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中洞牧場のHPから、許可を頂き、転載させて頂きました。毛並みが綺麗ですね。
昨年の1月の”中国毒入り餃子事件”、そして10月の”農薬インゲン”で、
「食の安全問題」が尾を引いて、“冷凍食品5割引き”でも客は寄り付かないと、
あるスーパーの責任者が語っていた。
日本人の食に対する安全意識は急速に高まっている事が伺われる。
昨年の12月号の雑誌「致知」に掲載された「岩澤信夫氏の、耕さない米つくり」
「中洞正氏の、山地での完全自然放牧酪農」と言う、
二人の全く新しい農業のやり方を紹介したい。
この二人のやり方は“野性の農業と”言う表現がピッタリである。
日本の昔からの米作りは「田は耕せば耕すほど、良い米が出来る」と言う事が米作りの常識で、
稲を刈った後、翌年の田植まで、秋・寒・春・荒代掻き・本代掻きと5回も田を耕し、
そして除草剤や農薬・肥料を施して稲を世話するのが普通のやり方である。
一方、「耕さない米つくり」とは、“不耕起栽培”のことで、
田畑を耕さないで作物を作る農法である。
耕運機も使わず、農薬・化学肥料・殺虫剤も何も使わないで、
硬い土の田んぼに稲を植える。
すると、稲が野生化し病害虫や冷害に強くなるのだという。
そして、冬は田んぼに水を張り、耕さないので生き物が元気に活動し、土が肥えて来る。
そのお陰で、除草剤や肥料がいらない田んぼになり、
イトミミズや赤ムシが繁殖し、栄養万点のウンチをする。
そして生き物が大量に繁殖し、それを食べに渡り鳥がやってくる。
不耕起栽培とはホタル・メダカ・トンボが発生し、
病気や冷害に強い野生の生命力のある稲を作る農法である。
「山地での完全自然放牧酪農」とは、
山に自然に生えてくる草を牛が食べて牛乳を生産するやり方で、
これが本来の酪農のあり方だという。
ところが戦後、アメリカが乳脂肪分の基準を強引に変更し、
日本がアメリカら大量の穀物を牛の餌として輸入せざるを得ないようにしてしまった。
そのお陰で、穀物を食べ過ぎた上に、狭い牛舎に押し込められた牛は、
病弱となり命を縮めてしまうことになった。
そこで、中洞(なかほら)さんは、牛を可能な限り自然のままで、
牛の力で自然牧場を作り上げていった。
山を自由に歩いて自然の草を食べ、
きれいな水を飲んで幸せな気持ちで生きている牛。
繁殖も出産も自然分娩で人が手伝う事もなく、
雪の中で出産する事もある。
牛舎に戻ってくる時は搾乳をして欲しいと、牛が自ら戻ってくる時だけ・・
こうした牛から絞られた牛乳は本当に美味しく、
最高の級の品質のチーズも作れると言う。
今から50〜60年前と現在の食物の栄養素の含有量を比較した表があるが、
殆ど全ての食物は1/10以下に減ってしまっている事をご存知だろうか?
50年前のリンゴであれば一個で済むが、今のリンゴは33個食べないと同じ栄養が摂れない。
化学肥料と農薬が土をダメにし、
生物多様性を台無しにしてしまったからである。
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