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あの公園の一面に咲くシロツメ草は、
刈られるたびに美しくなっていく気がする。
「今度は、もっともっと」
「綺麗に咲くから」
「あなたに気に入られるように」
「次はもっと綺麗になるから」
と、そんな風に聴こえて、チクリとした痛みに立ち止まる。
そうじゃないのに。
そういう事じゃないのに。
そうではなくて、邪魔だと言われているの。
咲かないでほしいと、言われているのに。
存在自体が、要らないと言われているのに・・
何にも知らないで、
何度も何度も、けなげに、必至に、
もっともっとと、伸びて、美しく花をつける
伸びる程に、刈られてしまうのに。
どうしてあんなに、
何度も何度も、立ち上がって来ることが出来るのだろう。
どんなに美しく咲いたって、必ず刈られてしまうと。
たとえば知っていたとしても、あの花たちは
成長を制御するだろうか。
生きることをあきらめるだろうか。
無意味か無駄か、なんて
要か不要か、だなんて
足掻いている私を尻目に
生きることだけに、ただ強く必死に。
羨望と憧れと、
どうしようもない切なさに
両腕で身体を抱きしめて、
風を見上げた。
要らないと言われても、
生きていく強さなんて・・
あの公園の一面に咲く白い華、
今夜は一際、美しかった
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