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木村秋則氏の無農薬・無肥料・・・野生の味が戻った「軌跡のリンゴ」
2年程前のNHKでも紹介され、本にもなっているので、ご存知の方も多いと思うが、
「奇跡のリンゴ」を先月読み、心から感動した。
本当の農業とはこれだ!・・と感じたし、
その農法で出来た食糧こそ、我々の「身体が求めている食」である事を痛感した。
先月、現在のリンゴのビタミンAの含有量は、50年前のリンゴの1/30しかなく、
その原因は農薬と化学肥料まみれになった土壌に原因があるとお話した。
「奇跡のリンゴ」は木村秋則氏の手によって栽培されたものだが、
無農薬・無肥料のリンゴが出来るまで、虫と闘い、
7年間一個もリンゴが採れずに壮絶な失敗を繰り返し、
最後は首吊り自殺を決意し、ヒモを抱えてその木を見つける為、
岩木山に登って行った。
そして、“この木で首を吊ろう”と綱を投げたが届かず、
その綱を拾う為しゃがみ込んだ所にリンゴの木があった。
草がボウボウとしているにも拘わらず、
「何故このリンゴの木は元気が良いのだ?」
(実は、その木はリンゴではなく、ドングリの木であったのだが・・)
木村さんは、「オヤッ、待てよ!」
「このリンゴの木は農薬を使っていないのに、虫もついていない・・?
病気にならず元気が良い・・?
土もフカフカしている・・?
何故だ?・・そうだ、これだ☆!」
木村さんはもう自殺を忘れ、転げ落ちるように山を駆け下りた。
その日から、木村さんの土作りが始まった。
無農薬・無肥料は当然であるが、雑草も刈らずに伸び放題にした。
やがて、色々の植物が芽を出し、生茂るようになった。
すると、植物多様性が次第に進み、虫の種類も増え、
一つの害虫に偏って大発生することも無くなった。
その年、木村さんの広いリンゴ畑の一本の木に7つの花が咲き、
二つの小さなリンゴが実った。実に8年目の出来事であった。
そして9年目、驚く事にリンゴ畑一面に真っ白な花が咲いた。
この時の感想を、木村さんは
「友人からお前の畑一面に花が咲いているぞ・・と言われ、
初めは信じられず、小屋の片隅から恐る恐る覗いた・・目の前に広がる光景に、
足がすくんで、身動きできず、涙が止まらなかった」と語っている。
雑草の生茂る中で生まれた「奇跡のリンゴ」は、
自然栽培で生まれた・・まさに野生のリンゴである。
今年、わたしは木村さんのリンゴ2個を、偶然入手する事が出来た。
一つは大切に保管してあるが、
もう一つの半分を農業仲間6人で試食してみた。
慣行栽培のリンゴと比較し、香りが芳醇で、味は濃く、
最近では食べた事の無いフルーティな味であった。
本当に美味しかった!
木村さんのリンゴを入手するのは、それこそ奇跡に近いが、
無農薬・無肥料栽培のリンゴはインターネットで入手できる。
本物の味を知っている孫娘がこれを食べて、
初めて「美味しい!」と言って、皮を剥かずに一個平らげてしまった。
リンゴ嫌いの孫である。
「奇跡のリンゴ」の本にはもう一つ面白い話が書かれている。
7年目の枯れそうになった木に、木村さんは
「良くここ迄頑張ってくれた、ありがとう!頼むから枯れないで欲しい」
と一本一本声を掛けて回ったが、
声を掛けなかった木が枯れてしまったと言う。
「ありがとう!と言う言葉には宇宙の後押がある」
と言う情報は、米国NASAの宇宙開発研究所の発信であったと思うが、
人間の感謝を込めた言葉には、植物を元気付ける波動が出るのではないか!・・
21世紀の農業新時代の重要な課題として、私は捉えている。
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