向日葵を忘れられなくて♥

シリーズ第2弾「向日葵を忘れられなくて供彜扱襪靴泙靴植

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向日葵を忘れられなくて供 ‖茖苅系


「あっそうだ!」

色っぽく呟いた次に、突然大きな声を出され、俺は驚き惑わされっぱなし。
やっぱり小悪魔なカオリちゃんは、自分の携帯を上着のポケットから出して
丸い瞳を可愛らしく開いたまま、首をかしげてニッコリと微笑んだ。

「記念に二人で撮ろう?」

俺の返事を待つ事もなく、カオリちゃんが俺の座っている横に移動して来る。

「お兄ちゃん、もっと側に寄って♡」

語尾に♡を感じてしまいましたけど・・・俺の勝手な解釈でしょうか?

無邪気な様子で、カオリちゃんは遠慮なく俺の顔近くに自分の顔を寄せて・・・

┣¨‡ッ

うっドキっとしちまったwwwだって良い匂いがするんだもの。。・゚・(ノд`)・゚・。

「もっとこっちに来て♡もっとぉ♡そんなのじゃ入らないぃ♡」

ちょ・ちょっとw今、俺の腕に当たってる柔らかいものは・・・胸じゃないのか?

耳元で聞こえてくる、女子高生の息遣い。
サラッとした長い髪から甘い匂い。押し付けられる胸。

(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ・・・ここはハーレムか・・・


ヾ(*`ω´*)ッテオィッ昨夜、あんなに情熱的でロマンチックな夜を過ごしたのに
何考えてんだ!正気に戻れっ

チャリラリラ〜ンとシャッターの音がして、笑顔満開のカオリちゃんと、
俺の引きつったような微妙な顔が携帯に写った。鼻の下が少し長く見えた。
用は済んだはずなのに、カオリちゃんは、まだ俺の側から離れようとしない。

「昨日は携帯勝手に見ちゃってごめんなさい」
「いや、別に・・・あの、オセロは?」

どうしたんだ。俺。何でドキドキしてるんだよ・・・。
でもすぐ横に・・・ユキコが高校の時に激似の、とても可愛いカオリちゃんが・・・
俺を見つめてると思うと・・・顔を上げられないっ!

益々カオリちゃんが俺に擦り寄って来る!?

「メルアド見たかったんです。あの、メールしてもいいですか?」
「ぃぃぃいいよ、もちろん。ユキコの妹だし」
((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

いいのか?なんかヤバクないか?

「ずっと忘れられなかったの。妹としてじゃなくて・・・」


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向日葵を忘れられなくて供 ‖茖苅僅


次の日起きると、青空が澄み渡り、太陽が燦燦と輝いていた。

ユキコさんと結婚させて頂きます。一生守ります。
だから、だからお願いです。もう誰にも邪魔されませんように!!

神頼みみたいになっちまった・・・(-ω-@)・・・けど
念願叶い、ユキコ家先祖代々の墓の前で手を合わせた俺はご満悦だった。
お婆ちゃんは老人会、カオリちゃんは学校。なので、ランチは外で食べ、
その後は手を繋いで、ユキコが18歳から暮らした田舎町をブラブラと散歩した。

ユキコと歩くのは、とても心地良い。歩調が合う所にまた運命を感じる。
沢山の言葉が存在しなくとも、ただ二人で歩いているだけで一層絆が固く結ばれ
た気がして、ルンルン気分♪だった。

それなのに帰る道で、幼稚園児を連れた女性ご一行様に取り囲まれる羽目と
なった。こちらで出来た友達は、結婚しても地元に住んでいるらしく、
ユキコは俺に気遣いながらも、キャッキャと話が止まらない。
俺の事を皆が指さして「誰?」と言い始めたので礼だけすると、ユキコに言った。

「あの、えーっと。俺、先帰っとくよ?家、そこだし」
「あ、ごめんね!私もすぐ帰るから!!」

ホントかな。なんか『お茶行くべ』って聞こえた気がするんだけど・・・

家に帰ると、お婆ちゃんはまだ出先から帰っていないのか姿が見えなく、
やる事のなかった俺は、コタツに入り、みかんを食べてテレビを見ていた。

「ただいまぁ・・・あれ、お兄ちゃん一人?」

学校から帰ってきたカオリちゃんが、廊下から顔を出して俺に声をかけた。

「うん。お姉ちゃん友達に拉致られた(笑)」
「じゃ遊んであげる!学校から飛んで帰って来たんだ!!!」

カオリちゃんは制服のまま古いオセロを手にして、走ってコタツに入った。

「お姉ちゃん、何時帰ってくるかなぁ」
「遅いよ。きっと〜」

姉の事を全く気にする様子もなく、カオリちゃんはオセロの石を俺に渡した。

「だよねw」

不満な声を出したけれど、俺は女友達が多い所も好ましく思っていた。
ユキコは高校の時から誰にでも好かれ、人気者だった事をまた思い出した。
その時『何故俺と付き合ってくれたんだろう。奇跡?』と思っていた事も。

「それよりこれ、覚えてる?昔一緒にやったんだよ?」
「そうだっけ・・・うーん。そうだったかなぁ。多分、それ以来してないなぁ」

女子高生なのにオセロなんて。すれてないんだなぁ♡

頭の良い所を見せなければ。と、また俺のプライドが頭をもたげた。
パチンとひっくり返しては、どうだ?と言わんばかりにカオリちゃんの顔を見た。

「カオリ、覚えてる」

パチン・・・パチン・・・チラッ

カオリちゃんもきっと、高校で人気あるだろうな。明るくて可愛いもん。

「お兄ちゃん、いつもわざと負けてくれた」

そりゃ小学生相手に、本気になる訳に行きませんから〜w

「今日は手加減しないぞぉ」

大人気なく、容赦なく攻める、かなりのマジモードに入ってしまった俺。

パチンパチンパチン・・・チラッ

「私、お兄ちゃんが初恋の人なの」

・・な・・なんですと?・・・・・

「つ・次、カオリちゃんだよ」
「本当はすぐに思い出したの。あ!あの人だって」

ピンクのふっくら唇が・・ツヤツヤ・・・キラキラ・・・・

・・・・駄目だ駄目だ。見るんじゃない。

「そ・それは良かった・・・ほら、次カオリちゃん・・・」
「お姉ちゃんと私、好きな男の人のタイプも似てるのかも」


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向日葵を忘れられなくて供 ‖茖苅杵


風呂の中で一つの布団を思い浮かべ、固い絆が結ばれた後の熱い夜にウキウ
キしながら部屋へ戻ったのに、分厚い寝具はちゃっかり二つ並べられていた。

お婆ちゃんは布団一つにしろって言ったのにぃ・・・_| ̄|○
・・・しょうがない・・・でも今夜は寝かさないぜっ!!(*´д`*)ハァハァ

「カオリちゃん、お婆ちゃんの部屋に追い出しちゃって悪かったなぁ」
「だってまさか、この部屋で三人寝る訳にいかないでしょ?」

もちろんですともっ!!,、ァ(*´Д`*),、ァ

「あぁ寒い。寒いよぉ・・・足元にコタツはあるけど、心が寒いよぉ」

電灯を消した俺は、コソコソとユキコの布団に入り込んだ。

「カオリの事ごめんね。はしゃぎすぎちゃって。
あの子ったら、方言まで抑えてて、笑っちゃうわ」

あ♡駄目って言われなかった♡

「いやいや。可愛いよねー・・・イテ!つねるなよぉ。
ユキコの方が可愛いって言おうとしたのに」

んふふ♪と笑ったユキコの首の下に俺の左腕を差し込んだ。

さぁハニー♡一つになろうじゃないか!

また小さく笑ったユキコは、俺の腕の中で体を反転させて背中を向けた。
俺の気持ちとは裏腹に、何かまた重い空気が流れ始めたのを感じた。

「マキさん、何の電話だったんだろう」

暗闇の中、少しの沈黙の後で、ユキコは俺に問いただすように強く聞いた。

「気にしないでいいよ」
「気にするわ。引越ししても携帯変えても、職場を知ってるもの。
何の解決にもならないと思う。このままずっと切れなかったらどうしよう」
「ひょっとしてヤキモチ?自信あるって言ってたのは誰だろ?」

少しも妬かれない、ってのもちょっと寂しいなと思っていたから、
ユキコのヤキモチを感じて凄く嬉しくなり、わざと意地悪く言ってみた。

「だって・だって・・・ユウジってば今まで余り何も言ってくれなかったし。
だから余計に強がってみたりして。私だって本当はヤキモチ妬くわよぉ」

身をよじるように駄々をこねる様子が、たまらなく可愛く思えた。

「実は、マキさんのパパの病室の前を通りかかった時に
偶然、マキさんを見ちゃったの。綺麗な人よね」

こっちを向こうとしない体を 力づくで俺の方に反転させた。
そしてただ、ただ・・・強く抱きしめた。

「安心して。俺にはユキコしか見えない。
ユキコより綺麗な人なんて、この世にいないよ」

鳥肌が立ちそうだけれど、傷つきやすいユキコを守る事になるのなら
毎日うるさいぐらいに、愛に溢れた言葉を口にしようと思った。

「マキさんの子どもは本当にユウジの子じゃないの?」
「当たり前だろ!だから今こうしてユキコと居るんだ。
マキの事は、帰ったら絶対何とかする。俺を信じて」

クスクス笑ったユキコが、やっと俺の背中に手を回した。
二人の狭間の温度が高まり始める。

「迎えに来てくれて、本当は凄く嬉しかった。
もし来てくれなかったら私、帰れなかったかも」
「もういい。もう何も言わないで」

地震と勘違いされたらどうしよう。家が崩壊したらどうしよう。と思いながらも
愛してる。と何度も言いながら渾身の力を込めて、久しぶりにユキコを抱いた。


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向日葵を忘れられなくて供 ‖茖苅艦


カチャカチャと慣れた仕草で、俺の携帯を操作する小悪魔・・・
何も言わずにニコニコとそれを見守っている、ユキコ・・・
両手をコタツに突っ込み、判決を待つ俺・・・

何故こんな事に?くっそぉ・・・マキめ・・・

「まず送信メールからっと。あれ。お姉ちゃんばっか・・・」
「ほらね?もういいだろ?返してくれよぉ(泣)」
「待って!新着メールが来た!」

Σ(=∇=ノノヒィッッー!!まさか、キャバクラ嬢の営業メールじゃあるまいな!

「『カヨ』だって。女だ。お姉ちゃん、どうする?」

カヨでしたかwww

「カヨちゃんは私も友達。カオリ、もういい加減返してあげなさい」

とか何とか言って、一向に取り上げる気配の無いユキコ。

「待って!そういうのが一番怪しいんだから!あ。
『ユキコちゃんは連絡ついたの?報告ぐらいしなさいよ!』
だってwつま〜んな〜い」

ユキコが恥ずかしそうに肩をすくめ、俺と同じようにコタツに両腕を突っ込んだ。
俺も、カヨに電話をかけた事が恥ずかしくて、背中を丸めた。

「ごめん。俺、心配でカヨに電話しちゃったんだよね」
「ううん。私が電源切ってたから」

カオリちゃんに見られたら嫌なのは、何もやましい事が入っていないからだった。
付き合いで行ったキャバクラの女の子から、たまにハートマークがやたらと
入ったメールは来るけれど、俺の携帯は全く綺麗なもので、それが逆に
年下の女の子には、男としての威厳が無くて恥ずかしい・・・なんて
ユキコの前では誠実でありたいのに、変な所でプライドのある俺だった。

「カオリ、ユウジはそんな人じゃないの。分かったでしょ?」

唇を尖らせた顔までユキコと瓜二つのカオリちゃんは、渋々俺に携帯を
差し出した。賑やかな宴が終わり、二人が食器と鍋を片付け始めたので
俺も手伝い、三人で台所に向かった。

底冷えのする台所にも昔ながらのストーブがあり、上に乗っているヤカンから
湯気が優しく漂っている。何もかもが昭和初期のまま時間が止まっているような、
そんな感じだけど、今の時代には無い温かみが感じられる。
初めて来た家なのに、匂いまで懐かしく感じるのは何故だろう。

「ねぇユウジ、明日、朝一番の新幹線で帰ろうか」

ユキコが言った途端に、最後の食器を戸棚にしまったカオリちゃんが
不満をあらわにして抗議をした。

「えぇー帰っちゃうの?このままここに居たらいいのに」

カオリちゃん♡小悪魔だけど、なんて可愛い事を言うんだ♡

「それは無理。もう4日も仕事休んじゃったもの」

公務員の勤務態度が問われている今日この頃。有給休暇を今まで一度も使って
いなかったとは言え、今日そして明日もきっとずる休み。

市民の皆様、大変申し訳ございません・・・。

「でもさー」
「うん。ご両親の墓参りに行って、帰ろうかな」
「ね、ね、お兄ちゃんは土日がお休みの仕事?
だったらさ、明日も休めば次の日、土曜だよ」
「え!そうだっけ」 「え!そうだっけ」    

同時に言った俺とユキコに、カオリちゃんは冷蔵庫のカレンダーを指した。

「ほらね?日曜日まで居て!」
「うーん。私が土曜日も仕事だから言ったんだけど。ま、いっか!
こんな事、滅多に無いもんね。風邪が長引いた事にしよう!」

ユキコとまだ旅行をしていない俺は、家以外で泊まる事が新鮮でとても嬉しい!
ワーイ(。´∀`)o-<※==☆パンッ


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向日葵を忘れられなくて供 ‖茖苅穫


「出ないの?」

可愛い瞳で俺を見つめる二人・・・覗いた携帯に表示されていたのは・・・
やはりマキ様です。

_| ̄|○ ソ・ソンナ・・・

「出れないんだ?やっぱり浮気だ〜」
「まさか!いやぁ!雑炊、旨いなぁ♡はは・・・ははは」
「ダシがいいからねーwそれより早く出たら?誰?」

今ここで出ろと?((;゚Д゚)ガクガクブルブル

「マキさんみたい。は・ははは・・・」

お別れって言ってなかったか?ちくしょうっ(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

「マキさん?女?お姉ちゃんヤバイ。浮気だよ」
「カオリ、しーっ」

二人に見守られながら・・・電話するってすごく嫌・・・( ;∀;)

何度か前髪をかき上げて、自分を落ち着かせてから通話ボタンを押した。

「もしもし(泣)」
「あ、ユウジ君?・・あの・・今、何処?」

まさか、また俺の家に居るっつぅんじゃねぇだろうな!

俺は心でファイティングポーズをとった。

「今?彼女の田舎。何の用事かな」
「あ・・・そうなんだ・・・」

なんだよ。黙らないでいただけませんか?

「彼女とお幸せに。この間言うの忘れてたから」
「ありがとう。それだけ?じゃぁ切るよ」

ユキコは少し唇を尖らせて、そそくさと電話を切った俺を見た。

「あらら。冷たくしちゃって。帰ったらまた家に居たりして」

そう言って、ニヤッと意地悪く笑った。

「携帯変える!引越しする!新しい家でユキコと一緒に住む!」
「家?家に居たの?浮気じゃん!!」
「カオリってば、さっきからうるさいよ?」

(。◕ฺˇε ˇ◕ฺ。)やたらと浮気という言葉を連発しますが、最近の高校生は俺よりも
相当進んでいる気がしますけどね!?ってユキコの妹じゃなければ言う所だぞっ

黙っている俺の手から、いきなりカオリちゃんが携帯を取り上げた。

「お兄ちゃんが浮気してないか、カオリが携帯見てあげる!」



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