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			<title>福岡県筑豊、田川のタクシーおもしろ話、田中有二</title>
			<description>スナックの女の子にぬいぐるみを渡して直ぐに捨てられた青年、後輩がいるとも知らず女の所に行く大学生、要領よく料金を払わないで乗るばあちゃん、年金をせびりに来る娘からうまく逃げるばあちゃん、筑豊特有の義理固いロートルやくざなど自著タラフトンテンからおもしろい話の抜粋です。= タイトル =
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&#039;&#039;&#039; ボールド &#039;&#039;&#039;= タイトル =
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			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318</link>
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			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
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			<title>福岡県筑豊、田川のタクシーおもしろ話、田中有二</title>
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			<description>スナックの女の子にぬいぐるみを渡して直ぐに捨てられた青年、後輩がいるとも知らず女の所に行く大学生、要領よく料金を払わないで乗るばあちゃん、年金をせびりに来る娘からうまく逃げるばあちゃん、筑豊特有の義理固いロートルやくざなど自著タラフトンテンからおもしろい話の抜粋です。= タイトル =
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			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318</link>
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		<item>
			<title>長男の嫁</title>
			<description>　炭坑の社宅の跡に建った、五階建ての改良団地では、下から年寄りが入っているので、下の階が空くと、つまり亡くなると、二階から、一階に年寄り予備軍が下りて来る。&lt;br /&gt;
　その日も、二階のばあちゃんが、一階に下りて来るので、次男の嫁、三男の嫁が手伝いに来ていた。&lt;br /&gt;
　共に六十代で、すでに夫は亡くなり、言わば、血のつながりのない、義理の母親の引越しを手伝っているのである。&lt;br /&gt;
　大して大きな荷物や家具もないので、二人で二階から一階へと、荷物を持って何度も往復していた。&lt;br /&gt;
　もう一人、長男の嫁がいて、この人の夫もすでに亡くなっている。&lt;br /&gt;
　この人は、丁度引越しをしている、真向かいの団地の三階に住んでいるのである。&lt;br /&gt;
　「なんばしよっとかねえ、安子さんは」&lt;br /&gt;
　「今日が、ばあちゃんの引越しの日って、知っとる筈やがねえ」&lt;br /&gt;
　次男と三男の嫁は、そんな事を言い合いながら、うらめしそうに、向かいの団地の三階を見上げていた。&lt;br /&gt;
　一緒になって見てみると、風もないのに、カーテンがチラチラと揺れている。いや、風があっても、窓を閉めているので、カーテンが揺れる筈がない。&lt;br /&gt;
　どうやら、引越しの進み具合を、こっそりうかがっているようにあった。&lt;br /&gt;
　「安子さんが来ん内に、もう終わってしもうたが」&lt;br /&gt;
　そうこうしていると、安子さんが、如何にもと言ったモンペ姿で賭けつけて来た。&lt;br /&gt;
　「さあ、一丁頑張るか、こんな時こそ、長男の嫁が頑張らんば」&lt;br /&gt;
　「あんたがあんまり遅いけん、もう終わってしもうたがね。今まで何ばしよったと？」&lt;br /&gt;
　「もっと早ように来ようと思うたばってん、女には、色々やる事が多いんたい」&lt;br /&gt;
　「同じ独りモンで、何をする事があるかね」&lt;br /&gt;
　よっぽど安子さんの代わりに、&lt;br /&gt;
　「カーテンを揺らす用事があるんたい」&lt;br /&gt;
　と、言ってやろうかと思った。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/24137792.html</link>
			<pubDate>Thu, 19 Jun 2008 20:47:41 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>適材適所</title>
			<description>　もう何年か前の話である。&lt;br /&gt;
　駅から乗せた中年の男性は、&lt;br /&gt;
　「〇〇病院に急いでやってくれんね」&lt;br /&gt;
　と、言った。&lt;br /&gt;
　何でも、山の上にある老人病院に、入院している母親が危篤らしい。&lt;br /&gt;
　そんな事情なら、ぶっ飛ばして行くしかない。&lt;br /&gt;
　幸い、ネズミ捕りをしそうな場所もないし、きっと間に合わせてやるぞ思った。&lt;br /&gt;
　しばらく町中を走って、いよいよ田んぼの中の道に、差しかかろうとしていた時、後方から、救急車のサイレンが聞こえて来たので、&lt;br /&gt;
　“これは丁度いい、こいつの後ろに付いて行けば、堂々と飛ばして行けるぞ”&lt;br /&gt;
　道路脇に車を停めて待っていると、やっと俺のタクシーを追い越して行ったので、ピタリとその後ろに付けたが、なかなか前に進まなかった。&lt;br /&gt;
　救急車なのに、非常に安全運転なのである。&lt;br /&gt;
　しまいには、救急車を先頭に、長い車の列が出来てしまった。&lt;br /&gt;
　もしかしたら、この救急車も、俺と同じ、山の上の病院に行ってるのかも知れなかった。&lt;br /&gt;
　こんな車の後ろに付けていたら、いつになったら病院に着くか、分かったもんじゃない。&lt;br /&gt;
　そっちも救急で急いでいるかも知れないが、こっちも急いでいるのである。&lt;br /&gt;
　とうとう我慢し切れなくて、救急車を追い越して、先に行ってやってしまった。&lt;br /&gt;
　どんな奴が運転しているのか見てみると、若い運転手が、フロントガラスに顔を貼り付けるようにして&lt;br /&gt;
ハンドルを握っていた。&lt;br /&gt;
　見る見る後方の救急車は、小さくなってしまい、もうサイレンも聞こえなくなっていた。&lt;br /&gt;
　病院の玄関にお客さんを降ろして、かなり戻った所で、やっと長い車の列を引き連れた救急車とすれ違った。&lt;br /&gt;
　そのすれ違いざま、助手席の男性が、何やらこちらを指差して、わめいているのが印象的だった。&lt;br /&gt;
　営業所に戻ると、早速、救急本部から、救急車を追い越して行ったと、俺の車のナンバーを名指しで、苦情の電話がかかってきた。&lt;br /&gt;
　そこで、受話器を取って言ってやった。&lt;br /&gt;
　「こっちも、死に目に会えるかどうか、急いでるお客さんを乗せてたんや。あんなノロノロ運転なら、助かる者も助からんぞ。救急車の運転をさせるなら、あんな安全運転をする運転手より、元暴走族にさせた方がよっぽどいいぞ」&lt;br /&gt;
　そう言ってやると、怒ったのか、ガチャリと電話を切ってしまった。　</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/24098828.html</link>
			<pubDate>Tue, 17 Jun 2008 19:43:10 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>若気のいたり</title>
			<description>　ある家に、ばあちゃんを迎えに行って、今まさに乗ろうとしていた時、中年の女性の運転するワゴン車が、切なそうに車庫から出て来て、横をすり抜けて走り去った。&lt;br /&gt;
　「鬼嫁が出て行きよらす」&lt;br /&gt;
　こちらのタクシーは、ばあちゃん言うところの、鬼嫁が運転するワゴン車を、追う形になって走る事になった。&lt;br /&gt;
　「同じ方向に行くんなら、ちょっと乗せてくれてもよかりそうなものを」&lt;br /&gt;
　結局ワゴン車は、ばあちゃんが降りる病院の前を通リ抜けて行った。&lt;br /&gt;
　ワゴン車に乗っていたのは、長男の嫁で、長男が単身赴任しているので、じいちゃんは亡くなったし、今は、小学校高学年の女の子と、三人で暮らしているのである。&lt;br /&gt;
　それから四、五日して、朝の十時頃、ばあちゃんを迎えに行くと、ちょっと小ぎれいな格好で出て来た。&lt;br /&gt;
　「今日は、芝居が来とるけん、温泉センターに行くたい」&lt;br /&gt;
　「ああ、小倉の温泉センターやね？」&lt;br /&gt;
　「今日も朝早ようから、孫と出て行きよったけん、『たまには気晴らしに、わしも何処かに連れて行ってくれんかね。油代とめし代位は出してやるたい』って言うたら、『私達は、あんたら年寄りの行く様なとこには行かんたい』言うて、とっとと何処かに行ってしもうたたい」&lt;br /&gt;
　「一体何処に行ったんやろうか？」&lt;br /&gt;
　「恐らく、ショッピングセンターに買い物やろう、一緒に連れて行ってくれたら、孫に服の一つも買ってやる道は知っとるばい」&lt;br /&gt;
　小倉の温泉センターに着くと、&lt;br /&gt;
　「遠いけど、電話をしたら、ここまで迎えに来てくれるかね？」&lt;br /&gt;
　「いいよ、あんまり仕事もないし、帰る頃に電話してくれたら、又迎えに来るよ」&lt;br /&gt;
　そして、夕方になると、ばあちゃんから電話があったので、温泉センターに迎えに行った。&lt;br /&gt;
　乗り込むなり、ばあちゃんは憤慨して言った。&lt;br /&gt;
　「あのクサレ鬼嫁、あんたらの行く様なとこには行かん、言うてたくせに、ここに来とったたい」&lt;br /&gt;
　「そんなら、乗せて帰ってもらえば良かったのに」&lt;br /&gt;
　「そう思うて、二人の前を、何べんも行ったり来たりしたけど、二人共知らん顔しとったばい。親も親なら、、子も子たい」&lt;br /&gt;
　「三人で住んでるんやから、仲良くせんと。それで、ご飯はどうしよると、一緒に食べよると？」&lt;br /&gt;
　「わしは魚が食べたいとに、肉ばっかり出して、わしはライオンやなかばい。『肉よりも、青魚の方が体にいいとばい』と言うたら、『今さら体に気を使おてどうするかね。先は長くないとに』そんな事言うとばい」&lt;br /&gt;
　「けしからん嫁やねえ」&lt;br /&gt;
　「こないだなんか、体がきつかったけん、部屋で横になってたら、鬼嫁がやって来て、『あんた、寝てばっかりおったら、しまいには寝たきりになるばい。これはあんたの為に言ってやりよるとやけんね。誤解せんでよ』何があんたの為か、ちょっと横になっただけやのに」&lt;br /&gt;
　「それで、大人しく起きたんかね？」&lt;br /&gt;
　「誰が起きるもんか。あんまり頭にきたけん、はっきり言うてやったたい」　&lt;br /&gt;
　そして、二人の間で、こんな会話が交わされたらしい。&lt;br /&gt;
　「あんたは恐ろしい女やねえ、あんたがここに嫁に来た時、何と言ったか覚えとるかね？」&lt;br /&gt;
　「さあ、何と言ったかねえ、全く覚えてないわ」&lt;br /&gt;
　「わしとじいさんの前に三つ指付いて、『いつまでも、お父さんとお母さんを大事にしますから、一緒に住ませて下さい』って、涙を流しながら言ったやないの」&lt;br /&gt;
　すると嫁は、大きな口を開けて笑いながら、&lt;br /&gt;
　「はははっ、あれ、あれは若気のいたりたい」&lt;br /&gt;
　もうばあちゃんは、次の言葉が出なかったらしい。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
　</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/24002236.html</link>
			<pubDate>Thu, 12 Jun 2008 20:22:30 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>見てみろ</title>
			<description>　近頃は、温泉好きの外国人も多い。&lt;br /&gt;
　ある日、外国人の夫婦と、その二人を接待する若い日本人の男性を、タクシーに乗せて、佐賀の嬉野温泉まで行く事になった。&lt;br /&gt;
　外国人のおやじは４０歳前後、白人にしては小柄な人で、それに引き換え、奥さんの方は３５歳前後、グラマーなムラムラと来そうな体で、車の中にフェロモンをまき散らしていた。&lt;br /&gt;
　男二人は、途中で薬局に立ち寄り、車の中に戻って来るなり、まむしドリンクを眺めながら、&lt;br /&gt;
　「ジスイズ、ジャパニーズバイアグラ」&lt;br /&gt;
　「オーッ、ジャパニーズバイアグラ、サンキュー、サンキュー」&lt;br /&gt;
　と、卑猥な笑みを浮かべ、その他は、全て英語で会話をしていたが、中学の頃に英語が得意だった俺には、時折り夫婦で発する、「オオッ、イエッ」以外は、何の事だかさっぱり分からなかった。&lt;br /&gt;
　嬉野温泉のホテルに着いて、三人を降ろし、トランクの中の荷物を出して、帰ろうとしていると、そのホテルの支配人らしき人がやって来て、&lt;br /&gt;
　「今度来た時に使って下さい」&lt;br /&gt;
　と、言って、入浴料無料の招待券をくれたが、&lt;br /&gt;
　「今度いつ来るか分からんし、今日使ったらいけんのな？」&lt;br /&gt;
　と、聞いてみると、&lt;br /&gt;
　「大体この次からなんですが、どちらからお見えですか？」&lt;br /&gt;
　と、尋ねてきたので、&lt;br /&gt;
　「福岡の山の中」&lt;br /&gt;
　と、言ってやると、少し考えて後、&lt;br /&gt;
　「そんなに遠くからなら、特別ですが、いいでしょう」&lt;br /&gt;
　と、言ってくれたので、早速、温泉に入れてもらう事にした。&lt;br /&gt;
　勿論、混浴の大浴場である。と言っても、未だ真っ昼間なので、誰一人入ってなく、まさに貸し切り状態であった。&lt;br /&gt;
　そこへ入って来たのは、さっき乗せて来た案内人の若い人である。&lt;br /&gt;
　「ああ、運転手さんも入ってたんですか」&lt;br /&gt;
　「ああ、折角嬉野温泉に来たんだし、今度いつ来るかも分からんので、入らせてもらってるよ」&lt;br /&gt;
　二人で雑談をかわしながら、湯船でくつろいでいた。するとそこで、思わぬ事態が起こった。&lt;br /&gt;
　あの外国人夫婦が、スッポンポンで、前も隠しもせずに、入って来たのである。&lt;br /&gt;
　さすがに、広い大地で生まれ育ったらしく、おおらかと言うか、当然日本人の夫婦なら、男の方が、&lt;br /&gt;
　「こらっ、隠さんかっ」&lt;br /&gt;
　と、奥さんを怒鳴り散らし、じっと見つめている者たちには、&lt;br /&gt;
　「こらっ、何を見とるんやっ」&lt;br /&gt;
　と、文句の一つも言うところである。&lt;br /&gt;
　ところが二人共、タオルで隠すどころか、夫の方は、小さな体ながら、大きなバットをこれ見よがしに見せつけていた。&lt;br /&gt;
　奥さんに至っては、湯船の淵に寝そべり、足を上下させての体操で挑発する。&lt;br /&gt;
　それどころか、湯の中から首だけを出して、じっと見つめる我々に対して、夫の方は、得意気な顔をして、ニコニコと笑っている。&lt;br /&gt;
　そしてその目は、&lt;br /&gt;
　“どうだ見てみろ、いい体をしているだろう。お前たちは見るだけだが、俺は抱く事が出来るんだ。ざまあみろ”&lt;br /&gt;
　と、言っている様にあった。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
　</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/23961490.html</link>
			<pubDate>Tue, 10 Jun 2008 20:03:45 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>家庭内別居</title>
			<description>　七十代の夫婦を、総合病院まで乗せて行くと、料金は７００円であった。&lt;br /&gt;
　「ええっと、７００円です」&lt;br /&gt;
　と、言うと、夫の方が、&lt;br /&gt;
　「お前、３６０円出せよ。こないだ俺が、１０円余計に出しとろうが」&lt;br /&gt;
　「たった１０円で、男が細かい事言いなんな」&lt;br /&gt;
　「こうゆう事は、はっきりとしとかんといかんのや」&lt;br /&gt;
　結局、二人のワリカンでタクシー代を払い、面白い夫婦だなあと思っていた。&lt;br /&gt;
　後日、その奥さんの方を乗せたので、&lt;br /&gt;
　「あんたら、タクシー代をワリカンにするなんて、夫婦と違うんね？」&lt;br /&gt;
　「元夫婦やけど、わたしゃ、もうあのオヤジとは別居しとるんたい」&lt;br /&gt;
　「別居しとるって、一緒に住んどるやないね？」&lt;br /&gt;
　「まあ、家庭内別居と言うのか、世帯は別々たい」&lt;br /&gt;
　更に聞いてみると、偶数月に年金が入ると、それぞれ二人の年金を足して二で割り、山分けするらしい。&lt;br /&gt;
　「でも、おっさんが死んでも、わたしに入って来る金は、全く今のままたい。遺族年金になって、おっさんの貰ってる半分が入るだけやから」&lt;br /&gt;
　結局、元奥さんにすれば、オヤジがいようがいまいが、ずっと同じ生活が続くだけである。&lt;br /&gt;
　「じゃあ、家賃なんかはどうしてるんね？」&lt;br /&gt;
　「勿論、半分づつ出して、電気代も、水道代も、ガス代も、何から何まで全部半分出したい」&lt;br /&gt;
　「部屋なんかはどうしとると？」&lt;br /&gt;
　「わたしが南側の六畳を使って、おっさんが北側の六畳を使いよる。それぞれにテレビがあるし、昔みたいにチャンネル争いせんで済むし、気楽なもんばい」&lt;br /&gt;
　「風呂はどうしよると？」&lt;br /&gt;
　「風呂は、早いモン勝ちたい」&lt;br /&gt;
　「じゃあ、食事も別々にしよると？」&lt;br /&gt;
　「ああ、炊事場は共同で使うけど、ご飯は別々に、横の四畳半の部屋で食べるたい、飯台の真ん中につい立を立てて」&lt;br /&gt;
　つい立を立てるくらいなら、各自が自分の部屋に持ち帰って食べるか、時間をずらして食べればいいものを、さすがは元夫婦、つい立越しに、差し向かいで食べたいのであろう。&lt;br /&gt;
　「わたしゃ、魚の煮付けや野菜の煮物をするけど、おっさんは、スーパーで買ってきた、刺身なんかが多いみたいやね」&lt;br /&gt;
　「少しおかずを分けてやればいいやん」&lt;br /&gt;
　「誰が、あんなクソオヤジに分けてやるか。こないだなんか、おっさんの買ってきたカキフライが、あんまり美味しそうやったけん、おっさんが向こうを向いてるスキに、こっそり一個食べてやったたい」&lt;br /&gt;
　「あんたもやるねえ」&lt;br /&gt;
　「いいや、それ位してよかたい。クソオヤジ、どうもわたしの牛乳を、こっそり飲みよるごとある。こないだは、冷蔵庫に入れてたケーキが、いつの間にか消えてしもうたし」&lt;br /&gt;
　この自称元夫婦、どっちもどっちのようにある。&lt;br /&gt;
　</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/23855482.html</link>
			<pubDate>Thu, 05 Jun 2008 19:33:23 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>大蛇伝説</title>
			<description>　この時期、田舎の方を走っていると、よくヘビが道を横切っている。&lt;br /&gt;
　車のエンジン音を聞いて、慌てて横切る姿はこっけいでもある。&lt;br /&gt;
　ある日、農家のばあちゃんを乗せて走っていると、案の定、大きなシマヘビが前を横切って行った。&lt;br /&gt;
　「大きくて長い奴やったねえ」&lt;br /&gt;
　と、言うと、&lt;br /&gt;
　「あたしゃ、もっと大きな奴を見たばい」&lt;br /&gt;
　「どれ位の？」&lt;br /&gt;
　「太さはこれ位あったかねえ」&lt;br /&gt;
　と、手で直径１０センチ程の輪を作って見せた。&lt;br /&gt;
　「そんな大きな奴が」&lt;br /&gt;
　「ああ、こないだの夕方、田んぼのあぜ道を歩いていたら、道をふさぐようにして、真っ黒い奴がおったんたい」&lt;br /&gt;
　「そりゃあ、田んぼに水を引くポンプのホースやろう」&lt;br /&gt;
　「ホースが動いたりするかね？」&lt;br /&gt;
　「水が流れるから、ホースも揺れるよ」&lt;br /&gt;
　「いいや、横にスーッと動いたんばい。あたしゃたまがってしもうて、とうちゃんと見に行ったけど、もうそこには何もおらんで、『お前、寝ぼけとるんと違うか』と言われたけど、確かにあそこにおったんばい、大きな真っ黒い奴が」&lt;br /&gt;
　一体何だったのだろうか、誰かが飼っていたニシキヘビを逃がしたにしては、真っ黒と言うからそれも違うだろう。&lt;br /&gt;
　それを聞いて、３０年ほど前の、山陽新幹線、新倉敷駅の工事に携わって頃の、不思議な出来事を思い出した。&lt;br /&gt;
　当時、近所の農家の人が、人夫として何人も働いていたが、その中に、特に仕事熱心な、真面目で大人しい６０才程の人がいた。&lt;br /&gt;
　その人とは気が合ったので、よく家に飲みに行ったり、夕飯をよばれにいったりしていた。&lt;br /&gt;
　ところが、仕事好きなその人が、パッタリ現場に出て来なくなったので、他の仲間の人に聞いてみると、何でも、近くの竜王山と言う山に、山菜採りに行って、ボッケイ大蛇に出くわして、ショックの余り寝込んでいると言う。&lt;br /&gt;
　そこで、休日に何人かで、お見舞いがてら家を訪ねてみると、その人は、寝込みこそしてなかったが、ゲソッとほおがこけていた。&lt;br /&gt;
　「あれ以来、めしが喉を通らんでねえ」&lt;br /&gt;
　聞くところによると、山道を登っていると、道の端に、大きな直径３０センチはあろうかと言う木が、枯葉をかぶって転がっていたので、おあつらいむきと、それに腰掛けて一服し、タバコの火を、その木に押し付けてもみ消していたら、その座っていた木が、ズズズーッと動いたらしい。&lt;br /&gt;
　もうびっくりし、転がるようにして山を下って来たと言う。&lt;br /&gt;
　「そりゃあ、あんたが座った重みで滑ったんやろう」&lt;br /&gt;
　「いいや、木が上に向かって滑るかね。そりゃあボッケイ大蛇やった」&lt;br /&gt;
　そこで、&lt;br /&gt;
　「もう二度とあの山には登らんぞ」&lt;br /&gt;
　と、言うのに、無理やりその場所に案内させるが、確かに、何か太いものを引きずった様な跡が、山道から谷の方へと続いていた。&lt;br /&gt;
　折りしもその頃、広島の比婆山系に、ヒバゴンと言う原始人が現れた、と騒がれていたが、その真意はともかくとして、こちらの大蛇の方は、真面目な人が言っているだけに、真実味があった。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/23813610.html</link>
			<pubDate>Tue, 03 Jun 2008 19:57:26 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>大蔵大臣</title>
			<description>　数ヶ月前の姿が嘘の様に、見違える程きれいになったばあちゃんがいる。&lt;br /&gt;
　ついこないだまでは、白髪交じりの長い髪を後ろで束ね、いつ見てもヨレヨレの服を着ていたのに、今では、パーマをかけた髪を栗色に染め、まるで外国の観光客みたいな派手な格好をして、薄っすら化粧すらしている。&lt;br /&gt;
　「あのばあさん、きっと恋をしよるんや」&lt;br /&gt;
　「女が美しくなるのは、好きな男が出来た時やからな」&lt;br /&gt;
　と、みんなが噂する様な変わり様である。&lt;br /&gt;
　そして、今まで滅多にタクシーには乗らなかったのに、ひんぱんに利用する様になり、近場の温泉センター巡りを始めた。&lt;br /&gt;
　こないだまでは、みすぼらしい格好をして、肩から斜めにバッグを下げたじいちゃんの後ろを、車を引きながら付いて歩いていたのに、そのじいちゃんが、ポックリ逝ったとたんに、この変わり身である。&lt;br /&gt;
　と言うのも、それまでしっかり財布のヒモを握っていたのは、そのじいちゃんで、たまにタクシーに乗って、二人で病院に行っても、お金を払うのはじいちゃんで、年金を下ろしに銀行に行くのも、やっぱりじいちゃんであった。&lt;br /&gt;
　その大蔵大臣、今で言う財務大臣がいなくなったので、じいちゃんがケチケチ貯めたお金がそっくり残り、しかも子供はいないし、ばあちゃんにすれば、これからが我が世の春である。&lt;br /&gt;
　これから先も、じいちゃんの遺族年金は入るわ、自分の年金はあるわで、当分お金に困る事はない。&lt;br /&gt;
　あのじいちゃんと一緒になって今まで、一度もお金を自由に使ったことがないのであろう、やっと、お金を自由に使える喜びを知ったようで、その反動で使いまくっているのである。&lt;br /&gt;
　今のところ、男の影はないみたいだが、これから先、金目当ての変な男に引っかからない様に、願うばかりである。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/23746853.html</link>
			<pubDate>Sat, 31 May 2008 19:18:59 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>心ない奴</title>
			<description>　若い頃に、炭坑に勤めていて、落盤事故にあい、それ以来、車椅子の生活になった七十歳そこそこの人がいる。&lt;br /&gt;
　今は、妹さんと二人で暮らしているが、唯一の楽しみと言えば、公営ギャンブルである。&lt;br /&gt;
　その日も、オートレース場に乗せて行ったが、最終レースが終わると、いつも混雑するので、一つ前のレースが終わる頃に迎えに来てくれ、と気を使ってくれる優しい人である。&lt;br /&gt;
　「今日は、一発狙い目があるけんねえ」&lt;br /&gt;
　と、すこぶる機嫌が良かった。&lt;br /&gt;
　折角オートレース場に来たので、前売券を買って、戻って来ると、車椅子に乗ったその人は、真っ赤な顔をして、初老の男と言い争いをしていた。&lt;br /&gt;
　急いで行ってみると、相手の男が、丁度こんな捨てゼリフを残して、去って行くところであった。&lt;br /&gt;
　「まあいいけどな、もう直ぐ俺も、年金を貰えるようになるから」&lt;br /&gt;
　「きさまなんかに、俺の気持ちが分かるかっ」&lt;br /&gt;
　と、その男の後姿に罵声を浴びせていたが、薄ら笑いさえ浮かべて去って行った。&lt;br /&gt;
　「どうしたんね？」&lt;br /&gt;
　と、声をかけると、興奮冷めあらぬ顔で、&lt;br /&gt;
　「今日はもう帰ろう、気分が悪うなった」&lt;br /&gt;
　「もう帰るって、狙い目があるって言ってたから、それだけでも前売りを買って帰ったら」&lt;br /&gt;
　「いいや、こんな気持ちじゃ、どうせ当たらんやろう」&lt;br /&gt;
　結局、１レースも遊ばないまま、帰ることになった。&lt;br /&gt;
　帰り車中、そっと聞いてみた。&lt;br /&gt;
　「一体何があったんね？」&lt;br /&gt;
　「あいつは、昔うちの近所に住んでた男やが、こともあろうに、こんな事を抜かしやがった。『あんたはいいなあ、何もせんでも、障害年金が入って来るし、ほんとうらやましいわ。障害の何級か知らんけど、その体ならだいぶん貰いよるやろう。変われるもんなら、変わってもらいたいわ』」&lt;br /&gt;
　「とんでもない奴やねえ」&lt;br /&gt;
　「こっちが、変われるもんなら、変わってもらいたいわい。誰が好き好んでこんな体になるか。金なんか一円もいらん、元の体にして欲しいわい」&lt;br /&gt;
　目には、もう口惜し涙さえ浮かべていた。&lt;br /&gt;
　この人も、あんな事故にあわなければ、もっと違った人生を歩んで来たに違いないのに、心ない奴がいたものである。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/23706531.html</link>
			<pubDate>Thu, 29 May 2008 19:59:33 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>仏さん</title>
			<description>　よく窮地に陥った人が、いよいよニッチもサッチもいかなくなると、「神も仏もないものか」と言ったりするが、神はどうだか知らないが、確かに仏があるのは、ごく最近分かった。&lt;br /&gt;
　前日葬儀を終えた家から、姉妹らしきばあちゃん二人と、それぞれの娘さんらしき中年の女性二人を乗せた。&lt;br /&gt;
　行き先は、新幹線の小倉駅で、空はあいにくの天気で、雨が降り始めていた。&lt;br /&gt;
　見送りに出た家族、見送られる四人、双方が大粒の涙を流して別れを惜しみ、久しぶりに会ったのは歴然で、これから先、会う事もなさそうな雰囲気であった。&lt;br /&gt;
　葬式でもない限り、寄り集まる事もないし、今度会うのは、言ってはなんだけど、どちらかのばあちゃんが亡くなった時だろう。&lt;br /&gt;
　「元気でね、又遊びに来てよ」&lt;br /&gt;
　「あんたらも、元気でね。東京の方に出て来た時には、必ずうちに寄ってよ」&lt;br /&gt;
　別れを惜しむ双方を、無情にも引き離す様に、激しい雨が降り始め、見送る方も家に入らざるを得なくなり、車は走り出した。&lt;br /&gt;
　もう雨は、まるでバケツをひっくり返した様に激しくなり、ワイパーを強にしても、前方が見えにくい状態で、おまけに雷まで鳴り出した。&lt;br /&gt;
　「あのう、運転手さん、途中で参りたいお墓があるんですが、そちらの方に回ってくれませんか」&lt;br /&gt;
　「はあ、どちらの方ですか」&lt;br /&gt;
　「赤村です」&lt;br /&gt;
　「でも、この天気で、お墓参りが出来るかどうか」&lt;br /&gt;
　「参られない時には、車の中から参りますから」&lt;br /&gt;
　赤村に入り、いよいよお墓のある山を登っている時でも、雨と雷は激しさを増すばかりであった。&lt;br /&gt;
　ばあちゃんは、恨めしそうに空を見上げて、&lt;br /&gt;
　「仏さんには失礼かも知れんけど、車の中から参らせてもらおう。こんな天気だし、仏さんも分かってくれるよ」&lt;br /&gt;
　そして、こじんまりとした墓地の横に、車を停めたとたん、不思議や不思議、あれだけ激しく振っていた雨が、まるで嘘の様にあがり、ちょっと足元は悪かったが、四人は、雨に濡れる事もなく、お墓参りをする事が出来た。&lt;br /&gt;
　四人を乗せて走り出すと、まるでそれを待っていたかの様に、再び激しい雨と雷の合唱が始まった。&lt;br /&gt;
　「もう二度と来る事もなかろうから、本家のお墓も参って行こう」&lt;br /&gt;
　案の定、車が走っている時には、激しい雨が降って、雷まで鳴っているのに、四人がお墓を参っている時には、嘘のように雨が止むのである。&lt;br /&gt;
　それには、四人も気が付いた様で、&lt;br /&gt;
　「不思議な事があるもんやねえ、まるで仏さんが何処からか見ているみたいや」&lt;br /&gt;
　「参ってくれてる間だけ、雨と雷を止めてくれてるんやろう」&lt;br /&gt;
　しかし、ひねくれものの俺は、最初雨が止んでたのは、たまたま雲の切れ間にさしかかっただけで、二度目も偶然そうなっただけ、としか思ってなかった。&lt;br /&gt;
　「折角ここまで来たんやから、昔大そう世話になった先生のお墓も参って行こう」&lt;br /&gt;
　学校の先生だか、お医者さんだか、政治家先生だかは知らないが、激しい雨の中走りながら、こんな事を思っていた。&lt;br /&gt;
　“まさかそんな事はあるまいが、今度先生の墓を参っている時に、この激しい雨と雷が止んでいたら、&lt;br /&gt;
仏さんの仕業と信じてやろう”&lt;br /&gt;
　ところが、車が先生のお墓の前に着くや、ピタリと雨と雷は止んで、薄日すら射して来た。&lt;br /&gt;
　四人は、&lt;br /&gt;
　「なんまいだ、仏さんのお陰や」&lt;br /&gt;
　と、口々に言いながら、感極まった様子であったが、びっくりしたのは、こちらも同じで、こんな事なら、四人と一緒になって、お墓を参ってやり、ドサクサにまぎれて、&lt;br /&gt;
　“宝くじを当ててくれ”&lt;br /&gt;
　とでも、お願いすればよかった。やっぱり、そんないじましい根性の者に、当たる訳がないか。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/23664494.html</link>
			<pubDate>Tue, 27 May 2008 19:51:41 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
		<item>
			<title>赤チン</title>
			<description>　まだ今みたいに、飲酒運転の取締りが厳しくない頃の話である。&lt;br /&gt;
　「歩く時は、前が重たくて、どうしても前かがみになってしまう」&lt;br /&gt;
　と、いつも自慢気に言っていた、体は小さいのに、ナニが大きなＭ君と言う同僚がいた。&lt;br /&gt;
　通リをはさんで、西側に美容院のあんちゃん、東側に不動産屋のおやじ、この人はもう亡くなったが、亡くなった時に、「勿体ない、保存しようか」と言う話が出たくらい、立派なモノを持っていた。&lt;br /&gt;
　この二人が、東西の横綱なら、さしずめＭ君は、張り出し横綱と言ったところだろう。&lt;br /&gt;
　このＭ君、自信があるだけに、サウナに行っても、銭湯に行っても、決して隠そうとはしなかった。&lt;br /&gt;
　ある時、一緒にサウナに言った時、全身入れ墨のやくざの親分が、バスタオルの上で大の字になって、若い者二人に体を拭かせていたが、その前をＭ君が横切ったからたまらない。&lt;br /&gt;
　親分は、思わず半身を起こして、大声を張り上げた。&lt;br /&gt;
　「おいこらっ、きさん、一人でそんなにいるまいが、半分置いて行け」&lt;br /&gt;
　丁度、太くて長めの、黒光りするイチジュクが、下がっているようなものである。&lt;br /&gt;
　そんなＭ君と共に、古鉄商をする、在日韓国人の一家と、韓国から来た親戚の家族を乗せて、タクシー３台で別府に行った事がある。&lt;br /&gt;
　行きがけは、由布院を巡りながら、別府のホテルに着くと、古鉄商のおやじさんが、&lt;br /&gt;
　「明日も、あちこち巡りながら帰るから、明日の朝、迎えに来てくれんやろうか」&lt;br /&gt;
　しかし、また迎えに来るとなると、よっぽど早朝に出て来なくてはならないので、&lt;br /&gt;
　「帰ってまた出て来るよりも、サウナか何処かで一夜を明かそう」&lt;br /&gt;
　と言う事になって、その旨を会社に連絡すると、Ｍ君が、&lt;br /&gt;
　「折角別府に来たんやから、シャンとした旅館に泊まって、美味しい魚でも食べようや」&lt;br /&gt;
　「その代わり、朝にはシャンと起きなばい」&lt;br /&gt;
　「分かっちょるたい、なんぼ飲んでも、朝にはさめちょるたい」&lt;br /&gt;
　そしてその夜は、旅館に入り、３人でショボい宴会である。&lt;br /&gt;
　Ｍ君は、ガボガボと日本酒、ビールをあおり、あげくは、大の字になって眠ってしまった。&lt;br /&gt;
　そのはだけたユカタの間からは、トランクスからはみ出した例のモノを、これみよがしに見せ付けていた。&lt;br /&gt;
　「太かばい、こりゃあ人間の持ち物やない、馬も頭を下げるたい」&lt;br /&gt;
　「こいつが横綱なら、俺たちは、序の口かふんどしかつぎばい」&lt;br /&gt;
　「しかし、太けりゃいいってもんやないばい」&lt;br /&gt;
　しばらく、口惜しそうに眺めていたが、テレビの横に救急箱があって、中に傷に付ける赤チンが入っていたので、ついいたずら心が起こってしまった。&lt;br /&gt;
　じんわりとＭ君のトランクスを下ろし、黒光りする例のモノに、二人でクスクス笑いをこらえながら、赤チンを塗っていった。&lt;br /&gt;
　Ｍ君は、気持ちがいいのか、何度も嬉しそうに体を動かして、目を覚ましそうになるが、何とか、赤いイチジュクを完成させる事が出来た。&lt;br /&gt;
　今度はお盆で風を送り、乾燥した頃合いを見計らって、じんわりとトランクスを元に戻した。&lt;br /&gt;
　翌朝、トイレからＭ君の悲鳴が轟き、青白い顔で部屋に戻って来たのは言うまでもない。&lt;br /&gt;
　「どうした？」&lt;br /&gt;
　「ムスコが真っ赤っかになっとる」&lt;br /&gt;
　「そりゃあ赤チン病かも知れんなあ。二、三日したら、根元からポロリともげるぞ」&lt;br /&gt;
　「ちょっと、勘弁してよ」&lt;br /&gt;
　Ｍ君、今にも泣き出しそうな顔をしていた。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/yuujitaxi318/23601245.html</link>
			<pubDate>Sat, 24 May 2008 21:42:54 +0900</pubDate>
			<category>その他文学</category>
		</item>
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