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8月13日、私達は孫を連れて湘南テラスモールにお出かけでした。
孫と一緒で家内も嬉しそうです。
子供が、孫が居る事で人は元気が出るもんです。
江の島道を整備した杉山検校は道標に「一切衆生・二世安楽」と書きました。
江の島詣での御利益は第一に「二世安楽/子も孫も安楽に生活できますように・・・」だったのでしょう。
「二世安楽」は何時の時代も生甲斐なのです。
江の島道の道標、一切衆生(見えない面)二世安楽と刻まれています。
「自分が生きている事は、先祖のお蔭であり、また自分が生きて行くお蔭で子孫も繁栄する。」
そう考える事で、人は逞しく生きぬいてきました。
お正月が子供達と家族と交流する場面であれば・・・・、お盆は先祖と交流する場面でした。
お正月が今年も収穫があって、子供達も大きく育ってほしい・・・・、予祝行事であれば、
お盆は先祖の霊を我が家に迎えて・・・・、寛いでもらうと同時に、家族に災難が無いように、
病気にならないように守ってもらう・・・・・・、そんな厄除け行事であったと思います。
辻の庚申塔群、その前には迎え火を焚いて精霊棚を供えてあります。この辻で祖霊を出迎えたのでした。
最近はこんな光景を見る事は稀になりました。(三浦市にて撮影)
8月13日は迎え盆です。
私の生家は寺でしたから・・・・、夕闇と同時に墓場に行き、そこで迎え火を焚きました。
胡瓜で作った馬と、茄子で作った牛を用意し、二つの乗り物を庫裏(お寺の生活建物)に向けて並べます。
麻がらを燃やします。
「ほら、馬の背にご先祖様が乗られたよ・・・・・」言われて、ぞっとした記憶があります。
今では、墓地まで出かけて迎え火を焚く人は居ないでしょう。
自宅の玄関や、自宅に続く辻で迎え火を焚く人が多いものです。
私の町内では迎え火を焚いている人は・・・・、我が家位でしょうか?
家々の間が無い程建て込んだ事、横浜市は焚火を禁じている事も関係しているのかも知れません。
迎え火は焚かなくても、門に牛馬が置かれている家も散見します。
殆どが茅を編んだ牛馬です。
胡瓜や茄子で牛馬を作る人は見かけなくなりました。
迎え盆の光景、最近はこうした茅で編んだ牛馬を供えて迎え盆をする家が多いようです。
場所も玄関先です。
我が家では毎年昔ながらに迎え火を焚いています。
今年も義母に喜んでもらおうと・・・・・・、牛馬を作りました。
夏の初めには、白い茄子が店先に出回っていたので、今年の牛は白牛にする積りでした。
「まあ、今年の乗り物は白い牛さんなのね!」
義母の笑顔が見えるような気がしていました。
ところが、八百屋の店先には白茄子は姿を消してしまったので・・・・、
写真のような緑茄子で牛を作りました。
そして馬は・・・・、胡瓜に代えて細と紫のグラデーションの茄子を使いました。
グラデ茄子の方が、綺麗で楽しいからです
。
筆者が用意した茄子の牛馬、迎え盆の乗り物です。
我が家の門では、今年は夕顔も咲きました。
麻がらを焚いて、盆提灯に灯を点して・・・・・・・、
二頭の乗り物を我が家に向けて・・・、揃えました。
両親も楽しんで茄子の乗り物に乗って下さったことでしょう。
何故、牛馬を用意するのか?
多くの人は迎えるときには早く来て欲しいから、スピードの出る馬で、
帰りはゆっくりしてほしいから・・・、遅行の牛を用意する・・・・、言う人が居ます。
それなら、迎えるときには馬を、送るときには牛を用意すればよいのです。
「牛も馬もご用意しました! お好きな乗り物をお使いください!」
が正解だと思います。
また、茄子と胡瓜は祖霊の好物だから・・・・・、好物で牛馬を作った・・・、とも案内している事があります。
胡瓜は河童の好物で、河童は水神でもあるから・・・・、想像をたくましくする人も居ます。
私は単に身近な野菜で、牛馬の形に近いから・・・、そう思います。
そんな次第で、牛馬を作るのに、野菜なら何でもよい・・・・・、思っています。
大切なのはお神輿と同じです。
お神輿は神様に喜んでいただけるように豪華に作って、子供を肩車に乗せて喜ばせる様に、お神輿も揺らします。
どれもこれも神様に喜んでもらう為です。
お盆の牛馬も祖霊さんに喜んでもらえれば良いんです。
お母さん、今年の乗り物は如何でしたか?
喜んでいただけましたか?
門の外で迎え火を焚きます。今年は夕顔の花が間に合いました。
今年の牛は緑茄子、馬は白・紫ツートンカラーの茄子製です。
【追記】迎え火・送り火行事のルーツについて
祖霊は天にあって、盆には墓に戻って、墓から生家に戻ります。
墓場から生家までの道を明るく照らすのが迎え火です。
鬼灯(ほおずき)を墓地や家の玄関先に植えるのも・・・・、祖霊の戻りを促す為です。
麻がらを焚くのはバリバリと音を立てるので祖霊が気付き易い事と、厄を燃やし切る意味があるのでしょう。
これが円覚寺の施餓鬼棚(精霊棚)
これが鶴岡八幡宮の供物棚、円覚寺の精霊棚と供え物は変わりません。
両者に共通するのは祖霊信仰です。
祖霊をもてなす為に、盆棚(精霊棚)には野菜や果物、お米を供えます。
円覚寺の施餓鬼棚と八幡宮の神棚は殆ど変わりません。
四天王の旗と注連縄の違い位のものです。
原始仏教には盆行事などなかったものの、日本に伝来し、
密教が隆盛する頃には祖霊信仰と習合したと思われます。
一方、神道は形も定まっていなかったものが、仏教の普及とともに形を固めて行ったと思われます。
神道も祖霊信仰を核にしてゆきます。
従って盆行事や夏越神事は類似した形(祖霊信仰)になったと思います。
迎え火行事は仏教伝来、神道の形成以前の・・・・、祖霊信仰がルーツと思われます。
1500年も日本民俗のハートの奥深くにある信仰です。
だから、信仰の心も形も大切にしたいと思うんです。
横浜某所の祠。道祖神、庚申塔、23夜塔、と祖霊信仰の色濃い3種が同時に祀られています。
数年前までは迎え火が焚かれていたのですが・・・、もう忘れられたようです。 ブログランキングに参加しています。
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