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あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
 
 

1789年7月14日の朝から始まる。

それは、パリのバスティーユ監獄が陥落し、フランス革命の勃発した日。
パリから離れた、ベルサイユ宮殿にいる国王と貴族にも
王や貴族の名が書かれた、処刑者リストが出回る。
王妃マリー・アントワネットは、お気に入りのポリニャック夫人を国外に脱出させるべく
自分に忠義な朗読係シドニーを、その影武者に仕立て上げる……

 
 
……という、わずか3日ほどの物語ですが……
 
 
ベルサイユ宮殿でのロケには、やはり、それなりの風格が伝わってきます。
数日間という短いスパンでの、己の命運がかかった、それぞれの緊張感の描写には
それが、ここで実際にあったことなんだな……と、しみじみ思わせてくれます。
(ベルサイユ宮殿に住んでいる貴族たちは、まるで、寮生活のような……^^;
 
 
以下、内容にふれて雑感です。
 
 
▼▼▼
 
 
まず 仲良しの女友達  という存在について。
 
王妃の、ポリニャックへの異常なほどのご執心ぶりは、
14歳からずっと故国を離れていた王妃が、
心許せる友と呼べる人をつかまえて放したくない、という想いだったと思います。
他の夫人が「宮廷に友なんていない」と言いますが、
宮廷が孤独な場所だと、暗示しています。
 
ダイアン・クルーガーが王妃を演じていますが、
美しい華やかさもあり、寂しさもあり、
押しの強そうな気まぐれな感じもあって適役でした(*^_^*)
 
 
そして、
詳細は不明ですが、
朗読係の乙女シドニーは 憧れと忠誠心をもって、王妃に仕えています。
 
 
この忠誠心は、仕事上の責任以上のもので たとえ火の中水の中、
のような感情のようでした。
 
 
たとえば、イヤイヤ行進しているような兵隊たちは
命令されれば、そのとおりに動くのでしょうが
ひとたび、革命騒ぎになれば、主君のことは知ったこっちゃないんだろうな〜と
思わせるものがあります。
 
 
そうかと思えば、革命騒ぎがあって
(ソレどころではないだろう〜とは思うのですが)
王妃のための刺繍のことを、すごく気にかけている夫人もいます。
何があろうと、責任の範囲を務めるのは、家臣の務めなのでしょう。
 
 
シドニーの王妃への忠心は、家臣の鑑、と言うべきものなのでしょうが
それだけの気持ちを、王妃に向けていた理由は何か?
 
 
シドニーは、王妃に取り入って出世しようと言う野心は、なさそうでした。
彼女も、孤独から救われたい気持ちなのかと。
 
 
シドニーにも、同僚の女友達はいましたが 彼女たちは、結局は、彼氏を優先しますよね
シドニーにも、彼氏がいたら、価値観は変わったのか……
(気になる男性も現れますが、まさに、革命のドサクサで、愛し合う間もありません……
 
 
憧れていた王妃に、主従の関係で、誠意を向ければ
王妃も、自分に、信頼を返してくれるのではないか
それが、強固な絆になって、孤独の自分を救ってくれるのではないかと。
 
 
けれど、ここでの残酷性は
敬愛する王妃に、自分への忠心があるなら、
大切なポリニャックの命を守るために
身代わりになれと言われるだけではありません!!!
 
 
その同じシーンで、王妃は、ダリアの刺繍を上手に仕上げたお針子に、褒美を出します。
それは、実は、シドニーが、不在のお針子の身代わりに仕上げたものですが、
王妃はそれを知りません。
 
 
身代わりの自分(お針子)への褒美(賞賛)はあっても受け取れないどころか
今、存在する自分は、敬意もないまま、捨て駒にされる…………
なんという皮肉でしょう……orz
 
 
ダリアの刺繍のエピソードが、より一層、シドニーの立場を複雑にさせ
自分というものの虚しさを、際立たせるものでした……
 
 
かくして、エピローグ。
ポリニャックとして、国外に出たシドニーは
自分は、もはや何モノでもない……との嘆息を残して終わります。
 
 
▼▼▼
 
 
激動の歴史の1場面にあっては、
名も無き者の存在は、かくもはかなく扱われてしまうのか……という虚無感が
もう1つの、名も無き者の存在との対比で、より愕然とさせられました
 
 
唯一の救いは、ポリニャックの一行は、国外に脱出できたという事実。
シドニーも命あってのモノダネで、生き抜いててほしいと思いました。
 
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ポリニャックの緑のドレスを着るシドニー。
 
 
 
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ベルサイユ宮殿での記念写真のような1シーン
 
  作品にとって、入れ物となる舞台背景は、かなり重要だなと思います。
 
 
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