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あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
 
 
15年前に亡くなった長男の命日に、兄弟たちが、実家に集まる。
次男は、妻と連れ子を連れて、帰省するが
求職中であることを、開業医の父には知られたくないので、ぎくしゃくしている……
 
 
これは、長男の命日の“一泊二日”+αの物語で
主役は、次男の阿部寛さん、という事になるのですが
どちらかというと、狂言回しのようで
圧倒的な主役は、実家の母であるおばあちゃん(=樹木希林さん)だったと思われます!
 
(そもそも、タイトルも、希林さんがらみですもん♪)
 
希林さんの、“おばあちゃんのつぶやき“は、可笑しみあり哀しみありで
ホント、心に来ますねェ〜……
 
 
▼〜▼ 内容にふれて雑感です。
 
 
▼▼▼
 
 
おばあちゃんち(←実は、おじいちゃんちだけれど^^;)に
親戚が集まったときの、ドタバタと落ち着かないけれど、
にぎやかで楽しい雰囲気♪
 
 
……とは裏腹にある(汗)、嫁の気疲れ、孫同士の日より見
実の親子でも、子供の頃にはなかった “溝“もあって
ましてや、長男の死(命日)があればこそ集う、という、寂しさ……
 
 
生き残った者たちに、向けられる親の目は
グチるつもりは無くても、キビシイ……
 
 
次男には、亡き長男に代わって、家を盛り立ててほしい(ほしかった)
と言う希望があるし
兄と比べられてきた次男も、それを感じるから、
今さら、求職中だとは、知られたくない。
いたたまれないし、ボロが出るまえに、帰りたい。
 
 
(長女は、生きている私たちが、親の面倒を看るのだから、
死んだ兄よりも、自分たちのことを大切にしてほしいナと思っている…….……
でも、親には言わない^^;
 
 
長男が助けた少年には、長男の分も、立派な人生を歩んでほしいもの
けれど、亡くなった長男の人生は、取り戻せるものではないから
その少年が、どういう人生を送っても、心にひっかかるものはあると思う。
 
 
「あんなくだらん奴のために!」
助けた子をくだらん、というのは言い過ぎだとしても、
それが、息子を失った父の本音だ。
 
 
「恨む相手がいないから、やり場がない」気持ちを、抱き続ける母は
恩を忘れさせないために、命日には、毎年、彼を呼び続けるという。
怖ろしいまでの残酷さを感じますが
息子を失った母の哀しみは、本当は、そんなもんじゃない…………………………………
 
 
兄の墓参からの帰り道に、ついてきて、家の中を飛び回るモンキチョウを
兄の化身だと思い込み、常軌を逸して、追いかける母の姿が、哀しすぎる……
↑この希林さんの様子は、本当に切なくて、憐れで、胸が苦しくなる……
 
 
そして、この長男の命日をめぐる物語に、意表!をつくのが
『歩いても歩いても』。
なんだと思いました?
これは、いしだあゆみの歌う『ブルーライト・ヨコハマ』の一節だったんです。


♪歩いても〜歩いても〜小舟のように〜
私は〜揺れて〜揺れて、あなたの腕の中〜(引用)
 
 
家族たちの喪失の哀しみは哀しみで、ずっとそこにあったのはわかった。
プラス
母が、父に対して持っていた“恨み節“。
 
 
ナント!この歌は、昔、父が、愛人宅で歌っていたのを、
通りがかった母が、聞いてしまったもの。
その帰りに買ったレコードを、ひょんなことから、
夕食時に、皆で、聴くことになるという……(_)!!
その事実は、あとで、入浴中の父にのみ、暴露されるので
ほかの家族は、安泰なのですが……^^;
 
 
人知れず、このレコードを、母は、どんな気持ちで聴いていたのか……
空寒い気持ちになってきます…….
 
 
……たぶん、これだけでなく、おばあちゃんは、母として、主婦として、妻として
大いなるグチを、たくさん、ため込んで来たのかもしれない…………
(今だから、なんとなく、私は、わかるような気がしますが…^^;
 
 
そんなグチを、仏壇の長男に、ブツブツ言っていたのかもしれませんナ〜
(希林さんには、その光景が目に浮かぶョ)
だけど、そんなグチは、“のれんに腕押し“で、張り合いがないのョ〜(T_T)
生きている人に、ちゃんと、受け止めてもらわないと
“歩いても歩いても“、前に、進めないのョ〜………………………….
 
 
▼▼▼
 
 
親が生きているうちは、そのうちそのうち……と思いながら、
先延ばししてしまう……
 
 
傷ついても傷つけ合っても、本当の姿でいたいのに
親子・身内だと、他人以上に、隠したいものもあって……
家族なら、許してくれるかな……という甘えもあって
ココゾというタイミングに、合わなかったり……うやむやになったり……
 
 
だから
後で、ゆっくり、後悔することも、あるんですよね……
後で、すご〜く、懐かしく愛おしくなったり、するんですよね……………
 
 
“長男の死”という哀しみを、共有してきた家族でも
それぞれに、抱えるものがあるーーという最たるものが 
『歩いても歩いても』
家族は美しい絆ばかりでない、というところにも、
同類あい憐れんで、ホッとするのかもしれません。
 
 
それらをふまえて
ラストシーンの“家族の墓参り”が、とてもイイ☆
歩いても、車でも?^^;
恨み節は忘れて、前に進んでいますよ〜、という雰囲気が、うれしいの……
 
 
PS:とうもろこしの天ぷらは、未体験です。
ポン!ポン!と、一部、ポップコーンになっていそう……^^;
 
 
                                                                                                            
 
 

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