夕日の丘から

水は振動しながら、曲がりたがる。だから、水を閉じ込めたりしてストレスを与えると、劣化してものを腐らせる。

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医療体制が、遅れている県が
   長生きする不思議!…長野県




 
「クスリに殺されない47の心得」…慶応大学の医学部出身の近藤誠氏の本である。120万部も売れているので、我が社でも読まれた方がおられるのではないか。「医者に殺されない47の心得」もミリオンセラーになったが、現代医療を痛烈に批判している。
 

私も、50歳までクスリの世界で仕事をして来たので、簡単に「そうですね!」と、頷けない立場であるが、近藤先生の医療に切り込む鋭さには、たじたじとなった。次から次へと出てくる彼の話に、薬好きの日本人は一度立ち止まって考えてみる必要がある。
 

この本に書かれたデータは平成13年が対象であるが、男女とも「最長寿の県は長野」であった。あのニュースが流れた時、「えっ、長野が1位?」と驚かれた方が多かったと思う。男性80,9歳で5度目の1位、女性87,2歳で初めての1位である。
 

驚くことに長野県は県民一人当たりの薬代を含めた医療費が低い全国NO1県である。
医療のお世話にならなかった県が長生きとは、実に皮肉である。病院で亡くならず
「在宅死1位」も長野県と言う事は、病院に世話になっていない県と言う事なのだ。
 

東北地方でずば抜けて長寿の山形県も病院ベット数では全国43位、病院不足の県なのだ。
逆に、医療費が上位で病院が充実している県は、揃って長寿ランキング20位以内に入っていないと近藤先生は指摘する。このデータはとても偶然とは思えない。
 

もう一つ面白い話を紹介している。北海道の真ん中に“夕張メロン”で有名な夕張市がある。炭鉱産業が下火となって街が寂れ、市の財政が破綻したため、夕張市立病院が閉鎖され、1万人の市民が途方に暮れ、嘆き悲しむニュースを覚えている方も多いのではないか。
 

診断してくれる医者がいなくなり、薬も手に入らない…そんな夕張市民は、先行きに希望が持てず、さぞかしバタバタと早死にしたに違いないと皆さんは思われるでしょう。ところが何と、三大死因の死亡率が下がり、長生き老人が激増したという。
 

世界と比較して不思議なのは、日本の男性は何で女性より早死にするのか?長寿国上位10ヵ国の中でも、日本が一番男女の寿命ギャップがあるのだ。10ヵ国平均は4,6才だが、日本は6,3才で、1,7才も早死にである。タバコも酒も、不健全に多い訳でもない。
 

近藤誠先生の分析が面白い。日本の男性は、正社員率が80%と高く、毎年真面目に健康診断を受けるが女性の受診率は46%程度で低い。ちょっとした検診の数値に異常があると、薬漬けにされる男性が多いが、女性は受診率の低さが幸いしていると言うのだ。



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