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あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
 
原題『Habemus Papamは、
新法王が決定したときに、発せられる語句なのだそうです。
 
バチカンのローマ法王に選出されたのに、重圧に耐えかねて失踪したメルヴィル枢機卿。
ローマの市井の中にいて、彼が出した結論とは……
 
という事ですが、
楽しそうな予告編とは裏腹に、観る前から、思うところある作品でした。
 
 
(↓雑感です〜結論を言っています。)
 
 
法王選挙は、立候補でなく、本人の意思とは無関係に
選挙で決まってしまいます。
 

(物語だから、と言えば、それまでですが^^;
神様のご意志である決定を、枢機卿ともあろう立場の人が受容できないというのは、
おかしいゾ!
などと、第一印象は、キビシイ目で思っておりました。
 

けれど、人間だもの。
聖職にあっても、迷える子羊なんですね……
あるいは、
一般なら、退職するような年齢のご老体に、過
大な負荷は、お気の毒かなとも思ったり……
 

そして、法王さまは、不在となります。
オードリー・ヘプバーン『ローマの休日』で、
王女様が、ローマの街に飛び出したように。
 
 
観ているうちに思ったのは、
法王様も子羊なら、
私たち凡人は、もっともっと、か弱き迷える子羊なんだということです。
 

だから、神仏など、心のよりどころを求めるんです。
でも、神様との距離はあり過ぎるから、聖職者などの
心の支え、導きが欲しい のだと思います。
 
 
:*::*::*::*::*::*:
 
   
今は、民主的で、平等なのは良いことです。
 

けれど、平等の美名のもと、リーダー不在・責任者不在で
皆で、ワイワイ議論を尽くしても、結果責任を負うような結論を出すことは避け
なんとなくウヤムヤか、それぞれが自己責任でやれ、ということになって
結局、前に進まない……ということがあります。
 

そのような状況では、心に不安や不満が、生じてきます。
確かに、自己責任で、人生は決めていくことかもしれませんが
自分よりも賢明な方に、導いて欲しいと言う想いもあるでしょう。
 
 
そんなとき、この人は!と思える
尊敬できる人を、心に持っていられることは、幸せなことだと思うのです。
 
 
(平たくいえば、ひいきのスポーツチームで
この人なら点を取ってくれる☆、試合を預けられる人がいると、嬉しくないですか?^^;
 
 
:*::*::*::*::*::*:
 
 

経過は、抜け出した法王様のことだけでなく
面接したカウンセラーや
枢機卿たちの様子なども、ありました。
 
 

「あなたは最高よ」と言う賛辞でさえ、
人と比較されることへのストレスにもなる、というエピソードは
法王職という最高位にも、意味ありげです。^^;
 
 

そして、枢機卿たちのバレーボール大会。
苦戦していたチームが1点取って、盛り上がり、
リーグ戦で、法王不在の時間稼ぎ?をしていくはずが
決勝戦までしないまま、中止に……
 
↑このシーンの意義が、よくわからなかったのですが
盛り上がったのに、最後まで行かない、という暗示だったのか……
 
 
:*::*::*::*::*::*:
 
 
一方、法王様は、“役者”になりたかったらしいことがわかります。
 
 
個性的な、役者も登場し、その人の舞台も観ます。
拍手喝采を浴びた、その役者の姿に
法王様も、もしかしたら、
自分は、人生の中で、法王と言う役を演じるのだ!と自覚されたと思ったのですが……
 
 
え!?
 
結末は、アレでいいのですか…………???
 
 
▼▼▼▼(↓結末)
 
自分は導く者でなく、導かれる者だ、との結論ですが……
 
 
ならば、
信者の皆さんとともに、手をたずさえて、信仰を深め、神様に導かれましょう!
というほうが、良かったのではないかと思ってしまう……
 
 
『ローマの休日』の王女様は、休日のあと、自覚と責任を持って、復職したのに
『ローマ法王の休日』は、そのまま、休日か……
 
 
法王様を見上げていた信者の皆さんは、やっと現れた法王様を
喜びのまなざしで、見ていましたよ。
なのに、法王様の 「やはり私はダメです」と言って、
引っ込んでしまったときの、落胆した表情………orz
 
 
勝手に期待されても困る、と言われそうですが
尊敬や心の支えとなる対象を、失ってしまうことは
笑い話では済まない、落胆と喪失ですよ………………….
 
 
それなら、秘密裏に、選挙し直して、
別人を立てて丸く収めればと思ってしまいますが
それでは、作品としては、無難すぎてつまらないので^^;
 
 
▼▼▼▼
 
 
最後は、
破たん(←言い過ぎか!?)、もとい、
あのような“打破”(?)を、示したのかもしれません。
 
 
……………………………………でも、ちょっと、残念…orz
 
.
 

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