松下電器産業製の石油温風機による一酸化炭素中毒事故が相次いでいる問題で、同社が事故を初めて公表する約2か月前から、顧客サービスキャンペーンとして、問題の部品の無償交換を始めていたことが10日、わかった。
最初の死亡事故から約1か月後で、同社は、遅くともこの時点で原因の重大性を認識していたとみられる。キャンペーンでは無料点検をPRする一方、販売業者には原則、部品交換を指示していた。
同社は2月10日、温風機を含む97種類の石油機器の製造を3月末で打ち切ると発表。「ご愛顧御礼キャンペーン」として、うち温風機29種類に限って無料点検を受け付けるとした。
これより1か月以上前の1月5日、同社製のFF(強制給排気)式石油温風機を使っていた福島県のペンションで宿泊していた小学6年男児(12)が死亡、父親が重体となる事故が起きた。
無料点検対象の29種類のうち、25種類は一連の事故を受け、経済産業省が先月29日、回収命令を出した製品だった。
関係者によると、同社はキャンペーンにあたり、販売業者らに購入者名簿の提出を求めたほか、原則、バーナーに空気を送るゴムホースを銅製ホースに交換するよう文書で指示。事故については知らせなかった。
同社が事故を公表したのは、長野県で同様の事故が2件(5人軽症)相次いだ後の4月20日。会見で、老朽化によるゴムホースの亀裂を原因の可能性として挙げ、銅製ホースに無償交換することを初めて発表した。
同社は「キャンペーンは、あくまでお客様への感謝の意を示すためのもので、事故を受けた対応ではない。公表が遅かったとの指摘には、反省する面もあるが、原因の調査に時間がかかった。事故を隠す意図はなかった」としている。
ゴムホースの亀裂はどこに発生したのでしょうか。
亀裂は本体側の締め付け応力を受けているクリップの接触部であれば、本体の熱のヒートサイクルから劣化が進行したのでしょう。また、ホースの途中に亀裂が入っていた場合はホース内に何らかのガスが流れておりゴムの劣化を進めたのでしょう。そのほかには組み付け時にねじれていたなども考えられなくはないでしょう。
松下電器は対策として銅パイプに変更していますから、亀裂箇所はホースの途中で、亀裂の原因は何らか(松下電気は解っているでしょう)のガスだったと思われます。
しかし、銅パイプ対策は不十分だったので交換してすぐに事故が起こってしまったのでしょう。
対策品の事故の発生原因は重量の増加と銅パイプの熱と推測できます。
どこかのニュースで本体構造が出ていましたが、本体側のホース接続部のパイプは下向きに出ていました。ホース側の重量の増加は、重力によるホースの抜けを招く可能性があります。そして本体側から熱がホースに伝わってきます。また、銅パイプも熱をホースに伝えて、本体と銅パイプをつないでいるホースが膨張し、抜けやすくなる可能性があります。
ニュースにはホースクリップはねじで締めると書かれていましたから、クリップ自体にはばね力はなくホースが熱膨張し薄くなったときにはクリップの緊迫力は落ち、ホースは落ちやすくなります。また、修理をした方の意見としても重量が増したのがホースはずれの原因であるかのような発言がニュースにありましたから、もしかしたら、本体のパイプにはビーディング加工(漏れ防止と、ホースはずれ防止のためにパイプの口元付近を膨らませる)が施されていないのではないでしょうか。
それらが合わさって対策品にしたとたんに事故の発生となったのではないか思われます。
以上は私の推測ですが、いずれにしてもこれらは開発段階でクリヤーしておかなければならない問題です。松下電器は事故の原因を公表すべきです。
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