読書日記

ちょっと気分を変えたくて、背景を変えてみました

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「シャーロック・ホームズの愉しみ方」 植村昌夫・著 平凡社新書

シャーロック・ホームズの日本語訳には結構間違いがある!
ホームズがライヘンバッハの滝で繰り出した「バリツ」という日本式の格闘技は何か?
誤訳されやすい言葉の当時のイギリスの社会的背景を基にした解説。
などなど、どれも今までのホームズ読本では余り見かけたことのない切り口で、シャーロック・ホームズシリーズを読み解いています。

また、本邦未翻訳の各国で発表されたシャーロック・ホームズ論を何篇も紹介しています。
中には「ワトソンは女性である!」というスピーチをし、論文を書いたレックス・スタウト(ネロ・ウルフシリーズの作者)のスピーチを翻訳したものは読み物としてはとても面白かったです。
ただ、余りにも突飛過ぎて、当時会場で聞いていた人たちが騒然となったのは、当然の事だろうと思います。
シャーロキアン初心者より、「少しは知ってるぞ!」という自負のある方のほうが楽しめそうな一冊です。



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「まじめの罠」

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「まじめの罠」 勝間和代・著 光文社新書

全くもって自慢ではないのですが、私はよく「真面目な人」と言われます。
家族にすら言われます。
ですが、自分で「真面目」だと思った事はつい最近まで一度もありません。
「真面目」というのは褒め言葉だと思っていましたし、それに似合う自分だとは思っていなかったからです。
でも、余りによく言われるので、褒め言葉ではないのではないか、少なくとも私に向けられている時は他に言いようがないからそう評されるのではないか、と思い始めていました。

そんな時本屋さんで見かけたのがこの本です。
まず帯に「3ヶ月で100点を取る人、2日で80点を取る人、どちらを評価しますか?」とあります。
私はいつかは100点を取りたい、と思うので、80点を取る事は偉いけどそれで満足したくないから、やっぱり3ヵ月で100点を取る人を評価したいと思います。
勿論、私がこっちを選んだという事は、間違いなんです。
著者が褒めるのは2日で80点取る人なんだそうです。
そこの理由がまず微妙に納得しきれないまま読み始めたら、彼女が言う事書く事、特に「ここがポイント」的な所に至ってはもうイライラを通り越して呆れてしまいました。
でもまぁそこで気付くわけです。
「私は真面目なんだ」
勿論、著者流の分類の仕方をした時に「真面目」に当てはまる訳です。
別の人が言ったら、「真面目」ではないかもしれません。
ただ、この本を読んでいる間は私は社会にとって余り益を齎さない人間なんだそうです、「真面目」だから。

そこが解らなかったんですよね。
こういうタイプを真面目といいます、と定義されるのは解りますし、自分を振り返って、「あぁ、私が問題を大きくしちゃったかなぁ…」と落ち込む事もあります。
だけど、「真面目」ばかりだからいけないんだ、と言われるのはこの本だけでは理解できないんです。
確かに膠着化しやすいかもしれないけれど、本当にこつこつやる仕事だってあるはずだし、性格上そういう風にしか生きられない、むしろそれを捨てる方が余程ストレスになる人だっているでしょう。
それなのに、一概に「真面目」を悪だと決め付ける。
そういう風にしか読めなかったんですよね。

私は著者がよくテレビに出られていたようですが、全くそれを見た覚えがありません。
だから、アンチにもファンにもなっていなかったのですが、アンチに傾いた事は事実です。
でもそれは彼女が言う、「専門家と言いながら学位がない」、「外資を渡り歩いた事を鼻にかけている」といった外側の部分ではなくて、ご自分の話し方だという事をまず分析されてはいかがでしょう?
そうしたら、言っている事自体を噛み締めれば、「確かになぁ…」と納得できたこの本をもっといい感情で読み終えられたと思います。



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「怒れ!憤れ!」

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「怒れ!憤れ!」 ステファン・エセル・著 村井章子・訳 日経BP社

装丁の勢いに押されて買ってしまったのですが、本編もとっても熱かった!
まず、装丁の話をすると、フォントは36以上、しかも、余白は数ミリ。
ですから、本を開くと、字が物凄い勢いで迫ってきます。
しかも、新聞紙をイメージしたグレーの紙(表紙と同じ色)に書かれているので、まるで、新聞の見出しをずっと読んでいるかのようです。むしろ、見出しの方がフォントが小さいというサプライズ…

ステファン・エセル氏はフランスの活動家で、出版された時、御年92才。
第2時代戦中は対ナチスのレジスタンスで、その後、フランスが手放そうとしなかった植民地のアルジェリア戦争やスターリンの独裁政治など、様々な活動を行ってきていて、今でもパレスチナ問題に寄り添って奔走しています。

この本はその活動の回顧録であり、現在の経済格差を憂い、ウォールストリート街占拠やヨーロッパ各国に「行動を起こせ!」と呼びかけている本です。
後半の回顧部分やパレスチナ問題をそのまま現在の日本に持ってくることはできないけれど、前半部分は「無関心がいけない!立ち上がれ!」と煽ります。
文字の迫力もありますが、半世紀を優に超える活動期間のあり人の言葉はとても説得力があります。アジテーションの名手でもあったのだろうと想像されます。
フランスでは200万部を超えたベストセラーで、さらに経済問題を抱える先進国各国で若者達にプレゼントされたそうです。だからこそ、あの様なデモが世界各国で見られたのか…

フクシマの問題、復興の問題、経済の問題、就職の問題…
日本の人たちも怒っていい事がいっぱいあるはずです。これはそのきっかけになるのかもしれません。
…感銘は受けても、私のお尻は重たい…
う〜ん…



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「『写楽』問題は終わっていない」 田中英道・著 祥伝社新書

前半部分はかなり面白いです。
つい最近、写楽=能役者・斉藤と決まった、という報道に、「とうとう謎じゃなくなっちゃったんだなぁ…」と少し寂しい気持ちを覚えていたのですが、真っ向から反論している本です。
私は全くもって美術に疎い人間で、「見比べてみれば解る」と作者の主張と、「(あやふやな)文献に頼る」のどちらがより正解に近づけるのか、さっぱり解りません。
著者は写楽=北斎、というより歌川春朗だというのですが、それの根拠は絵の類似性が基本になっています。
かたや、写楽=能役者・斉藤は文献によっていて、最近、扇面の肉筆画が発見された事で、補強されたという主張です。
私個人としては、それぞれが意見を戦わせているのを、まだまだ見ていたいなと思います。
だって、そうすれば、論拠として挙げられている色んな見方ができるって事ですから。

この本の最後は著者としては持論の正しさを主張しているだけのつもりだと思われるのですが、ちょっと八つ当たりに見えます。
異説としてNHKの番組に取り上げられ、ばっさり切り捨てられた事、自分が西洋史研究家だから、持論が認められないなどと書かれています。
どれくらいの強さで「写楽問題は終了した!」と美術界で言われているのかは解りませんが、この言い方をしていたら、彼の論がどれだけ正しかろうと、反感を覚える人がいるのは確かだろうな、と思ってしまいました。
しかも、これが最後に載っているので、ちょっと後味が悪かったです。
持論を展開されているところで終わっていればよかったのに…



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「激変!日本古代史―卑弥呼から平城京まで」 足立倫行・著 朝日文庫

うーん、と…
読む前に期待しすぎちゃった、って感じです…
これくらいの話は、最近の遺跡発掘のニュースや古代史に興味がある人間が手に取りそうな物には何度も書かれているんです。
それを大々的に「卑弥呼の姿が見えてきた!」とか、「邪馬台国の姿が見えてきた!」と言われてしまうと、ちょっと白けちゃいます。
ただ、これくらいの書き方のほうが、初めて興味を持った方には読み易く、きちんと情報が整理されていると思います。

この本は基本的には2部構成。
前半は著者が直接足を運んで地元の研究者にも話を聞いた上での、邪馬台国前後の倭の姿を描いています。
研究者の直接的な言葉は、やはりどんな文筆業の人間が言葉を飾っても、勝てない重みがありますね。
私の意見というか、希望とはちょっと違う方向の話をされても、「そういう根拠があるから、その意見を主張しているのか」と納得させられます。
後半は聖徳太子は実在したのか、というところから平城京までの天皇制の黎明期をある専門家の言葉を中心に描いています。著者は専門家のところには足を運んでいますが、実際の舞台になった場所には殆ど行っておらず、他の専門家の意見も少なめです。
最初にその専門家の著書に頼る、と言い切ってしまっているので、期待はしていなかったのですが、それにしてもちょっとなぁ…という感じです。

昨今の発掘調査や、記紀の穿った読み方など、学界的に正当な新説と、不正確な新説が乱立しています。
この本1冊で結構な部分をカバーしているのですが、その分、1つ1つの説については薄くならざるを得ない。新しい歴史に興味が出てきた方への入門書として、お勧めです。



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