夕日の丘から

水は振動しながら、曲がりたがる。だから、水を閉じ込めたりしてストレスを与えると、劣化してものを腐らせる。

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平成21年4月8日,静岡で、ブラジルから来られた林幸美さんによる

「炭素循環農法」の講演会が行われた。

その講演会の内容について、このブログで数回に分けて紹介したい。



先月、青森の木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」を紹介したが、

この炭素循環農法は、基本的には木村氏の行なったリンゴ栽培と同じ方法で、

理論的に説明を確立させたものである。




講演後、この農法こそ日本が必要としているものである事を痛感したが、

この農法を広めるには相当な覚悟が必要だな思った。




<林 幸美さん略歴>


ブラジル サンパウロ在住。現在は、きのこの栽培を行なっている。

ホームページ上で炭素循環農法を提唱され(ハンドルネーム:もどきさん)、

今回、日本の実践者のところを歴訪されている。

現代農業2004年10月号(p112)、2005年9月号(p75)、2008年10月号(p238)

にとりあげられている。




<炭素循環農法の基礎知識>


炭素循環農法を簡単に説明すると、

自然が、生き物(命)を生かしている仕組みを理解し、

それを応用して

農耕地に於ける炭素循環を人為的に効率化させた農法である。

つまり、炭素循環量を森林並か、それ以上にさせて、

施肥もやらず、防除もしないと言う自然農法のやり方である。




施肥もせず、無防除ても、慣行農法以上の収量が得られる・・

慣行農法に拘る方には、とても理解できない事と思うが、

林さんはこんな楽な方法で、美味しくて栄養価の高い農産物を

慣行農法以上の収量を収穫している。

そして、取りも直さず、自然を破壊しない里山農法でもある。




炭素循環農法・・聞き慣れないが・・例えば

山の木は、誰も肥料も農薬も施していない、

だが木はすくすく育ち、害虫に全ての葉が食べられてもいない。

それは、土中にいる微生物が働いて木を育てている。




こうして育った木の葉を虫が食べると、

虫が死滅してしまう・・それを虫の本能は知っており、だから食べない。

炭素循環農法はここが基本で、

「奇跡のリンゴ」の木村さんも7年の死闘の末に掴んだ農法である。




更に詳しく説明すると(すこし分かり難いので我慢して読んでください)


自然農法が成立する2大基因は、

‥擇痢崟蕎度」

土の「肥沃度」

の二つが必要であるが、

施肥農法では、施肥量が増すほど清浄度が落ち、

二つの指標は相反するものである。




しかし無施肥なら相反しない。




林さん次の様に説明した。


土壌中での有機物の分解は、C/N比(炭素比=炭素量/窒素量)40を境に、

40以下ならバクテリア(細菌類)、以上なら糸状菌(菌類)が主に分解を行う、

という特性を炭素循環農法は応用した。



その方法は、

C/N比40以上の、

難分解性で高炭素有機物である生の雑草、作物残滓、緑肥作物、

それに、C/N比調整・発酵処理したキノコ培地化した木材チップ等を

土壌中に入れるだけ・・つまり、

畑に生えている雑草等を土壌の表面(20cm程度)に

鋤き込んで入れる。



有機物を堆肥化せず生で使うため、

従来の堆肥を使う農法の1/3〜1/10程度の有機物資材で足り

省力・省エネ効果もある。



病虫害や連作障害等は、土壌中の有機成分の

腐敗・分解の結果から起る障害である。

言い換えると、土の中で産生された腐敗物質や無機化した窒素(アンモニア態+硝酸態)や、

肥料として投入された無機態窒素が傷害を起す直接の原因である。




それに反して、この炭素循環間農法は、

有害成分の発生や、無機成分による養分バランスの崩れがなく、

健康に育った作物は、虫や菌の活躍の場ではないため寄り付かず、

防除する必要が起らない。




そして、過剰な硝酸や腐敗物質を吸収しない作物は、

味も日持ちも良く、人畜の健康に良い、本来の人の食物となる。

この様な元気な作物には害虫は食べなくなる。



そして、炭素循環を円滑に行えば、土壌は団粒化し、

通気性、通水・保水性も改善される。

森林・原野が持っていた以上の、環境浄化力・保全力

を取り戻すと同時に、安全で美味しい農産物の生産が可能となる。


続く・・

閉じる コメント(11)

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なるほど。
この方法を実施する為の一番の障害は何なのでしょうか。
一番は人かもしれませんね。人の意識を変えるということはとても難しいことですから。

2009/4/10(金) 午後 6:29 若紫 返信する

素晴らしい記事です。
ありがとうございます。続編を楽しみにしています。

2009/4/11(土) 午前 0:15 [ You ] 返信する

おはようございます。

究極の自然農法でしょうか。
自然との共存が何かにつけ必要なのでしょうね。

2009/4/11(土) 午前 8:56 [ mana ] 返信する

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若紫さん

私も、障害は人間だと思いますね。人は長い間自分で行ってきた方法をなかなか変えられない・・と言う事ではないでしょうか!

2009/4/11(土) 午後 2:57 [ 夕日の丘 ] 返信する

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youさん

ありがとうございます。林幸美さんと食事もご一緒しましたが、次から次へと目からうろこが落ちる様な話ばかりで、本当に勉強になりました。この後も、継続して載せて生きますね!

2009/4/11(土) 午後 3:02 [ 夕日の丘 ] 返信する

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manaさん

50年前は、農薬も化学肥料も、今ほど使われていませんでした。田畑も自然農法に限りなく近い方法で耕やしていたはずですね!

2009/4/11(土) 午後 3:07 [ 夕日の丘 ] 返信する

夕日の丘さん♪こんばんは^^

炭素循環間農法…ですか。初めて耳にしました。
夕日の丘さんの取り上げられる人物を拝見して一貫するのは、皆さん、地球環境に優しい眼差しを持っておられることですよね。そんな方々を取り上げられる夕日の丘さんご自身が、一番、地球環境や動植物、そして僕たち人間に対する深い愛情を持っておられるのだと推察しておりますo(^-^)o

コンビニ弁当、レストラン、スーパー…どこの食品も、アミノ酸などの添加物や農薬で、人の味覚に合わせるように、びっしり汚染されて
いるのが現状ですよね…

僕は、この国の人心の「内面の変容」(笑)を、夕日の丘さんは「行動の変容」(笑)を、無理のない範囲で、問いかけて行きましょうねo(^-^)o

2009/4/11(土) 午後 7:15 [ 木枯 ] 返信する

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木枯さん、忙しい中の訪問ありがとう。

炭素循環農法と言う言葉は、林幸美さんが作られた言葉で、日本に伝わって未だ何年も経っていないようです。

農業とは、土の中の微生物に餌を与える仕事だと言っていました。

日本人の心の変容は食べ物から来ていると言うのが私の持論です。

2009/4/12(日) 午前 8:51 [ 夕日の丘 ] 返信する

炭素循環農法を検索していて夕日の丘さんのこの記事にたどり着きました。
あ、僕のブログがお気に入り登録されている♪

それはさておき、
炭素循環農法については今朝から調べているのであまり詳しくないのですが、
木村秋則さんの農法とそっくりだなと僕も思いました。
木村さんとつながっているんですかね?
それともそれぞれが独自に同じ結論に達したのでしょうか?
「正常なこうして育った木の葉を虫が食べると、
虫が死滅してしまう・・それを虫の本能は知っており、 だから食べない。」
というのは、まるで風の谷のナウシカの世界ですね。

2009/4/30(木) 午前 10:06 そらまめ 返信する

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本日(4/17)林さんをお迎えしての大牟田の山下さんグループ主催の炭素循環農法の勉強会へ行ってきました。この農法で日本の国民が、が、世界の多くの人がそして自然が救われると確信しました。早速実践してみます。報告しますね。芦屋のたっちゃんより

2010/4/17(土) 午後 10:31 [ a35*g* ] 返信する

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a355goさん

コメント下さったのに気づかないでいました。ありがとうございます。

昨年、林美幸さんの講演会を当社で説明を受け、私も大変感激し、早速この農法で実験を試みました。

その後、炭素循環では土壌を綺麗にするには、3〜5年掛かってしまうという事が気になり、捜し求めていたところ、自然微生物農法に出会いました。この農法なら、いきなり初年度から良い作物が出来ると言う事で、今取り組んでいます。

2010/4/20(火) 午後 0:51 [ 夕日の丘 ] 返信する

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