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宙太「さぁ、お手をどうぞプリンセス」
宙太はいつもの笑顔で星子の手を取り、庭園のベンチまで星子をエスコートする。
星子をベンチに座らせると庭園に咲き乱れている薔薇を手で触れながら星子に話しかける。
宙太「君は僕と出逢わなければよかったのかもしれないね」
星子はその宙太の言葉を聞き、一瞬止まってしまう。
星子「あ…そう、そうですよね!よく考えてもみれば会長さんと出逢ってから何かしら騒動に巻き込まれちゃって、平穏な学園生活をまだ味わったことなんてないし、会長さんが卒業するまで大人しく傍にいれば日本一周旅行をいただけるっていう約束も、今までの苦労を考えてみればやっぱり割りにあってないというか…そうだ!追加で日本の名産品をぜーんぶもらう約束とか…あ…」
星子は喋りながら自分の頬にツゥーっと1粒の涙が流れているのに気がつく。
『私…泣いて…』
頬につたう涙をぬぐう星子を宙太は愛おしげに見つめていた。
宙太「旅行もお土産も全て君にあげるよ。君との約束はかならず守るさ。だから星子さん」
星子「…はい」
宙太「僕のハニーをやめてほしいんだ」
星子は宙太の言葉を聞いて俯いた。そして俯いたままで宙太に怒り始める。
星子「…嫌…嫌です!嫌よ!!そんなに簡単に約束を叶えてもらいたくはないわ!それに今まで私に散々迷惑をかけてきて今更出逢わなければよかったですって?!私は会長さんが何を悩んでるのか知らないし、いきなりハニーを解消してほしいっていう理由も分かりません!けど1つだけ分かるのはあなたが自分勝手だということよ!どうしていつも自分で何もかも背負おうとするんですか!あなたの周りにはあなたを大切に思ってくれている人が、助けてくれる人がたくさん居るのに!自分が1番辛い時ぐらいなんで私達を頼ろうとはしてくれないんですか…私はあなたを」
星子はハっとなり我に返り、自分が言いかけた言葉を脳裏に浮かべて赤面する。
宙太は星子の力強い言葉に不意打ちをくらったような表情で驚きを隠せない。
やがて宙太は星子の側まで歩みよると星子をふわりと抱きしめる。
そして、宙太は星子の目をまっすぐに見つめ口を開いた。
宙太「僕は所詮この学園の偽りの王子様だ、って前に君に言ったことは覚えてるかい?その時の言葉の意味を君は近いうちに知ることになる、とも言ったよね。そして今日…君はアイツに再会した。君の運命の歯車は回り始めたんだよ。僕はね、僕の事でこれ以上君を、そしてみんなを傷つけたくはないんだ。だから君をこのまま僕のハニーにしておくことはできない」
宙太の言葉の1つ1つが星子の心に冷たく突き刺さる。
星子「私は会長さんに迷惑をかけられたことはありますけど、傷つけられたことなんて、そんな事は…!」
宙太「いつからだろうね、僕が1番恐れることが君を失うことだと思ったのは…」
星子は宙太に優しく抱きしめながらも、抱きしめられているその手が少しだけ震えているのを感じた。
―会長さんが最近悩んでいた理由って私のこと?
―私を傷つけたくないから?
―私に嫌われたくないっていつも言っていたのは本当のことだったの?
―私の為にそんな悲しい顔をどうしてするの?
―掴めない答え。
―私が…今、目の前にいる会長さんに言える言葉…それは…
星子「大丈夫…私は会長さんのことが好きですよ」
星子は宙太の頬を両手で包み込むように触れ微笑む。
宙太は星子の言葉を聞いて少しだけ笑顔を取り戻す。
宙太「…本当に君って子は」
星子「ごめんなさい…まだうまく言えないけど、会長さ…宙太さんには嫌われたくない、これだけは本当の気持ちよ。もし私がハニーじゃなくなってもあなたの側にはいてあげたい…まだ自分の想いに整理ができてないの…でも私は多分、宙太さんの事が、す…」
星子が宙太に最後の言葉を言おうとした時だった。
ピカッと雷が鳴る前兆のような光が2人の頭上の真っ暗な夜空を照らす。
そして次の瞬間、ドーーーーーーーーーーーンと風紀委員会室がある校舎の方から爆音が聞こえてきた。
宙太は星子と爆音に驚き顔を見合わせると、宙太はやれやれといった顔をして星子を自分の腕の中から解放した。
宙太「はぁ…続きは明日のパーティーで話そうか。今は風紀委員会室に急いで行くことが先決だと思うしね」
星子「…そ、そうね…」
宙太「さあ、行こうか。あ!でもその前に」
星子「…?」
宙太は星子の耳元で小さく呟く。
宙太「僕も君の事が好きだよ」
星子は宙太の言葉を聞くと耳を真っ赤にして、手にしていた封筒を制服のポケットにしまう。
そして宙太から差し出された手を取り、風紀委員会室のある校舎へと走り出す。
今だけは離れたくないと言うようにぎゅっと星子は宙太の手を少しだけ強く握る。
すると宙太も星子の手を優しく握り返す。
星子は握り返された手のぬくもりにどきどきしてしまう。
『伝わるはずはないと思うけど…早打つ心臓の鼓動が宙太さんに伝わりそうで恥ずかしい…』
|ω・`)ソォー(覗)・・・マダマダツヅイチャウ…あと1回!あと1回!!(≧Д≦ノ) ノ
宙太さんお誕生日記念SSの続きをやっとこさUPしました。
ってかもうショートじゃないしオマエ( ̄▼ ̄|||)無駄に長くて本当に申し訳ない!!
最後なんてグダグダな文章でもうどうしてくれようかって感じで…orz
しかも宙太×星子カプが折角いい雰囲気だったのに最後はお決まりの伏線を投下してしまったし(;一ω一) だってだって…甘すぎて思わず溶けそうになってさ…///
そういう事で、
次回『事件は現場で起きてるんじゃない。風紀委員会室で起きてるんだ! (*・ω・)ノ!!』(笑)でようやく最終話になりますよ=ε=ε=ε= ヽ(*・ω・)イヤッホウ!!
ふ〜バレンタインまでには終われそうで良かった…(´-ω-`;)
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