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海と二輪の1000km点検。

 昨日一昨日と海ネタが尽きないはずの海日和でしたが、そんなものより優先すべくが思考の整理、このブログで言うところのドキュメント。そんな海より優先すべくが約束の毎月23日、割り込む形で歯列矯正マウスピースの纏め記事をぶち込みました。
 という事で、遅ればせながら土日の様子を思い出せる範疇でご紹介。写真撮る間がなくてあまり伝えられませんが、働く合間の遊びの画像をご紹介。

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呼び鈴。

 慌ただしい環境において、的確に我々をカウンターに呼び戻してくれるお助けアイテム。そう、呼び鈴である。でこいつが何なのかと言いますと、錆びを落として焼きを入れました。錆びの名残はご覧の通りお分かりかと思いますが、それを綺麗に落としたところでやっぱりちょっと汚い印象があったのですよね。
 そこで考えた。焼きを入れたら落ち着きが出るのではないかと。更には、もしかすると音色も良くなるかもしれない(硬くなるため)。という事で、ガスバーナーを点火!磨きをかけた鉄をあぶり、そして水ではなく油にドボン。チェーンソー用の油です。それをまた火ばさみでサルベージし、バーナーで炙る。

 くんくん、この臭い。高校時代に旋盤で素材加工の授業をやった時に嗅いだ臭いだ。あ^〜たまらねえぜ。元々工作や乗り物のメンテが好きだったりするので、機械油の臭いって何となく好きなんですよね。体に悪いのであんまり長時間は嗅げませんが。チョコレートなんかが服に付着した日には発狂しますが、機械油なら許せます。普通は逆だと思いますが。
 で、油にドボンとバーナーで炙りを何度か繰り返す。アウトドア用のチャチなガスバーナーなので、鉄が赤くなるほど加熱はできませんが、何度か油漬けを繰り返す内に揚げ物を揚げてるような音に変化。油が跳ねて来たー!熱っつー。

 最後は水にドボン。適当に洗っておしまい。このやり方が正しいかどうかは分かりませんが、別にええやろ。どうせ百円くらいの呼び鈴だろうし、遊んで満足して使い潰そう。

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内側はこんな感じ。

 初年度くらいから使っているものですが、もう少し頑張ってくれそうです。鉄の部分は問題ないと思いますが、プラスチックがいつまで持つか。壊れたら修理しても良いのですが、そこまでするかどうか。昨日僕一人で場内の番をしている時も鳴らしてくれるお客さんが居たので、綺麗にした甲斐がありました。大体皆さん声で呼んで下さるんですけどね!
 写真じゃ中々伝わりにくいですが、肉眼で見るとついつい撫でてみたくなる光沢を放ちます。シブいぜ。

 なおここまでの写真は土曜日のお話。つまり土曜日、休憩中に呼び鈴を弄りました。ただ接客の為に空き時間ボケ―っとすれば良いってもんじゃない。場内は成さねばならない課題で溢れ返っている。接客の必要がない間は、草を刈ったり箒で掃き続けたりゴミ拾いに行ったりトイレ掃除したり見回りしたりまかないの手伝いしたり予定をチェックしたり整理整頓したりゴミの分別したり大工したり土方したりと何でもやる事があるのだ。
 でも結局家業みたいなもんなので、こんなもんです。自転車操業でごんす。

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日曜日の海と空。

 青空は見えてますが、土日とも大体曇ってました。稀に晴れ間が見えました。曇り時々晴れです。海は比較的綺麗な方ですね。
 で、画像でご覧いただいて分かるこの草原ですが、ぶっちゃけ邪魔です。なんて言う植物だろう、芝によく似ているんですが、芝じゃないんですよね。種類は芝に近い何かだと思うのですが、はてさて。芝とは違い、これを素足で踏むとチクチクして痛いんです。だから根絶やしたいのですが、多年草のふざけているところはその生命力の高さ。一年草は引っこ抜けばおしまいですが、多年草は根っこを地中に残せばまた茎を伸ばしてくる。イバラもちらほらあります。危険度は茨の方が高いですね。こちらはダイレクトに刺さりますから。
 今は、これらの植物の根絶も考えてます。ここらは井戸なので、あんまり薬を撒きたくは無いんです。火炎放射器で燃やしたろか。とりあえずブチブチと手で引いたり、鎌で刈ったりしています。まあ今すぐ場内全土は無理なので、せめて海の家周りだけでも綺麗になればと。

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オールフリー。

 わいはライダー。車で通勤する者として酒を飲む訳には行かない。まあ実際のところ僕のアルコール分解力は強い方なので、朝一番に飲めば帰る頃には全部汗とエネルギーに変わって体内には残ってないとは思いますが。
 なんでこれが冷蔵庫に入っていたのか詳しい理由は忘れたけど、確か遊びに来た知人がくれたものだったと思います。オールフリーと言えど僕以外に飲みたがる仲間は居ません。あー美味い。

 他にも色々あったのですが、後は殆ど仕事の話になるのでおしまい。今日はお仕事休みを貰ったので休みました。よーしPCで色々すんぞーと思っていたものの、連日のくたびれにより爆睡。よく眠れました。
 そして、先日ブログで綴りましたPCXの点検をして貰いに車屋さんへ赴きました。連絡を入れたのは木曜日の事で、基本四輪専門の店だったので二輪は1000km点検は無い事を申し訳なさそうに告げられる。瞬間「えー!」って思いましたが、マニュアルには受けられる事が書いてあると説明。そこから確認の為お待ちくださいと一旦通話を終え、しばらくしてからコール。二輪もOKとの旨をいただきまして、僕も先方も胸を撫で下ろす。専用のオイル入荷の都合で翌日は無理で、土日も仕事があるので無理。という事で月曜日である本日に決定。
 天気は曇り、時々雨。天気予報では雨は降らないとの事だったのに降って来やがる。おのれ。小雨だったので、体が濡れるスピードよりも風圧と気温で乾くスピードの方が勝っていたからか中まで染みる程ではありませんでした。あと道間違えて約束の時間を15分オーバーしてしまいました。ひえぇごめん。

 店内に入ると鍵を求められ、早速点検開始。何を目的に訪れたかも申し上げてないのに仕事が早いですね。四輪屋で二輪買う人なんて珍しいからでしょうかね。点検の様子を傍で見ようかと思っておりましたが、結局エアコンの効いた涼しい店内で待つ事にして、飲み物をサービスしてくれたのでオレンジジュースを所望。あー快適じゃー。
 いつだったか「車の購入を検討」との理由で毎日のように車屋に押し掛ける人が居るとのコラムを見ましたが、これが理由なんでしょうか。店内は快適だし、タダで飲み物を御馳走してくれるし、雑誌もいっぱいある。

 うちの海でこのレベルの接客が出来るようになるには如何したら良いかを考えましたが、うーんやっぱ消費物の提供は今のところ難しいですね。現状は浮き輪やゴーグルやシュノーケルなんかの貸し出しを無料で行っている程度です。あと冷水ではありますがシャワーも無料。休憩所も基本無料。トイレ有料の海水浴場あるらしいですね、トイレも無料。水は飲用認可済みの井戸水なので飲み放題。入場料さえ払って貰えば、海水浴場としての最低限楽しめるサービスの提供を行っております。
 下見のつもりで数分以内に退場してくださる方は無料で出入りを許可しております。この「下見無料」で如何に感動を与えられるかがポイントやろな。それが今のところ0円で提供できるサービスですね。

 話を戻しまして、一時間くらいかな?メンテ終了のお知らせ。オイルの交換をお願いしており、そのオイルの値段はニ〜三千円くらいになると電話越しで見積もりましたが、実際のところ864円。パーツ交換込み覚悟で五千円くらい持参したのですが、あまりの安さに拍子抜けしました。つまり異常なしという事です。
 車屋さんには再三お礼を申し上げ、雨の中を後にする。程なくして止んだので良かったです。あー快適じゃー。後続車の軽トラのおっちゃんがはみ出し追い越し禁止の制限50道路でケータイで通話しながら目測80km/hくらいで追い越してったけど気にしない。わいはライダー。自他共に物怖じしない正義を貫かなければならぬのだ。
 今回は行き帰りで子供の注目はありませんでしたが、車屋のお爺ちゃん事務員さんとちょっとしたお話になり、僕の考えるところの安全対策と志を説いたら感心してくださいました。清算が終わり、店を後にする際に「様に成っとるぞ」と好評をいただきました。やったぜ。

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変化が無くなった。

 一ヶ月、三ヶ月と歯の動きを追って来ましたが、三ヶ月目をピークに変化が見られなくなりました。うーんマウスピースの問題では無いよな?試しに新規購入した方がいいのかな?まあオーダーメイドでも何でもない市販のマウスピースでは、この辺りが良いところなのでしょうね。
 もう一歩先のキッツイ矯正器具を探して買って咥えるべきなのかもしれない。撮影の角度により悪化しているように見えますが、実際はそんなことありません。歯列全体としては「三ヶ月後」より改善しております。

なお初日と三ヶ月後。

 この変化は今見ても素晴らしく思います。この感動をもう一度味わいたい。

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まあこんな感じ。

 四月、五月、六月と、気持ち程度に変化を感じたような気がするレベルに留まる書き込みです。前回の投稿日以降は、まだまだ変化を感じる最中だったのですが、時が経つ毎に段々と書く事が無くなって行く。七月現在、とうとう一日から今日に掛けての全ての日が変化無しという安定した日記となる。
 でも毎日欠かさず咥えてます。七月は宿直の日はお休みしましたが、それらの外泊を除けばずっと続けてますよ。これからも続けます。

 さて、そんな歯列矯正マウスピースを使い続ける中で、様々な質問をいただいております。なるほど気になる質問から、バカみてえな質問まで色々あるので、たぶん多くの方が気になるところの正直な回答(感想)を書き綴ります。

1.本当に効果あるの?
 僕の歯列には効果が現れました。使い始めてから三ヶ月が経った辺りで、矯正器具が想定しているであろう歯並びの水準まで整いました。ただし、完全に良くなった訳ではありません。
 裏を返せば、完全に整えたい人にとっては自分である程度まで整えられるステップとなる見方ができます。「軽度の悪い歯並び」と言えるところまで改善したなら、医者による矯正もある程度安くなるのが期待できますね。どうせ歯列矯正は長期を要するので、急がないならまずは市販のマウスピースから始めてみるといった使い方を提案できます。
 ただ、あまりに酷い歯並びには効果が期待できないようです。歯科へどうぞ。
2.不正咬合(反対咬合)にも効果あるの?
 知るかよ。この質問本当にたくさん貰うんだけど、安いんだから試してみりゃいいだろ。どうせ市販の矯正器具で駄目なら医者に掛かるしか無いんだし。はっきり言って、歯並びが酷い人は百万払ってでも歯列を整えるべきです。百万も掛かるのか!などと慄くような人は、たかが二千円の器具でも使いたがりません。諦めてください。
3.どのくらい痛い?
 最初はとにかく痛い。歯と歯がカチンと軽く接触するだけで悶絶します。痛いけど、それが理由でグラつくとか、抜けそうになるとかはありませんでした。ただ咀嚼に難があり、外してすぐには堅いものは食べられません。器具を外した後の為の流動食を用意するか、プチ断食だと思って何も食べずに過ごしてください。
 僕の場合だと、三ヶ月間は大なり小なりの痛みが続きましたが、本当に痛いのは最初のひと月くらいで、次第に痛く無くなります。そもそも痛いのが無理だという人は、医者による歯列矯正も無理です。諦めてください。
4.寝ている間に外れてしまわない?
 僕は外れた事はありませんが、外れてしまう人も居るようです。兄弟に勧めて買わせてみたところ、無意識に外してしまったり、口が大きいのか何なのか勝手に転がっていたりしたそうです。やる気が無い人の口からは、何らかの理由で外れてしまうものだと思ってください。
 また、最初の内はあまりに多い唾液の量に寝具を汚すかもしれないので、タオルなどを敷いてから寝ると良いです。
5.装着したまま水は飲める?
 飲めなくはないけど、素直に外すのをおすすめします。誤って器具を呑み込むような事は無いと思いますが、溺れるかもしれません。なおスポーツドリンクやジュースなどの甘いものを飲むのは止めた方がいいと思います。
6.虫歯があるけど大丈夫?
 知らん。気になるなら治療して来い。
7.鼻炎だけど大丈夫?
 一応口呼吸の為の空気穴がありますが、空気が通る量は少ないです。鼻呼吸が出来なくても、不可能ではないといったところでしょうか。そもそも鼻炎は甘えです。治しましょう。
8.洗浄はどうする?
 した方がいいです。外して放置してまた着けるのは不衛生だし臭いと思います。専用の洗浄液がありますが、入れ歯用洗浄剤とかでも代用できるんじゃないでしょうか。
 ぶっちゃけ潔癖症とかでなければ、臭いと汚れさえ落ちればそれで良いので、指でこすりながら流水で洗うくらいで大丈夫です。洗った後は乾かしてからケースに仕舞いましょう。
9.毎日使わなきゃ効果が無いの?
 僕は毎日使って三ヶ月。二日に一度の使用なら、半年かそれ以上掛かったのではないかと思います。週に一度なら二年くらい掛かるのでしょうかね。その様に捉えてください。
10.歯軋り防止の効果は?
 外れてしまいさえしなければ、100%防げます。物理的に歯と歯の接触を防いでいるので、歯軋りのしようがありません。比較的歯が鋭く顎が強い僕でも大丈夫ですから、歯軋りで噛み千切ってしまう心配も無いでしょう。
11.上の歯は?
 僕の記事では主に下の歯の矯正についてばかりを書き綴りましたが、上の歯にも効果はありました。出っ歯という程ではないのですが、以前よりもほんの僅かに引っ込んでおります。もっとも上の歯は元よりズレておりませんが、下の歯同様に初期は痛かったので、矯正が効いていたんじゃないかと思います。
12.記録は毎日取った方がいいの?
 趣味みたいなものなので、毎日でなくても良いと思います。ただ、日々の変化を主観で判断するのは楽しいですよ。例えるなら、我が子の生長を見守るようなもので、日々を送る中では中々変化を感じにくいけど、ふとした拍子にログを辿ると、大きく変化している事に気付けます。
 そのような楽しみを求めるなら、毎日記録した方が良いです。如何でもいいなら時間の無駄なので、取らなくても良いです。

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 概ねこんなところでしょうかね。大体の事はネットで調べりゃええやんというような質問とか、さっさと買って試せよって言いたい質問ばかりですが、どうしても二千円にビクつく人にとっては少しでも多くの体験談が必要なのです。でも、僕が勧めた人は悉く止めてしまったり、「Yuu君の歯列が改善したら買う」と言いながら全く買いそうにない嘘吐きも居るので、それが普通なのかもしれません。
 どうせ途中で止めてしまうから初めから手を付けないのか、多くの人が途中で止めてしまうからこそ自分は続けてみるぞ!と特別感に燃えるかは人それぞれですが。

 痛みを伴うという事は、細胞レベルで変化が起きているという事。その状態を長期に渡り繰り返せば、良かれ悪かれ何らかの変化が目に見えて訪れる事。それだけは間違い無いでしょう。

 そんな訳で、歯列矯正マウスピース半年間の使用。開始より三ヶ月後以降の三ヶ月間は、今のところ変化無し!これからは毎日恒例の撮影記録は終わりにして、地道にメモ帳に記録を残す程度まで縮小します。ただひたすら「変化無し」と書き続けるだけの簡単なお仕事。
 覚えていたら2018年1月23日に続報をお知らせいたします。或いは、途中でより効率的な方法を見つけたらご紹介いたします。

 という事で、歯列矯正マウスピースの記事のシリーズは、ここらで一旦ひと区切り。それでは皆さんごきげんよう。有意義な半年をお過ごしください。

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 正当化は大事である。例え周囲の人々にとって芳しくない結果に終わったものであったとしても、そのように評価された当人には、その人なりの正当性があっての行為だからである。例えば、お金が無く、職にも就けず、生活保護も受けられず、かといってそれ以外にお金を稼いだり、生き抜く術を知らず、それでも何とか生きたいと望む人にとっては、文字通り道草を食うか、ものを盗まなければならない。
 仕舞いには泥棒をせざるを得なくなった人でも、結果困らせる事になっただけの事であり、心の底から人を困らせようなどとは思わない。「そうしなければ死んでしまう」と正当化されれば、生きる為に仕方がない犯行だったとして酌量の余地が生まれる。

 このような命の危機に関わる事例でなくても、正当化は必要な事がある。人は、結論が出るまで意見を出し合わなければならない。より発展して行く方法が正当化であり、正当性が劣るものは淘汰され、より真に近いものほど残る。言うなれば、ひとつの説得術である。
 幼少期を振り返り、当時に出来て然るべきと思った事にも「仕方がない」等と納得したフリや、開き直ったフリは、自己の抑圧と何ら変わらない。親の所為にしてこそ、己の意思を以った行動が始められるようになる。責任転嫁は駄目というが、逆である。責任転嫁をしなければならない。正しく責任転嫁をして、己を正当化し、その正当性について思慮を巡らせてこそ、本当の感謝を対象へ向けられるようになる。
 ちょろっと逃げない為に必要なのは、本心から抱いた感想に素直になる事である。

 そんな中で、「嘘」を正当化する人が居る。嘘が正当化されてしまうと言う事は、その嘘を正当化する為に更なる「嘘」を用意しなければならない。物事の裏付けが三つ必要であるとするならば、嘘を裏付ける嘘も三つ必要となる。その三つの嘘を正当化する為に、更にそれぞれ三つずつ嘘が必要となる。
 すると無尽蔵に嘘を要する事となる。しかし、嘘や虚構は永続しない。だから程なくして破綻を招く。自分自身の存在が嘘のように感じられ、何が正しいのか分からなくなる。これが判断力の無い人の実態であり、更に酷くなった人が精神疾患を招く。

 日常の中に起こり得る「嘘」は、何かの拍子に僅かな「逃げ行動」を決め込んだところに発生する。この「逃げ行動」は、自他を含め、日常の中で幾多も起こる「質問」に対し、どのように受け止め、どのような返答をしたかに帰する。つまり、自ら発した回答が何処まで素直だったかが要となる。逃げたい気持ちについての解決が済まないまま立ち向かっても、それは自分に素直でない事に変わりは無いので、結果論として逃げ果せたならば、やはり逃げ行動であり、元の木阿弥である。
 相手の話を伺った後に「いや」という余計な一言を加えてから自分の意見を述べる習慣がある人は、特に注意して貰いたい。相手の言い分に矛盾は無いと認識していながらも、癖として含むこの「いや」の間髪にある心の働きは「お前の意見は話半分で聞いたが、俺に言いたい事を言わせろ」と言っているに等しいものがある。早い話が自己中心的な人である。この「いや」を「そうだね」や「うん」、「はい」などに置き換えるだけで、受け止め方や相手の反応は変わるのだが、特に意味も無く否定から入る癖が付いている人にその自覚は無いし、認識も及ばない。これがちょろっと逃げる己である。

 また、表面上で肯定さえすれば良いというものでもなく、自らの心の働きにも注意して貰いたい。人からアドバイスを貰った時に「はい、そうですね」などと、一見すると相手の意見を汲んだかのように見えても、「ですが」のように後に自らの意見を押し通したいとする心理が伴っていないかを観察する。肯定から入るのは一見すると丁寧だが、腹の底では見下しているから不自然が生じる。これを慇懃無礼と言う。
 ビジネスやプロモーションなど、大衆に向けたパフォーマンスとしての演出なら評価はされても、個人の意見交換の場では大して意味を成さない。共感するフリは、目先では評価されても、永続はしない。「振り」とは演出であり、フィクションである。転じて、嘘と言える。永続する場における「振り」には限界がある。それでも「振り」が必要ならば、訓練してモノにしなければならない。
 例えば、嘘を吐く人は過労を正当化する。こんなに頑張っている自分は高く評価されるだろう等と思っていたり、自分のお陰で社会が回っている等と錯覚したりと様々だが、自己中な人ほど、意味も無く頑張る。無論、嘘で自らを塗り固めた上での頑張りだから、精神に異常を来し、鬱になる。身を粉にして働くよりも大事な筈の、自分にとって必要な「何か」を無視し続けていたからである。分かりやすく言えば、本当は心身共に休む事が求められているのに、その本心からちょろっと逃げた事による。意味も無く頑張る人は、何かを隠す為に頑張っている。ちょろっと逃げる人は、必ず何らかの不自然さを場に残す。この場合、「頑張る」という聴こえの良い衣で、内に秘める嘘を見せないようにしている。そんなものは、程なくして決壊する。

 現実は唐突に結論を突き付けて来るが、潜在意識には原因の全てが記録されている。

 夫婦喧嘩も、「ちょろっと逃げ合い」の応酬である。相手の揚げ足を取ったり、話題を逸らしたり、そもそも前向きに考える気が無かったり、喧嘩に勝つ事しか頭に無かったりする。喧嘩が起こる場は、双方共が必ず嘘を吐いている。嘘とは、何も人を相手にしただけの言葉ではなく、自分自身にも差し向けられる言葉である。潜在意識に自他の区別はない。人に差し向けた心の働きは自らにも向くし、自らの内で増幅した想念は相手にも伝わる。習慣化したものは能力となる。ちょろっと逃げる癖がある人は、「ちょろっと逃げる」を何度も繰り返したが為の能力となっている。
 育むとは何か。何が嘘なのか。それらを真に理解出来た時に「ちょろっと逃げる己を見張る」事の重要性が分かるだろう。

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