功が住宅公団の団地をうみ、マンションに発展したのか!”
と言いながら昭和世代の頑張りに敬服してくれることでしょう。
同潤会アパートには部外者が入れないように柵がしてあり、階段入口にある扉には封印がしてありました。
誰かが侵入して、寝泊まりしないように警戒しているのでしょう。
お知らせ看板によると、
この5月から取り壊しが始まり、再開発の建物は8月に着工して2年後竣工することになっています。
再開発後の建物は店舗兼住宅で地下1階地上14階の建物です。
近隣は精々2階建ての木造建築ですから・・・・、迷惑な高層マンションが出現するのでしょう。
建築設計はUR都市機構(旧住宅公団)、
でも事業主体は上野下アパートメントマンション事業協同組合となっています。
この建物が歴史的に、文化史的に如何に価値が高くても、
地権者が住まうのが不便であれば再開発もやむを得ないのでしょう。
加えて、充分に容積率を利用していない・・・、となればなおさらです。
”自分達の財産なんだから・・・、自由に使わせてくれ・・・・!”
と主張されれば・・・、致し方ありません。
同潤会アパートは全部消えてしまう運命なのでしょう。
せめて・・・・、単身者住宅、1ブロック(階段の左右に4戸ずつある)だけでも、残して欲しいもんだ!
期待しますが・・・、そうした事も無理だったのでしょう。
もう、解体業者が架設用のパイプなどを持ち込んできています。
「中に入らせてほしい!」
言っても相手にしてくれません。
建物の中は、台所にはどんな設備が在ったのか…、どんな生活が在ったのか・・・、見てみたいものです。
でも…、それもかないません。
【お勧め】
本件上野同潤会アパートメントについては次のブログが良く出来ています。ご関心のある方は観られる事をお奨めいたします。http://allxa.web.fc2.com/a-map/jp_tokyo/uenoshita/uenoshita01.html
解体業者が入って、その準備に取り掛かっていました。正面扉を入ると階段があってその左右に、4 階、8戸の住居が並んでいます。
この日は下谷神社の例大祭でした。未だ早い事と雨でしたので人出はイマイチのようです。
各町内に下谷神社例大祭のお旅所が設営されていました。近隣は木造二階建ての家が集積してい る・・・・、昭和ノスタルジー漂う空間です。
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