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↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
 
原作未読ですが、原作の感動を、味わうことができました。
途中から、涙が、流れっぱなしでした。
 
それは、戦争=死=哀しみ、という構図だけではない
人を想い、命を想う、その気持ちが……そして
秘められたことを、今、新たに知った者の気持ちが、たまらなかった……
 
▼〜▼内容にふれつつボカします。
▼▼▼
 
祖母の葬儀の日に、実の祖父のことを知った孫たちが
零戦で特攻死した、祖父・宮部のことを、知るために
戦友たちを、訪ね歩いていきます。
 
物語は、孫たちが、祖父のエピソードを聞く形で
当時と現代とが、交錯していきます。
 
生きることにこだわった祖父から、生き延びることだけ考えろ!という言葉に
強く導かれたおかげで、生きながらえたという部下の話を、まず聞きます。
その言葉のおかげで、娘を持つことができたと。
 
1度は、追い返されたヤクザの親分(=田中泯さん)からは、
非常に、熱い
命を張ったエピソードを、聞きました。
(この親分の刀には、あとで、また、泣かされます……)
 
命を懸ける場では、いわゆる、美しく清らかなとは違う、
また、単なる友情とも違う、熱い血の通った絆が、あるのだと思います。
1度は、嫉妬を含むマイナス感情から、
味方なのに、宮部を撃墜しようとした(!)彼ですが
宮部の真の姿に感じいり、自分が楯になろうとさえ、思うのです。
(回想を語るとはいえ、田中泯さんのスゴミには、いつも感動します。)
 
飛行訓練の教官だった宮部が、生徒をなかなか合格させず
戦地へ行かせないのも、涙ぐましいのですが
そんな宮部を、命がけで守ろうとした大石(=染谷将太さん)にも
頭が下がります。
 
戦局が悪化し、零戦が特攻化するにあたり
死ななくていい命が散っていくのを、どうにもできない宮部は、苦悩します。
彼らの死の上に、自分は生きながらえていることに……
自分が生き残ろうとすると
死にゆく彼らを、見殺しにしていると思うのです……
 
けれど、宮部とて、ただ死にたくない、というわけではありません。
自分の命は、妻子が、路頭に迷わないため。
でも、それがかなう戦局では、なかった……
 
ここでは、大本営がどうのということは、特に見せてはいないので
なぜ、日本が開戦に至ってしまったのか、という根本にはふれていません。
(戦い方の要領の悪さは、少し、見せる)
 
それが却って、理不尽な境遇におかれた人間が
誰かのために生きること、死ぬことの真摯な姿が
クローズアップされ、強く問いかけました。
 
やがて、孫たちの謎だった
“なぜ、そんな宮部が生き残ることをやめ、特攻したのか?”
そこに、迫っていきます。
 
宮部は……命を、助けるべき若い大石に、あげたのですよね……
このシーンのあとは、ずっと、涙こぼれていました….
(生き残った大石=染谷将太さんも、哀しみを引きずる感じが、とてもいいです。)
 
そして、宮部が、妻に約束したことが、涙を誘います。
彼は、「必ず戻る」と言いました。
どんな姿になっても、必ず戻ると…………
 
そうして、妻も、言うのです。
宮部は、還ってきてくれましたと………
ここは、もう、心の深いところの問題です。
宮部を慕い、敬愛した人たちが、
“宮部“の心を魂を、妻のもとに帰してくれた――――
としか言えません……
 
そういう時代を生き抜いた人たちの生き様を前にすると
私も(宮部の孫も?)、甘えた自分が、恥ずかしくなります……
今、生きている命を、しっかり生きるほかありません。
未来を、築いていかなければ…….
 
そんな想いがあふれたような、孫(三浦春馬さん)を包んでいく、怒涛のシーン。
そして、宮部の零戦が、孫に、将来を託すかのように、その場を飛んでいく……
それが、彼の最期の祈りであるかのように………
それが、「必ず戻る」と言った、約束の1つの形であるように……
 
 
▼▼▼
 
 
冒頭、祖母の死に際し、祖父(夏八木勲さん)が、崩れ泣くシーンの意味が
終盤に、しみじみと、わかります。
 
ラストの宮部(岡田准一さん)の表情と合わせて
エンドロールにも、涙が止まりませんでした…….
 




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