だけど ことばがすき

君がいなくなる日まで。

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喪う夜

優しい風が吹く・・


忘れていたような、穏やかな時間

痛かった、とても痛かった嵐の礫が、

哀しい傷たちを残して 去っていったような


それは

少しの安堵感と

穴が開く程の、喪失感と・・


痛くて傷ついて、傷つけて

それでも

それでも今までにないくらいの

必死な想いを残して

今までにないくらいの

必至な想い出を残して


少しの無気力の中で

繋ぐ未来への希望か、

永久の喪失か・・


いつも、自分を望んだ

幸せになりたかった



だけど、

最後に考える、

どうしようもなく最後に呟く、

 幸せ とは

いつだって同じだったんだよ

今だって同じなんだよ


「あなたが、幸せで在りますように・・」


そこに私が

居なくても


存在、

しなくても・・

呼吸

身体の奥底で、何かが静かに音をたてて崩れていく実感

・・・正気でいられるのも、あと少しだ

今特に何があったわけでもなく、そう思う。

状況は初めから変わらない。
そう、不思議なくらいに何も変わっていない。
初めから・・ 最悪、だ
要するに、私の精神力の問題だろう。
そうなんだ。
結局これは、最初から、私側 だけの問題だったんだ。
誰かと二人の問題、ではなく。
自分が何処まで耐えられるか。ただそれだけの。

この存在は、彼には最初から何の影響も意味もない。
普段の生活に不意に付いてきた、
ただの付属品。「おまけ」だ

なくなっても、鞄をひっくり返して探してみる程度のもの。
壊れたら、あーあ、と呟いて捨てればいいだけのもの。

エラーで返ってくる自分の想い。
具体化することで思い知る。
・・・本当は、いつだってこうだったんだ。
届いている気になっていた。
だけどそれは、いつだって届かず、拒否されて、
エラーで返ってきていたんだ。
実際に具現化されただけ。
必至の想いは、いつだって、優しい手で拒絶され続けてきた。

今さら、か・・・

もう自嘲さえ浮かばない
こんなになって、これからどう立ち上がればいいのか。

もう立ち上がりたくもないんだ・・

逃げるように眼を瞑る。
今夜くらい、満月だろうか・・

昨日みた月を思い出してそんなことを思った。
そうしてまた、浅い眠りにつく
こうやって逃げても何の解決にもならない
知っていても、疲弊した精神はもう、
逃げることしか選べなくなっている。



きっと彼はもうすぐいなくなる。

壊れていく私を、正面から見つめ続ける重圧を背負うような、
そんな覚悟の付き合いでは、ないだろう。
軽く振舞う余裕のなくなった私は、
きっともう邪魔なものでしかなくなる。



もう、いい。 眠ろう・・

・・せめて悪夢をみないですみますように

終わるもの

本当に終わるものが一体何であるのかを
私が知るのはきっと、まだ少し後になるのだろう。

まだ実感の無い
失うものの、衝撃を、超えて。

きっと生きてみせるから。

祈るのは、君が。

君がどうか、一つでも

せめて、生きていられるくらいの穏やかさと。

そんな穏やかさと共に在れますようにと・・


祈っているから、君と。

いつまでも一緒に、生きていけますようにと・・

「生きていける道」

ねぇ、知ってた?

きっと、君に一番生きていて欲しいと思っていたのは、
私だった。
本当に、本当に、そう思っているのは多分私だけだった。
君の生死で、生活が変わるような、人生が変わるような、
影響を受けるのは私だけだった。

だけどあの時、君を救い出そうと足掻けば足掻くほど、
ほんとうの、どうしようもなさを感じていたのも、きっと私だけだったんだ。
考えれば考えるほど、どうしようもなかった。

家族なんてあてにならない。
住むところもない。
仕事だって、一人部屋を借りて生きていけるような、
そんな事は、到底無理だった。
出来たとしても、敷金を貯める間、寝れる所さえなかった。

例え全てが子供みたいな言い訳だったとしても・・・

「生きていれば何とかなる」なんて、「だけど死なないで欲しい」なんて、
言えなかったよ。ごめんね、言えなかった・・。
君は子供だった。私も結局、何も出来ない子供だった。
せめて後一ヶ月、あの部屋に住めるように、
考える時間を、希望を見つける猶予を作るために、家賃を払ってあげる事さえできなかった。
そんなことさえ・・・・
私は、何も、出来なかった・・・  しなかった・・・?


とても口に出すのが怖かった。
そう、考えれば考えるほど・・・、
「これからどうやって?どうやって生きていけるの?」って。
もう、いっそのこと・・死んでしまった方が、彼女は楽になるんじゃないかって。
・・・もう、死ぬしかないんじゃないかって。


君を、一番失いたくなかった私は。

君がいないと、生きていけないと思っていた私は。


そんなことを、考えたり、していたんだよ・・・

この、自由への扉への道を進んで行っても、
その扉は開かないかもしれない。
たとえ開いたとしてもその先は、信じられないような深い闇が、
広がっているのかもしれない。
もしかしたら、何も、ない、ただの無、なのかもしれない。

それとも、無理やりに引きちぎった鎖の反動に打たれて、死んでしまう・・?
それとも、それこそが命を繋ぎとめるわずかな優しさの綱だった・・?

彼を失ってまで、手に入れたい希望が、本当にそんなものが、
存在するのだろうか。
ただの、自意識過剰の向上心。
実際は、だから何をどうしたいのかって、そんなことさえ、
何も見えてはいないんだ。
最大の暖かさは、もう既にここにあるのに・・。


彼はきっと、もうすぐ帰ってくるだろう。
二人ぼっちな私たちに、
そう何日も過ごす場所なんてないはずだから。
今晩か、遅くとも明日の夜には必ず、帰ってくる。


だけど、きっと何かが変わる。

帰ってくる。
ただ、この2日間を色々と追求されるだろうと覚悟を決めてか、
それとも、それさえ諦め放棄した何か、新たな決意を固めて、のどちらかで・・。


本当は、新しい道の一歩を、先に進んだのは彼なのかもしれないね・・。
私は、無気力に思考回路を働かせ、
ここで結局動けずにいるだけじゃない・・。
一人、なんて、何にも、出来ないじゃない・・。


ちゃんと、食べてるかな。
寒く、ないかな。
こんな想いなんて、彼には届かない・・。
ふと、彼女の時の事が頭をよぎって、打ち消す。

その想いでやっと立ち上がり、窓までほんの少しだけ足を動かし、
ガラスに額をつけた。
もう、すっかり暗くなった外の景色に、
雨が、降っている。


私達の行方の結末は。
もうすぐそこに迫っているようで、
だけど未だに濃い霧がかかって、何にも見えない。
逃げるように、かける霧。

変わるのも、変わらないのも、怖いんだ・・。


きっと、帰ってくる。


もう、そこまで考えて、更に逃げるように目を閉じてまた、
青い氷たちの中に身体を埋めた。
冷たい青い、イメージは、「寂しい」という、その言葉に尽きるのかもしれない。
本当は、ただそれだけの事なのかもしれない。



ただ、今、彼にここで、微笑って欲しい。

氷も解けてパッと光が差すような、その時の部屋を思い浮かべて、
少しだけ、微笑んだ、目を閉じたまま。


もう言葉は何も出てこないけれど。
今の私は無気力に、ただ立ちすくむしか出来ないけれど。


私達の行方にどうか、
癒される場所が在りますように・・・。

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