読書日記

ちょっと気分を変えたくて、背景を変えてみました

エッセイ

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「春になったら苺を摘みに」 梨木香歩・著 新潮文庫

ファンタジー作家の梨木香歩さんの海外滞在時代をメインにしたエッセイです。

数編のエッセイを纏めているのですが、基本的にどのお話にも出てくる方がいます。
ウェスト夫人。
随分と古いお知り合いのようで、とても頼りにされているし、ウェスト夫人も梨木さんを家族のように思っています。お住まいはロンドンから少し離れた田舎町だそうです。
ウェスト夫人は困っている人を見つけると、手を差し伸べないではいられない人で、下宿している人、さりげなく助けた人が町にも世界にもたくさんいます。
下宿の時期が被った人や、久しぶりにウェスト夫人を訪ねた梨木さんは、その時にウェスト夫人の家にいる人々と触れ、何かを受け取ります。
最後のほうではウェスト夫人の故郷、NYでの話などもありますし、日本国内に戻っていた時出会った戦時中日本人収容所に入れられてしまった男性の話、トロントやプリンスエドワード島での話など、出てくる方はバラエティに富んでいます。

とても印象的な方ばかりですが、やっぱりウェスト夫人が私は一番気になりました。
というのも、梨木さんのかかれるお話の多くに老婦人が出てくるのですが、どのキャラクターもとても気品があるんです。
もしかして、ウェスト夫人がどこかに投影されているのかな、と想像してしまいました。


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「裁判狂時代―喜劇の法廷★傍聴記」 阿曽山大噴火・著 河出文庫

この方、時々裁判の時にテレビに出られてるんですけど、ご存知ですか?
本にも書いてある通り、見た目がハットに無精ひげ、ヒッピーっぽい格好にロングスカートなので、社会を揺るがす事件の時には出てこられないのですが、バラエティで「本当にあった面白い話」、みたいな時に裁判ネタを話していて、ちょっと気になっていたんです。

趣味というか職業というか、裁判傍聴に毎日出かける著者が見つけた思わず笑っちゃうような裁判のお話を紹介してくれています。
まず、大前提の裁判の傍聴の仕方の説明もあるので、この本を読んで興味を持った方は、お手本にするといいと思います。
東京地裁がメインの著者ですが、わざわざ地方裁判所巡りをして、地方の裁判所と東京の裁判所の違いも書いてくれています。(この部分に関しては、「違っていいのか?」という個人的疑問が湧きましたが…)

面白い裁判官・弁護士・検察官、それに傍聴人が登場。
とんでもないやり取りや、笑っちゃうやり取り、個人的な興味で聞いてるでしょ?って突っ込みたくなるやり取りなど、実は厳粛さとは程遠いやり取りもあるそうです。
女性への暴行事件などはさすがにどれだけ露骨な表現があっても、誰も反応しないようですが、何故かそういうときに趣味に走った質問をする弁護士や検察官がいるらしく、堪えきれない事もあるそうです。
裁判傍聴が気になる方には、とっても読みやすくてお勧めです。

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「わが家の母はビョーキです」 中村ユキ・著 サンマーク出版

「統合失調症」という病気をご存知でしょうか?
最近、「うつ病」患者の増加が話題になっていますが、実は「統合失調症(以前は精神分裂病)」は100人に1人の割合で発症している、メジャーな精神病なんだそうです。
母親がこの「統合失調症」なってしまった女性が書かれたコミックエッセイです。
これを読んでいると、自然に「統合失調症」についての情報が入ってきますし、その対処方法もわかります。勿論、対処方法は患者さん人それぞれではあるんでしょうが、全く知らないよりはいいと思わせてくれます。

2巻では、少し落ち着いたお母さんが見られますし、新しい登場人物が!
「統合失調症」のお母さんの面倒を一緒に見なくてはいけないと解かっていて、結婚してくれた旦那様です。
親子、母親と娘、だからこそいえる事もあれば、言いすぎてしまう事もあります。構いすぎてしまったり、構わな過ぎてしまったりします。
ところが、この旦那様のお陰で2人にとっていいバランスになっていくんです。
大らかなだけではないこの旦那様、本当に凄いです。
勿論、ずっとお母さんの看病をしているご本人もよくそこまでできるなぁ、と感心するばかりです。
殺伐とした話が多く、その影で心を壊してしまっている方が多い中、こんな風に接してくれる人が増えれば、少し患者さんの側も心休まる時間ができるのかもしれません。
著者の方は本当はきつい体験も多くされていると思います。
その実体験をコミカルに描ける心の広さがあるからこそ、お母様を受け止められるのかもしれませんね。

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「縄文聖地巡礼」

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「縄文聖地巡礼」 坂本龍一&中沢 新一・共著 木楽舎

まず、ジャンル分けに悩む本です。エッセイなのか、時代物なのか、その他の物なのか、タレント本なのか…
坂本龍一さんがメインにいらっしゃるからといっても、少なくとも、タレント本でない事は確かです。
というか、そういうくくりはしたくない。
エコ関連本、というジャンルを私が作っていたら、そこに入れたかもしれません。それも自信を持って入れられる訳ではありませんが…

しかも、デザインも素敵なんですよ。
いかにも縄文チックなデザインのカバーが少し固めの紙で箱型に作られていて、対照的に、本は文庫本以上に柔らかな紙を使われているんです。
だから、読むときにどうしても丁寧に扱わざるを得ないんですが、読み勧めていくと、この「物を丁寧に扱わざるを得ない」という意図を込めて作られたのではないかと思ってしまいます。

中身は多摩川美術大学で人類学を教えている中沢氏とアカデミー音楽賞を受賞した坂本龍一さんが縄文時代に関すると言われている場所を訪れて、それぞれの場所への想いやそこから派生する自然や現代社会、人間について語り合っているのを文字に起こした本です。
諏訪、若狭、敦賀、奈良、紀伊田辺、鹿児島、青森…
私は縄文時代の情報を殆ど持っていないので、まず、この場所が選ばれた事が結構意外でした。
また、その理由を聞いても「縄文」ってこじ付けじゃない?と思う場所もあるのですが、2人が話しているのは場所に関係ない事も多いので、ぐるっと話が回り巡って、その場所に戻ってくる事もあります。
「へぇ、繋がりがあるのか…」と、何だか言葉のマジックにかけられたようです。

縄文という、シンプルな生活をしていたと思われる時代と現代を比較する。
単純な比較だと専門用語に偏りがちですが、坂本さんの音楽に置き換えての話や、中沢さんの現代人に置き換えての話を読んでいると、何時代の話を読んでいるのか解らなくなります。
煙に巻かれているみたい。
でも、それぞれが言っている事は全然軽々しくないので、すごく引き込まれます。

この2人のファンだからという読み方もありでしょうし、縄文ファンだからという読み方もあると思います。
それから、場所に余裕がある方なら、本を飾っておくというのでもありだと思います。

「書店繁盛記」

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「書店繁盛記」 田口久美子・著 ポプラ文庫

西武百貨店書籍部時代からリブロを経て、ジュンク堂にお勤めの方が書かれているので、物凄くリアルな「リアル書店」の過去と現在です。
一部懐かしく、一部恐ろしく、一部くどく…とにかく色んな感想があります。

大学4年間、大学に行く日数よりも本屋でバイトしている日数の方が多かった私にとっては、どこのリアル本屋さんもとても大切です。
特に、売り場面積の小さい本屋さんはとても特色があって、旅行に行くと、必ずその地域の本屋さんを覗いてしまいます。どんな本の売れ行きがここら辺だといいのかな、とつい想像してしまうんです。
この本を読むと、チェーン店の場合、地域的なものと「このチェーン店ならこの分野が強いはず」という二つの縛りがヘビーユーザーに持たれがちのようですね。
また、近年、流通が大手に偏りすぎで、小さな本屋さんには本が入らないじゃないか!という傾向があるといわれてきましたが、その辺の内情が描かれているのも面白いです。
お客さんの傍若無人な態度を笑い話にしているのも、かなり楽しいですね、ちょっと身につまされますが…

結構、一緒に働いている方の実名が出てきます。
一番最後はそれぞれの担当ジャンルについてトークしているのですが、ちょっと私には長く感じられました。
各ジャンルの方と話しているので、いくら短くしても、結果的に長くなってしまうのは解るのですが、合間に入っている会話が別の人の時と同じだったり、本の前半の繰り返しだったりして、ちょっと微妙です。
せっかく前半が勉強になったり、面白かっただけに、少し残念です。

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