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注意:このお話は「星子さんが長男:右京、次男:マサル、三男:タケル、四男:左京という4兄弟の妹なんですよ」という全力なパラレルワールドです。
細かい設定などはいっさい気にしないでくださいねw
「はぁ・・・一体何回言えば分かってもらえるのか・・・警戒心がなさすぎる」
「ん、んん…すー」
妹・星子を見て1番上の兄・右京が大きなため息をつく。
珍しく4兄弟の帰宅時間が重なりリビングに4人揃って入るとそこで4人が見た光景とは星子がうたた寝をしている姿だった。
星子がうつぶせて寝ているリビングのテーブルには沢山の参考書とレポート用紙。どうやら課題の最中に寝てしまったらしい。
「このままにしておけば風邪ひくぞ。起こさないでこのまま部屋に運んだほうがいいかな兄さん?」
と、2番目の兄・マサルが右京に尋ねる。
すると横から3番目の兄・タケルがマサルに話しかける。
「やめとけよマサル。せっかく気持ちよく寝てるんだからこのまま寝かしておいてやれよ。それに俺はコイツの無防備な寝顔を見るの好きだしw」
そのタケルの一言に遠くから妹を取り囲む兄達を見ていた4番目の兄・左京がタケルの側にやって来てタケルが星子に近づこうとしたのを両手で防御する。
「やっぱり起こそうぜ兄貴!このままだとタケル兄ィが寝てる星子に何するか分からないからな!!」
左京はタケルを横目で睨みながら右京へ必死に提案をする。
そんな兄達による大騒動に全く気づかず今だうたた寝を続けている妹をどうするか、自然と判断は長兄に任されることになった。
「さて、どうしたものか・・・」
※※※※※
「・・・んん・・・っい・・・あ、暑い!!!」
星子が体中に猛烈な熱を感じガバッと目を覚ますと同時に背後からドサっと何かがフローリングの床に落ちる重い音がした。
「もう!何なのよ!!!」
星子はすぐさま背後から聞こえてきた音を確認する。
音の発生元・・・それは毛布代わりと言わんばかりに星子が寝ている間、背中に重ねてかけられていた男物の服の塊。
「これは・・・右京兄さんが今朝来て行ったスーツのジャケット、こっちはマサル兄さんがお気に入りのレザージャケットよね?そしてこれがタケルお兄ちゃんの革ジャンで、最後が左京お兄ちゃんのボンテージバンド衣装?お兄ちゃん達の気持ちは嬉しいんだけど、これはやりすぎよ!!」
星子は兄達の服をハンガーにかけ終わると「ふう。」と溜め息をつく。
兄達は自分に対して過保護すぎるところが多々ある。
大切に思われていることは妹として凄くありがたいことなんだろうけど、この家の兄達の場合は過度すぎるというのが妹である星子の悩みの種だ。
しかし兄達と一緒にいると、つい居心地が良くて兄達の優しさに甘えてしまっている自分がどうしようもないブラコンだと気がつく時がある。
「あ!そういえば明日リツ子に合コンに誘われてたんだっけ。お兄ちゃん達が帰ってきたら相談しようと思ってたんだけど、どうしよう・・・でも」
兄達に相談する以前に「合コン」なんて言葉を兄達の前で発言しようものなら4人揃って一緒について行くと言い出し兼ねない。
「ヤキモチを妬いてくれるお兄ちゃん達の姿を見ちゃうと、まだ兄離れしなくてもいいかなって甘えが出てきちゃう私もお兄ちゃん達に似たようなものね…ふふっ」
翌日、朝食前に昨晩のお礼と誘われていた合コンへの参加の許可を兄達に星子は一応相談してみた。
「駄目だ」
「断れ」
「ダ・メ」
「駄目に決まってるだろ!!!」
と、兄達の返事は上から順に星子の予想通りの答えだった。
【終】
他人の男にとことん牽制する兄さん達が好きすぐるSSを書きたかっただけなんですよ。
ちなみに元ネタは元祖ブラザーズの公式SSです。過保護兄萌え。
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