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ユタホン 東京散歩&さいたま散歩&パソコン絵画
歴史、文化など面白く奥の深い東京・埼玉。勝手きままなひとり旅&パソコンによる絵画制作。

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                  江戸名所図会の「根岸の里」
 季節は夏でしょうか、開け放たれた座敷で文人風と町人風の人物が囲碁を打っている。
 開け放たれた竹の門では女中さんと物売りが川を挟んでやり取りをしています。おそらくシジミ売りでしょう。
 この川はおそらく音無川と思われます。竹の柵で作った生垣にも風情を感じます。
絵の奥は田んぼと畑が描かれていて閑静な趣です。・
 
資料によりますと。
 
「根岸」という地名は、上野山の根の岸にあるから付いたものである
この場所は上野の山の北の影に位置するせいか、元々、静かで趣き深い環境であったので、江戸の武士や町民で別荘などを設ける人が多く、文政天保の頃(*1818-1844)もっともその動きが盛んであった。天保6年(*1835)の「諸家人名録」を見ると根岸に住む者は文人だけで30名もいた。ところが、天保の華奢厳禁の政令(*老中水野忠邦の天保の改革での倹約令)で、武家町人が百姓地に住むことを禁じ、みな家を引き払ったため一時原野のようになったと、今に伝えられている。
だそうです。
 現在は「根岸」と言う地名は残っているが痕跡はあるのかどうか楽しみに訪れてみました。
 
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版画は明治初期の御行の松、山本松谷画
 
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 それに昭和の初期に枯れるまで300年以上にわたり根岸のランドマークであった「御行の松」(おぎょうのまつ 別名大松)の痕跡を訪ねてきました。
資料によると。

根岸四丁目九番五号 西蔵院境外仏堂不動堂内
 江戸期から、根岸の大松と人々に親しまれ、『江戸名所図会』や広重の錦絵にも描かれた名松。現在の松はその三代目である。初代の松は、大正十五年に天然記念物の指定を受けた当時高さ十三・六三メートル、幹の周囲四・〇九メートル、樹齢三五〇年と推定された。枝は大きな傘を広げたようで、遠くからもその姿が確認できたという。しかし、天災や環境悪化のため昭和三年に枯死。同五年に伐採した。
 
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駅ビルブームの昨今、昔の駅舎の面影を残しているJR山手線「鶯谷駅」から出発です。
 
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駅前から坂と階段をおり、言問通りを右折し最初の信号を左折してからは一本道です。
 
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通りの街路灯には「根岸の里へようこそ」の歓迎文字が。期待は膨らむ。
 
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路なりにあること約7分右手にありました。真新しい門柱に不動尊と御行の松の字がきざまれています。また塀として寄進された石柱には大正期にこの地で栄えた三業地の芸者さんらしき名前がいくつもありました。これも歴史の一部でしょうか。
 
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境内に入ると、屋根に囲われた下に古い樹の断片らしきものが石の台座に鎮座しています。これが枯れた松の形見だそうです。ちなみに根の部分にあたります。
 
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こちらが不動尊の本堂です。こじんまりした親しみを感じる建物ですね。
左手の家にどなたか住んでいるようなのでウロウロすることはやめました。 家に帰ってから写真からイラストをつくりました。
 
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境内には三代目の松がすくすくと育っていました。約3メートルくらいでしょうか。がんばって早く大松になれよー。
これもイラストにしました。
 
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ここ根岸の名物「ごごめ大福」を昼飯代りに購入。1個200円を4個購入。思ったよりかなり重い。近くの根岸の里防災公園のベンチで食べていたところ、突風で公園の砂が舞って大福は砂だらけ、あわてて砂を払ったところ大福は手から砂地へ。そこへちょうど犬が来ていてぱくぱくと旨そうに食べてしまった。
リードを持った飼い主の人が恐縮していた。
さあ、これから根岸の里の探索だとベンチから立ち上がり写真の出口の道沿いが根岸の里であったとの情報をもとに歩いてみたが、なんの変哲もない道で拍子抜けしてしまった。
ただ、途中に藤寺と言われた「西行寺」があり、喜んで入ろうと思ったところ門が閉まっており残念。
 
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細い路地を進んでいくと広い通りの交差点にでた。尾たけ橋通りと尾久橋通りの交差点と表示がしてある。上の写真の角には江戸時代からの豆腐料理の老舗「笹の雪」あり、下の写真の水色の雨除けが気になり寄ってみると。
 
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でした。
 
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後記
残念ながら根岸の里の痕跡はほとんどなく。また音無川は暗渠となり道のしたに消えていました。しかし、町全体の雰囲気は古い町屋、お寺などにより歴史に生きている下町でした。
また、御行の松の不動尊がしっかりと町の人の手で守られているとのことなので大変うれしく思いミニ旅行は終了しました。
 
 
 
 
 
 
 
 

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