「暑さ寒さも彼岸まで」いよいよ「春の彼岸」です。私は新戸塚病院の訪問外来でのリハビリが始まりました。
私は電車とバスを乗り継いで東戸塚駅の西、名瀬町の病院に、2/週のペースで通院です。東戸塚の開発には長銀時代に深くかかわりました。今では、長銀も日本ランディック(旧長銀不動産)も無くなってしまいましたが、出来上がったニュータウンは栄えています。杜甫の「春望」の感があります。東戸塚駅東口には高層マンションが林立し、マンションと駅との動線上に西武百貨店を核にしたオーロラモールがあります。新聞のオリコミチラシに西武とザ・ガーデン(旧社名シェル・ガーデン自由が丘)が入っていました。
ワイフから「西武百貨店で、フラフラしていると、親爺狩に会いますよ!」云われながらも、モールを歩くのを楽しみにしてお出かけです。19日彼岸の入りの楽しみは「牡丹餅のショッピング」です。私はお寺で育ちましたから、牡丹餅が大好物です。
夕方になると、本堂の須弥壇に奉納された牡丹餅を下してきます。家族で牡丹餅の食べ比べです。「○△家の叔母さんの牡丹餅が一番だ…。いや△◎家の方が美味しい」なんて家族で言いながら飽きずに牡丹餅を食べ尽くしました。
何しろ戦後直後の牡丹餅は大のご馳走でした。
私は子供心に牡丹餅の美味しさは糯米の団子と潰し餡の調和だと思います。
(オーロラモールのチラシには「牡丹餅」が出ていました。
これはオーロラモール、西武のチラシです。日影茶屋(葉山)さんお牡丹餅が案内されていました。
オーロラモールの名店街にもザ・ガーデンの食料品店にも牡丹餅が案内されていました。でも私の記憶している牡丹餅と違います。私の食べたいのは「お皿の上にデンと乗せてお箸で戴く牡丹餅です。日本昔話の「牡丹餅地蔵」に出てくる牡丹餅です。
オーロラモールの牡丹餅も日影茶屋の牡丹餅も見た目は上品でもどこか違います。よそ行きの顔をしています。
これは日本昔話の牡丹餅地蔵です。白山の叔母さんが街に出かけます。その帰路路傍にお地蔵様が寂しげに立っていました。そこで懐の牡丹餅を供えました。その後村への峠道で山賊に襲われます。叔母さんには山賊が欲しがるような金目のモノは何もありません。山賊が悔しげにしていると良い臭いがしてきます。見れば道端にお地蔵様が立っていて、牡丹餅が供えられていました。山賊は牡丹餅を貪ります。すると山賊は苦しみ出しました。山賊の吐き出した牡丹餅は砕けた石でした。絵は日本昔話
私は懐かしい牡丹餅を探してオーロラモールや西武の名店街を巡りました。でも、牡丹餅地蔵の様な懐かしい牡丹餅はありませんでした。ならば餡パンの方がマシです。私は荻野屋の丹沢餡パンを求めて家に戻りました。
家に戻ってオリコミチラシを再確認しました。東急もユニーもイオンもスーパーのチラシは何処も御萩です。牡丹餅はありませんでした。
スーパーのチラシは何処も御萩で牡丹餅(ボタモチ)はありませんでした。
20日はワイフと一緒に仏壇に供える牡丹餅を探して戸塚駅の名店街(旧マルイ戸塚)に出かけました。此処には江戸の名店梅園(旧社名梅園饅頭)や桃園(日本橋)があります。期待できるのです、何処にもなければ十勝のソレです。モールの入り口に十勝はワゴンセールを実施していました。
これはエスカレーター脇にワゴンを出してセールしていた十勝です。春の彼岸のセールは御萩で牡丹餅(ボタモチ)ではありませんでした。
幾分以前に比べれば小さくなっている気もします。売り子の叔母さんに尋ねます。
「牡丹餅(ボタモチ)は無いですか?」売り子は怪訝な顔をして
「これが牡丹餅です」
「これは御萩でしょう」私がいえば
「これが牡丹餅(ボタモチ)です。御萩と云うのは・・・・牡丹餅(ボタモチ)は・・・・・・」言いかけて黙ってしまいました。
叔母さんは屹度
「牡丹は秋に咲きます。春に咲くのが萩です。だから仏壇に供えるお餅の菓子は春彼岸に御萩で秋の彼岸に牡丹なのです。」言いかけて自分の主張の間違いに気付いて、黙してしまったようです。
ワイフは私を捨て置いてエスカレーターで1階に向かってしまいます。十勝の売り場は1階にあるし。梅園等の名店も1階に並んでいるのです。
これは梅園(旧社名梅園饅頭の店頭です。原材料表示等キッチリしています。
これは太子堂の店頭です。ズンダのお萩等新商品で魅力です。9月になったら求めましょう。
これは浅草の桃園の店頭です。仏壇の母は浅草育ちですから此処に牡丹餅(ボタモチ)が在れば良かったのですが。
幾つもお店を確認して結局十勝のお店に行きました。既に店頭は長蛇の列です。
ワイフは並んで粒餡のお萩を求める事にしました息子は黄粉で自身は胡麻です。
オープンキッチンの中では叔母さんがマスクをしてビニール手袋をして御萩を握っています。
孫が観たら自分もしたくなるような団子握りです。原材料表示には100%十勝の小豆とされています。
オープンキッチンの十勝のお萩の店頭。最初の団子は工場直送のようで最後の表面の粒あんをまぶして再度握り直しているようです。160円/1個税別は他の名店やスーパーに比べてリーズナブルです。
行列が出来た十勝のサザエの店頭
娘の晴れ着化孫のお雛様ならいざ知らず、高々仏壇に供える牡丹餅(ボタモチ)を探しに名店街を回るとは我ながら苦笑いです。
でも原因は和菓子屋にあります。牡丹餅(ボタモチ)と云うべきところ御萩と云うのが間違いなのです。
中には「京風御萩」とい表示しているお店もありました。若しかしたら関西では牡丹餅(ボタモチ)とは呼ばずに秋も春も彼岸は御萩なのかもしれません。機会が在ったら訊いて見ましょう。来月は山城に花見に出かけますから・・・・。
若しかしたら日本人は萩の花が好きで中国人は牡丹が好きです。
昨今愛国主義者が増えて嫌中国の人が増えているので本来は牡丹餅(ボタモチ)と云うべきところ御萩と云っているのかもしれません。だったら困った事です。牡丹も萩も好きなのが日本の長所なのですから。
彼岸は立春から数えては49日、立秋から数えて49日目です。私達が先祖を大事にして法要は総て7日の倍数日に行います。その一番重要なのが49日目の彼岸です。
牡丹餅(ボタモチ)の似合いそうな義母の戒名は私の父が名づけました「白蓮院妙純日正信女」です。私もワイフも良い名を戴いた感謝しました、何より自分達がおもっていた義母へのイメージが父の抱えていたイメージと同じだったことが嬉しかったモノでした。
御萩と併せて庭に咲いた白木蓮の花を供えました。
「アラ正敏さん!私は日影茶屋の牡丹餅(ボタモチ)で良かったのよ、でも十勝も良いわね!」
60歳を過ぎても少女のような義母が言っていそうです。
これは我が家の仏壇、我が生家は曹洞宗ですがワイフ実家は千葉で日蓮宗です。従って私の祖母の仏壇は居間の棚を使っています。
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