読書日記

ちょっと気分を変えたくて、背景を変えてみました

もろもろ宗教

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「ユダの福音書を追え」 ハーバート・クロスニー・著 日経ナショナルジオグラフィック社

キリスト教系の国では、「ユダ」は「裏切り」を指すほど、キリストの傍にいたイスカリオテのユダは大きな裏切りをした、と伝えられています。
それはキリストを役人に売った事です。
その所為でキリストは磔の刑に処せられたのですから、キリスト教の中で「裏切り」と同意だとされてもおかしくないでしょう。
ただ、本当にユダは自分の意思で行ったのか、ユダの行動の裏には何があったのか、という議論は表立ってではないものの、なされてきた話題でした。
そして、「ユダの福音書」と呼ばれる書物が存在したとしたら…?

この本はエジプトの片隅で「ユダの福音書」とのちに呼ばれるようになるパピルスの束とそれに翻弄される人々のお話です。
そして、この本から浮かび上がるのはエジプトでは今もこっそり古文書が売り買いされている現実で、取り締まる法律ができても、その目を掻い潜ってやり取りが成立してしまったり、気づかずに売買して、後からエジプト政府から返却を求められるなどの事象です。
その所為で、ただでさえ繊細な古文書が手荒く扱われてボロボロになっていく様も描かれています。
今でも掘り出された古文書は、その付近に住む住人にとって貴重な外貨の収入源なのです。
この本では「ユダの福音書」の中身には殆ど触れていません。
(別の本になっていますので…)
発掘されてから、研究機関に落ち着くまでの様々なトラブルを描いています。
ちょっとしたすれ違いが大きなタイムロスに繋がったり、取引不成立に繋がって、古文書の行方が忘れされてしまったり…

内容は研究機関に落ち着くまで、殆ど解っていませんでした。
殆どの人が古代コプト語を読めなかったからです。
だから飛びつく人も少なくて、法律の目を掻い潜ったり、利益を求めたりして、売買に時間がかかったようです。
宗教関連の古文書に人間の欲や保身が露骨に絡むなんて、皮肉だなぁ、と思いながら読んでいました。

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「大本襲撃―出口すみとその時代」 早瀬圭一・著 新潮文庫

明治時代、大正時代を舞台とするSFやファンタジー、時代物によく出てくる人物に、出口王仁三郎がいます。
大本教の聖師というのが本当の立場ですが、小説では怪人物として描かれることが多いですよね。

実は私、てっきり大本教は彼が弾圧にあった時になくなったものだと思っていました。
ところが、現在まである。
しかも、それを支えたのは出口王仁三郎の妻だったと聞いて、興味を持ちました。
(結構、出口王仁三郎が出てくる作品を読んでいたので…)
母親が教祖で夫がそれを支えているという中で、普通に子供を育てながらも2代目教祖になるべく修行もする。
小説でかかれる怪人物を支えた人はどんな人なのか、という読み方をしたのですが、結構興味深かったです。
というのも、その当時の宗教弾圧の様子がよく解ったからです。
宗教弾圧はつまり、当時の反思想家達への弾圧と同じです。
小説家の小林多喜二が特高にリンチされ、殺されたのと何度も比較されていました。
当時、どれだけの横暴が許されていたかの傍証です。

教義事態に興味はありませんし、私にとって出口王仁三郎はあくまで小説の登場人物ですが、そういうバックグラウンドがあり、支えた人がいると思うと、今後また別の作品で出会う出口王仁三郎の印象が少し変わりそうで、楽しみです。



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「道元「禅」の言葉―ゆっくり読む、ゆっくり生きる」 境野勝悟・著 知的生きかた文庫

今までいくつも、宗教関連の本を読んできました。
でも、どれもいまいちぴんと来なかったんですよね。
勿論、心に響く言葉も幾つかはあったのですが、全編においてそう思った本はなかった気がします。

そういいながら、実は心に残った言葉が見つかりません。
実はとても実生活に沿った、「普通の」「当たり前の」事を言っているだけだったのです。
だけど、あまりにも当たり前すぎて、今更誰も口にしない事が文字になっている。
それが意外に大きな衝撃なんです。

それと、神仏混合が簡単に行えた素地が仏教の側にもあったのだ、と私は解釈しました。
自分の体の全てが仏である。
という考えから広がっていって、あまねく物が仏である、というのです。
八百万の神も、元は全てのものに命がある、というところから始まって、それぞれを敬うようになった訳です。
どなたがどう統合しようとしたかはわかりませんが、素地として共通項があったのなら、混ざり合うのも自然な事だったのかもしれません。
そう考えると、「万物に命がある」と考えている宗教と、一神教では対立はそれ程大きくなりませんが、一神教同士というのは…
そう思うのは、私の勝手な思い込みでしょうか?



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「神話の力」

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「神話の力」 ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ・共著 飛田茂雄・訳 ハヤカワ・ノンフィクション文庫

世界的に有名な神話学者とジャーナリストが対談したテレビ番組をベースにした、対談がこの本です。

今までの「神話」のカテゴリを大きく飛び越えていて、最初は戸惑いました。
キリストの話、コーラン、仏陀の言葉、などなど、私からは宗教説話に見えるものも多かったです。
でも確かに、神の言葉を聞いたという人達の話をまとめた物が聖典や経だったりするので、「神話」ではあるんですよね。
私の中では、「ギリシャ神話」とか、「古代エジプト神話」とか、日本の神話とかを想像していたんですけどね。
でも、この神話学者の方は本当に各地の文化を良くご存知です。
日本の事も、中国の事も、南米の事も、さりげなく例に持ち出してくるので、「えっ!それとこれが実は繋がっているように見えるんだ!」と驚く事がたびたびでした。

いくつかの神話から私がとても共感したエピソードを1つ、ご紹介します。

「神話とユダヤ=キリスト教との基本的な相違は神話のイメージの方にはユーモアの要素がある事です。(中略)ところが、私達の宗教においては、あらゆるものが散文的であり、あらゆるものがとても、とてもきまじめです。ヤハウェを相手にたわむれなんて、まるで考えられない」
これは、私のキリスト教徒、とくにカトリックの方のイメージです。日本の信者の方はそこまでというイメージはありませんが、アングロサクソン系信者のイメージがそんな感じです。
自分達の宗教、ユダヤ=キリスト教(お互いに一緒にされたくはないでしょうが…)に固執して、他をあまり認めたがらない。
そんな風に読んでしまったのですが、私は行き過ぎでしょうか?

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「うわさの人物―神霊と生きる人々」 加門七海・著 集英社文庫

加門七美さんが霊的な物や宗教的な物について足で情報を稼いで書かれるエッセイの、第4弾です。
今回は一括りにしてしまえば、「霊能者」と呼ばれ易い人達にインタビューしています。その対談集です。
本名で出ていらっしゃる方もいますし、仮名の方もいます。「霊能者」という言葉は自らは使いたがらない方もいるようですが、区別のつかない私たちからすると、そう見えてしまう方々が集まっています。
沖縄のユタ、修験者、霊能者…
本当にいろんなタイプの方がいて、同じユタの方でもちょっとずつ違う。まして、全然別の方面からアプローチされる方だと、もっと違う。
でも、皆さんが共通して言っているのは、日本は古来から八百万の神様がいた国だから、一神教の国のように全てを白か黒になる事はない。
神仏融合が可能だったこの国の懐深い成り立ちを認めないと、日本は駄目になる。

ちょっと宗教がかっていますが、やはり神様や仏様とお話できる方も多いだけに、その表現方法に関しては眉を顰める方もいらっしゃるかもしれません。
でも、無信心と無宗教は違う。
「何か/誰か」にすがる、というだけで「信心」はあるわけです。
どの神様か仏様かそれ以外のものなのか解からないのは、八百万の存在を無意識に感じていたから。
一神教の世界に生まれ育っていた方達は「My God」でいいんです、「Someone」じゃないんです。
そういわれると、「なるほどなぁ…」と納得するのは私だけでしょうか?

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