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新見南吉さんの作品をお好きな方は多いと思いますが
今日は「でんでんむしのかなしみ」をupしてみます。。

初めてカタカナ表記の作品を読んだ時には
「カナシミ」の文字が淋しく心に残りました。
どれほどの人々が深い悲しみを抱えて生きていくのかと
幼さ故に想像も追いつきませんでしたが
抱えてきた時間の長さだけ
少しは気づきがあるかも知れない。。と
少しは思える今日この頃です。







「でんでん虫の悲しみ」

新見南吉


一匹のでんでん虫がありました。
ある日そのでんでん虫は大変なことに気が付きました。

「わたしは今までうっかりしていたけれど
わたしの背中の殻の中には
悲しみがいっぱいまっているではないか」

この悲しみはどうしたら良いのでしょう。
でんでん虫はお友達のでんでん虫のところにやって行きました。

「何ですか」

とお友達のでんでん虫は聞きました。

「わたしは何という不幸せな者でしょう。
わたしの背中の殻の中には
悲しみがいっぱいつまっているのです」

とはじめのでんでん虫が話しました。
するとお友達のでんでん虫は言いました。

「あなたばかりではありません。
私の背中にも悲しみはいっぱいです。」

それじゃ仕方ないと思って
はじめのでんでん虫は別のお友達のところへ行きました。
するとそのお友達も言いました。

「あなたばかりではありません。
私の背中にも悲しみはいっぱいです。」

そこではじめのでんでん虫はまた別のお友達のところへ行きました。
こうして、お友達を順々に訪ねて行きましたが
どのお友達も同じことを言うのでありました。
どうとうはじめのでんでん虫は気が付きました。

「悲しみは誰でも持っているのだ。
わたしばかりではないのだ。
わたしは わたしの悲しみをこらえていかなきゃならない」

そしてこのでんでん虫はもう、嘆くのを止めたのであります。



<青空文庫のファイル(カタカナ表記)のものより引用>


 
 


新見南吉さんの印象的だった言葉

「ニイチエの道は遂に予の道ではない。
ニイチエにきくものは偉大な男でなければならぬ。
天才でなければならぬ。」
(昭12.3.10日記)

弱い時にはそうかも知れない。。
ニーチェの言葉って
思いっきり「正論」に感じる時があるもの。。。。





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