これは中村さんが、高校1年生の時のこと。
北海道札幌に住んでいた中村さんは、富良野に住む友人のM君の家へ遊びに行った🚃🚃
近くの渓流でイワナを釣って、家へ持って帰って焼いてもらって食べた🎣
明日は学校があるから、中村さんは午後9時半ごろにM君宅を出た🏘
富良野の隣の布部という駅まで、M君のお父さんが車で送ってくれた。
乗り込んだのは、キヤ22というディーゼル車。二両編成の古い型の汽車だ🚋
駅にも車内にも、中村さん以外誰もいない。
(古い汽車だなあ。きっとオレが生まれる前から走ってんだろうなあ…。)
中村さんが感慨にふけっていた時、ガタンと音がした。
「?」
見ると連結機の前の貫通扉が開いて、ひとりの老人が入って来た🧔
「えっ、いつ乗って来たんだ?誰も練って来なかったのに🤔」
老人はひどくヨタヨタしていて、汽車の背もたれを掴みながら、危なっかしく歩いて来る🧔それと同時にザーッザーッと何かを引きずるような音がする。
気味悪く思う中村さんの横を老人が通り過ぎたすぐ、中村さんが座っている座席の背もたれが、ズシッと押された。老人が座ったのだ。
「いっぱい席があるのに何でよりによって、オレの後ろに座るんだよ!?😫💦」
中村さんは腹立たしく、更に不気味に感じた。
「席を変わろう。」
中村さんは、手荷物を提げて立ち上がろうとした時、
「あう、うわぁ、おっおおおー!」
後ろから、
老人のものすごい唸り声がした🧔
「!!」
それと同時に老人から、何とも言えない匂いがした。それはタンパク質の腐敗する臭気だった。
中村さんは、悪寒がして嘔吐しそうになった😵
「まずい!何だこのジイさん。」
中村さんは、たまらず通路に出て、扉の方へ行った。ドアノブに手をかけてふと見ると、ドアのガラスに写った車両の後ろに、座席の間からひょっこりと何かが、こちらを見ていた。それはあの老人だった🧔
「うわっ。」😫
中村さんはあわててドアを開けて、隣の 車両に移った。
しかし…中村さんは思った。あのじいちゃんは、本当に苦しかったのかもしれない😧だとしたら、オレって人非人じゃないか!苦しんでいる人を見殺しにして😫💦中村さんは、ドアを開けてもう一度もとの車両に戻った🚃🚃
そこには誰もいなかった。
↑これは京阪電車
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